TOP


前の記事へ 次の記事へ


北斗の拳 新作エピソード(後編)
2014年4月19日(土)

本日、北斗新エピが全掲載される「北斗の拳 究極版 11巻」が発売されました。
あ、12巻もです。ファルコかっこいいです。




今回の話の主人公でもある黒王の表紙が目印です。
なんかここにきて北斗の拳の1主要キャラクターとしての地位を確立しちゃったね。
今度発売される北斗の拳コラボジーパンでも、北斗四兄弟+黒王のモデルタイプが用意されているという優遇っぷり。すごいや。南斗は南斗でイチゴ味が盛り上げてくれてるようだし、そっちはそっちで頑張ってもらいたい。


さてお話の続きを




ダルジャ率いる司刑隊の大軍勢に向けて突進するショウザと黒王。
しかし数刻後、村に留まるケンシロウの前に現れたのは、
無数の矢を受けて左目を失った黒王と、その背で息絶えたショウザの姿であった。
村の子供たちを守るために死を覚悟して無謀な戦いに挑んだショウザ。
そして勝てぬと知りながらもユリアとケンのためにラオウに挑んだジュウザ。
親子二代、愛する者達のために血を流し闘ったその二人の凄絶な死に
ケンシロウも、そして今は亡きユリアもまた、哀しみを背負うのであった。






ショ、ショウザ――――!!

まさか先月号の一騎駆けが彼の最後の勇姿になろうとは思ってもみなかった。
子供達を人質にとられて嬲り頃されそうになったところを
ケンさんが助けに来るんだと・・・・俺はそう思っていたのに・・・・

そしてやっぱり黒王号の眼は、司刑隊の弓矢によるものだったんですね。
あの小さな目ん玉にうまいこと二本刺さってるのがなんともアンラッキーというか。
ショウザも同様に背中にいっぱい矢を浴びたのが死因ぽい。
ちょっと厚めのマントでも羽織れば生還も可能だったかもしれない。

そんな痛ましい二人の姿に、またもあの魔女が奇跡を起こす!





ケンが掘った石像(未完成)にユリアの魂が入った!

具体的に言うとまつ毛が生えた!

やはりこの女は人外のモノに違いない。もしくは成仏できてないんと違うか。






全身から血を噴出しながらもその身を起こし、ケンシロウの前に膝を折る黒王。
俺の背に乗れ。そして見失った"漢"の誇りを取り戻せ。
そう語りかける黒王の姿に、ケンシロウは涙で応える。
その盟友の復活は、残された黒王の片目にも涙を誘うのであった。



目ん玉にぶっ刺さった矢を力任せに引っこ抜かれても全く微動だにしない黒王の精神力たるや。

しかしその・・・・なんとも無粋で空気の読めない事を言うようですが、あの程度の軍団に黒王が遅れをとったというのが俄かには信じがたいんですよね。ユダくらいなら勝てるんじゃないかって思わせるほどのパワーをもつあの漆黒の悪魔が、たかが弓の集中砲火くらいで・・・・。負けるにしたって、最低でも敵将のダルジャをぶっとばすくらいはできたと思うんですよ。

思うにこれは、鞍上の問題だと思う。跨っていたのがケンシロウや拳王様なら、黒王はほぼ無傷で司刑隊を蹴散らしていただろう。上の人間が何もしなくても、である。しかし、今回の鞍上にいたのはショウザ。あのジュウザの息子とはいえ、武力は未知数。いや今回の結果を見る限りでは父ほどの才はとても見受けられない。なにより若すぎる。そんな少年を背に乗せながらの闘い・・・おそらく黒王は、実力をフルに発揮することはできなかったのだろう。彼の性格を考えれば、どうしてもショウザを守りながらの戦いになってしまうからだ。ショウザが背中にしか矢を受けていなかったのがその証拠でもある。前方や側面からの攻撃は、黒王が頭部を盾にしてショウザを守ったのであろう。目に矢を受けてしまったのもそれが原因かもしれない。しかしそれでも黒王がショウザを背に乗せ、共に戦ったのは、彼が歴代の騎乗者に劣らぬ好漢であり、この漢と共になら戦いの中で死しても悔いは無いと感じたからなのだ。実力を出し切れずにこんな結果に終わった事に関しても、黒王は全く後悔はしていないだろう。むしろショウザを守りきれずに死なせてしまったことに責すら感じていたかもしれない。

いかん、また妄想が一人歩きしとる。





男が放り投げた兵士達は、ダルジャの目の前で断末魔と共に爆ぜた。男が歩くと、まるで彼のために道を開けるかのように、立ち並ぶ兵士達が次々と倒れていった。かつて救世主と呼ばれたその男は、背後で見守る盟友・黒王に己の復活を証明するかのように、一人ダルジャの前へ立つ。男の体はダルジャの数分の一しかなかった。だが男の蹴りは、巨木のようなダルジャの両足を一撃でヘシ折り、更に男が気合を入れると、その体はダルジャの巨躯を上回るほど巨大に膨れ上がった。
「あたたたたたたぁー!おあたぁ!!」
北斗千獄拉気拳。無数に繰り出された拳を全身に受け、吹っ飛ばされるダルジャ。痛みは無かった。だがその七つの傷の男―――ケンシロウは、静かに告げた。
「おまえはもう・・・死んでいる!」
醜く肉体を飛散させたダルジャに背を向け、戦場を後にするケンシロウ。その時、黒王が一枚の紙をケンシロウのもとに咥えてきた。その手配書に描かれていた賞金首の二人は、あのリンとバットの成長した姿に他ならなかった。行く先は決まった。生きる道を見失っていた救世主は、黒王と共に、今ふたたび北斗神拳伝承者の宿命の旅路を歩みだしたのであった。



ケンシロウさんによる人力南斗人間砲弾!
弾がちゃんと破裂してる分、本家よりもより砲弾っぽいぜ!これも一応水影心?


そして更には某漫画の覇王色の覇気が如き人海割!



もともと覇王って単語は北斗のが先だから何も問題は無い!んない!


原点である「オーラを持った人間は本当に巨大に見える」という原センセの実体験設定を再現し、20メートルくらいはありそうなダルジャよりも巨大になっちゃうケンシロウ。


そして放たれる待望の新奥義!
原作では実に残影蠍拳以来の新奥義!





北斗千獄拉気拳



ふつうだ!よくみるやつだ!

めっちゃくちゃ究極奥義っぽいネーミングだけど、要はあたたと殴って敵がボーンと破裂するというヒジョーにベーシックでポピュラーなやつだ!

でも奥義マニア的には大満足です。今後ゲームで百裂拳、千手壊拳の上位互換奥義として登場したりしたら嬉しいな。まずはサミーが取り入れそうだけど。



リンとバットの手配書は・・・・二人纏めてで一件分なんですね。まだまだ雑魚扱いだから、二人セットで首もってこないと金払わんぞって事なんでしょうね。

そして黒王と共に旅立って終わりと、左目巻かれた赤い布が、感慨深いですね。





いやぁ、堪能させていただきました、スペシャルエピソード。
まだまだ各所に言いたいことが山ほどあるんですが、また後日改めて。

そして原先生、ぶーさん、素晴らしい新作をありがとう御座いました。
でもこれで最後のピースが埋まったとか言わないでください。
俺は待ってますよ、更なる新エピソードを!
次は40周年で!北斗西斗も現役で待ち構えてますんでヨロシク!

前の記事へ 次の記事へ