TOP


前の記事へ 次の記事へ


対決 牙一族レビュー(1)
2014年8月4日(月)

1年の間に15回やると言っておきながら3ヶ月経ってもまだ1回しかやってなかったので、そろそろ北斗グッズレビューを再開します。第二回です。


第二弾
コンピュータ・ウォーゲーム
北斗の拳 対決牙一族




1985年にバンダイより発売された対戦型ボードゲーム。スネ夫御用達の最大3人プレイ仕様。プレイヤーは「ケンシロウ&レイチーム」と、「牙一族チーム」に分かれて対戦を行う(3人プレイの場合はケンとレイを一人ずつが担当することになるので、実質2対1という構図になる)。

後にも先にも牙一族がメインを張った事例はこれだけであろう。
しかし誰が好き好んで牙一族チームなぞ選ぶのだろうか。
子供がケン&レイ、パパが牙一族、という構図しか成立しない気がする。




ゲームはこの9×4の36マスのボードの上で行う。
ここに各キャラクターを配置し、ターン毎に移動。敵と同じマスに入れば攻撃が可能となる。





ボードの裏面には数多の(ちょい下手な)イラストと、奥義の紹介がされている。ゲームには全く関係ない部分にこれだけ力を入れたオマケを用意するとは流石は天下のバンダイさん。流石だ。さあ今度はその情熱をPS版北斗のリメイク版に注ぐのだ。急げ。




ケンシロウとレイにはこんな立派なコマが用意されている。これも地味に出来がいい。
一方で牙大王を含む他のコマは小さい紙の切れ端。
益々もって牙一族チームを選ぶ理由が無い。



ケンシロウ&レイチームは、全20ターンの間に牙大王の体力を枯渇させれば勝利となる。
牙一族チームは逆に20ターンの間牙大王が耐え抜くか、ケンシロウとレイを撃破、もしくはボードの各所に散らばる6人の村人(リン、バット、ミスミ、トヨ、タキ、ジョニー)を抹殺し、かつ井戸を占拠して計17ポイントを獲得すれば勝利となる。




ゲームに用いるのは、上のようなカードやシート。
いずれもカラフルで子供の好奇心を存分に掻き立ててくれる。



だがその中に一つ、凄まじい異物感漂うブツが。




その名もマイコン判定機。

この存在こそが、こいつが「コンピュータ・ウォーゲーム」たる所以。


このままでは無機質極まりないガイガーカウンターみたいな風体だが、左のようにカラフリーなセルシートをはめ込めば一気にハイカラなアイテムに早変り!ただ各チームのターン度にシートをはめ変えなきゃならないので超面倒臭い!





ゲームは、このマシンが下す判定に従いながら進行していくことになる。
その性能は80年代のブツと侮るなかれ。
なんとこれ、「セレクト」というボタンを一回押すだけで、1から6までの数字をランダムで選んでくれるのだ。

さらには目が出るまでの耳障りなビープ音や、無駄に長い待機時間が、プレイヤーのテンションを最高潮に高めてくれることだろう。


サイコロ・・・・? なんだねそれは。





次回、実践編に続きます


前の記事へ 次の記事へ