大雪に見舞われた今冬・・・
我が住まいの方では観測史上最大となる84cmの積雪を記録しました。
さて雪と言えば、3年前に作ったクオリティの低い
聖帝十字雪陵が思い出されるが
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今回はその3年前とは比べようもないほどの未曾有の豪雪・・・
これは天啓か。
俺に雪像を造れと、そう言っているのか。
しかしあまりにも降雪が過ぎたこの現状においては、そんなアホみたいなもんを造るより除雪作業のほうを優先すべきなのは当然であり、無論体力の無い私には作業を終えた後にさあ像を建立しようなどという気概など残ろう筈もなかった。
やっと一段落ついたかと思えば、連日の雨、雨、雨・・・
そして最初の豪雪から実に
16日後。
やっと雪像に着手できる天候と体力と気迫が揃ったわけだが、思った通り、雪は既に雨で水を含み、最悪の雪質となっていた。
ハッキリ言って砂ですよ砂。
積んでも積んでもサラサラーって、ヒルカが大喜びしそうな流砂具合ですよ。
それでも量だけはたんまり残っているのが唯一の救いだと、一心不乱に雪を掻き集め、なんとかそこそこの高さの山をこしらえるに至った。
そして今更乍考える。
何を造ろうかと。
ぶっちゃけ、雪像造りが可能な環境なのかどうかも疑わしい状態で家を出たので、先に何を作るかとか予定立ててなかったんですよ。
でもまあそうなったらもう造るのは一つしかない。
北斗の拳で像っていったら
女人像ジャギ胸像を置いて他に無いだろう。
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最終的にジャギ像に決めたポイントは、やっぱり
マスク被ってるから。
ケンシロウとか拳王様とかヌメリとかを造ったとしても、皆所詮人間の顔・・・。
イケメンだろうがブサメンだろうが、目があって鼻があって口があるのは皆一緒。
キャラクターをちゃんと判別してもらうためには、顔と髪型のディティールを細かく再現することが求められるわけだが、そんなもん小さい雪像で出来る筈がないのだ。
しかしあのマスクは違う。
多少造りが荒かろうと雑かろうと、見る人が見れば、これは北斗家の三男坊だな!もしくは南野陽子だな!と一目で伝わるのだ。
そういう点を踏まえ、且つ私がそこそこ記憶している物、造りやすい題材となると、もはやジャギ胸像以外に選択肢は残されていなかったのである。
そして雪集めから含めて実に4時間。
持参したドライバーを片手に黙々と雪塊を削り続けた結果、遂に胸像が完成した。
というか日没と体力の限界が来た。
完成したブツがこれだ。
↓
↓
↓
↓
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どうですか!?
想像してたのよりは良かったんじゃないですか!?
十字陵
よりは遥かにマシじゃないですか!?
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本物と違う所といえば、まず台の大きさ・・・あとは腹から下の細い部分かな。
でもこれは無理に再現しようとしてたらおそらく失敗して像自体が崩壊してただろうから、原物を確かめなかったことが逆に幸いしたとも言える。
あと細かいところでは、七つの傷の位置が微妙に違ったり、口を覆う格子の鉤状の棘が無かったり、肩当の横幅が短すぎる事などだが、まあそれくらいは勘弁して欲しい。
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ちょっとあおり視点での全体像。
曇天が良い味を出している。
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ちょい斜めから。
見方によってはすげえデカく見えるな。
でも高さは1m20cmもないくらいだと思う。
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背景とのコントラストが低いので暗くなるのを待ってみたが
フラッシュではいい光源具合にならなかった。
まあテカり具合で雪質の悪さはわかってもらえると思う。
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改めてみると、ジャケットが前に飛び出すぎだなこれ・・・
ロビンマスクの鎧みたいな事になってる。
うう・・・台のゆがみを直したい・・・手前の雪も除けたい・・・
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ちょい俯瞰視点。
トゲはこれが限界でした。
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懐中電灯で照らしてみたが、ちょっと暗すぎるな。
民家とか街灯の光もないから自然光ほぼゼロなのよね。
もっと光を!!
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こ、これは胸殺刺突拳!?
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いろいろな角度から。
時間が無かったので背面とかはちゃんと造ってません。
右上の角度からのは結構カッコイイな。
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本来なら翌日にでも手直しして、更にクオリティを上げたものをあぷぱしたかった所ですが、
この翌日にはまた大雪警報が大発令されていたので無理でした。
じゃあその雪でもう一つ別のを造ればいい話なんですが
もうしんどい。疲れた。
来年・・・いや、何年後かにでもまた大雪が来たらば挑戦してみたいと思います。
それでは最後にご唱和下さい。
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貴様等―――!!
あのお方の名を
いってみろぉーー!!
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おわり