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「最強は誰だ?」の続き 2012/1/7(土)
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前回に引き続き  の紹介です。



今回はこの本のメインでもあるキャラクター紹介の中から、捨て置けない箇所を抜き出して弄っていきます。
チャットの流用はもうありません。あったほうが面白いけど。



始める前に、この本の傾向について簡単にお知らせしておくと

「この15年くらい何してたの?」という感じの内容になっています。

アニメや外伝は無視!というスタンスは北斗本によくみられる傾向ですが、この本はその中でも特に惨い。蒼天の拳まで無かった事にするこの勇気。
まあ原作オンリーでいくならそれはそれでいいんですが、「原作のみ」とは言っても、既に完結してから20年以上経つこの作品については、これでもかというくらいファンの間で議論が交わされており、その考え方も連載当時とは大きく変わっているのが現状です。蒼天やら外伝やらで新たに吹き込まれた事実や印象などによって、北斗の拳という作品の捉え方も月日を追う毎に変化しているわけです。

けれどこの本にはそれがない。

これはもう著者が十数年間眠り続けていたか
もしくは十数年前に書かれた原稿が今になって発見され、それを出版したか
そのどちらかとしか思えないほどの化石的な内容になっているのです。

流石にそんな相手に、外伝ではどうだからとかいう反論をするのも大人気ないので
今回はなるべく同じ土俵の上で勝負をしていきたいと思います。



それでは始めていきましょう。
順番通り、まずはケンシロウから。



◆ケンシロウ

北斗百烈拳、岩山両斬波、北斗破顔拳……
ケンシロウの北斗神拳は、実に多彩だ

俺ももう飽きたから、今更誤字なんかじゃ騒がないよ。
途中にもジャとかザルとかあったけど、あえてつっこまないよ。
チェック作業に疲れてきて、見落とすことだってあるだろうしさ。

だどもド最初の書き出しから間違うのは流石にどうかね。

結局さあ、冒頭で語った弊害の部分がこれなんだよね。
長年北斗の拳ファンとして作品を愛し、語らってきた経験がある者ならば、北斗ありがち漢字間違いランキング28年連続一位北斗百なんてミスを今更犯すはずがないんですよ。



そんで技の三つ目に登場してる北斗破顔拳だが・・・
本来なら「アニオリ奥義をここで出すか!?」なんて一寸盛り上がれる所だけど
こないだこんな事があったばっかりだから、もう全く信用ならないわけよ。
クソッ どいつもこいつも破顔拳をバカにしやがって!





4人から誰を選ぶか、リュウケンは悩んだ
(略)
トキはやさしすぎる拳ゆえ、北斗神拳を発展させるには心もとない

死の灰を浴びたから落選したっていうエピソードは無視?

つか、その落選理由も何よ。

北斗二千年の中で最も華麗な技を持つ男という個性を持ち
有情拳という唯一無二の奥義を編み出した男を捕まえて
「発展性がない」と?


何を言っとるのかねチミは




七つの傷こそ、二千年の歴史を誇る北斗神拳において最高の伝承者である証しだと考えられる。
恐らく二千年の歴史の中で七つの傷を持つ男は幾人かいたに違いない。
しかし、そのどれもケンシロウほど鮮やかではなかったはずだ。
六星だった者もいただろう。死兆星が輝く北斗七星だった者もいただろう。
ケンシロウの北斗七星は完璧な配列を成している。
これこそが最強の証しなのだ。

だから
何を言っとるのかねチミは


要するに、北斗神拳を極めた者には七つの傷をつける掟があったって事?
六星だった奴
ってのはちょっと修行が足らなかったから少ないの?

星が溜まるほど強くなる・・・・・・
それファミコンのヤツじゃねえか!!




ちなみにこの後も
「シンがケンに七つの傷をつけたのはリュウケンが依頼したから」
という妄想が続きます。





自らの死期を悟ったケンシロウには最後にやらなければならない事があった。
ラオウの忘れ形見、リュウに会うことだ。
リュウと再会したケンシロウは安堵のため息を漏らした。
想像していた以上に、リュウはたくましく成長していた。
北斗神拳伝承者としての資格は十二分にある。あとは秘奥義を授けるだけ。
リュウも幼き頃にケンシロウの拳を間近で見て、北斗神拳伝承者になる事を望んでいた。
さあ、修行だ。
ケンシロウはリュウに北斗神拳の全てを授けた。
さすがラオウの子だ、リュウはそれを次々と身につけていった。
「リュウよ、もう教えることは何も無い。今からお前が北斗神拳伝承者だ」
ケンシロウはリュウにそう告げると、再び村を離れた。
ケンシロウの身体は否定できないほどの老いに襲われていた。
ふう。ケンシロウは旅の途中、大きなため息を突いた。
そして空に向かって
「もういいだろ、ユリア」
ケンシロウの向かう先は、ユリアの眠る村であった―――。

It's a 茶番

もうやめて。これもう考察じゃなくて、ただの二次創作小説だから。
そういうのブログでやって。







◆シン

―――これらのことを踏まえると、シンの南斗孤鷲拳は、スピードよりも
手刀の硬度と相手の肉体を貫く腕力に重きを置いた拳法だと言える。

急にどうした? すごく的確な事を言い出したぞ?
シンのステータスをパワー最低、スピード最高という全く見当ハズレな設定にした
北斗無双の製作者にこの言葉を聞かせてやりたい。




ケンシロウは、シンが理解する事が出来なかった愛を知っていた。
最初の対決で欲望と執念を知らなかったケンシロウが敗れたように
愛を知らなかった事がシン最大の敗因となってしまった。

別に愛を知らなかったわけじゃないだろう。愛に不器用だっただけ。
むしろユリアへの愛の深さで言えばシンのほうが上じゃないか?
相手の幸せを願ってこそ真の愛とかいう考え方もあるけど
ただひたすら愛する人を追い求める激情の愛のほうが強い力を生む気がするけど。




◆バット

しかし不思議な事がある
バットに北斗神拳を使った形跡が無いと言うことだ。

えっ?
じゃあどうやってリンの記憶を消したの?



ヒョウが大男に襲われるが、(バットは)その大男を背後から
しかも馬上から胴を吹き飛ばしている。
北斗神拳のようにも見えるが、これは気による破壊。
北斗神拳でなくとも可能な技である。

確定!?あれバットの闘気波で確定!?
そこらの帝都兵にもちょっと遅れをとりかけたような男が
一騎当千の修羅を背後からとはいえ触れずして風穴あけちゃったの?
そんな事できるんならボルゲになんて負けないと思うんだけど。

つーかあの場面てさ、修羅の身体から飛んだ臓腑って水平方向に飛んでるよね



もしバットが「馬上から」修羅を攻撃したのなら、高低差で考えると臓腑は下方に飛んでいなければおかしいと思うんだけど。
だからあれは、黒王の超高速ヒヅメジャブによるものか、北斗の軍のメンバーが投石器のような武器で攻撃したという可能性のほうが高いと私は思う。




(最後の場面で)
ケンシロウは自分に関する記憶のみをバットから消したのではないだろうか?

北斗神拳なら出来るはずだ。
そうしてバットと縁を切る事で、リンとバットは心置きなく幸せになれる。
最後にケンシロウが空のユリアに向かって
「ユリア、これでいいのだろう」と聞いているシーンがあるが
そこにはそういった深い意味があったのではないだろうか。

これは面白い。その発想は無かった。
死ぬ間際までケンとリンを結ばせようとしちゃう世話焼き野郎なんだから、もしあのまま生き返ってもケンの事がひっかかって幸せになれなかった可能性はあるもんな。
今際の際の「このオレを哀れに思うのならオレのことは忘れてくれ」っていう台詞も、そうやって考えたら、逆に「バットがケンシロウの事を忘れる」というフラグになっていたようにも見えてくる。





◆リン

特に面白ポイントはありませんでした。

ただ、マミヤの村の長老のことを「ひとりの老人」扱いはやめて。
北斗2まで生き永らえた数少ない人物の1人なんだから、顔覚えといて。





◆レイ

それはラオウファンにとっては信じられない場面だ。
いつもは正々堂々と力で敵をねじ伏せるラオウが、レイと対決したときに限って
マントでレイの視界を遮り、秘孔を突いているのだ。
いくら馬上であるからと言って、このやり方はラオウらしくない。
卑怯ともいえる戦法である。

え? 卑怯? どこが?

相手は相討ち狙いで来てんだよ。
良く知ってる七星抹殺とだったら正面から撃ち合うことも出来るだろうけど、初見の南斗究極奥義と撃ち合って、本当に相討ちになったらどうすんの?責任とれんの?

それに戦いを見てた人が誰か一言でも卑怯なんて口にした?
只々拳王様の御強さを目の当たりにして、ベソかきながら
「だ…だめだケン かなわねえよう あ…あの男には!!」
って言ってなかった?
もしあの攻撃に汚さを感じたんなら、ラオウ様への恨み節のひとつでも言って、卑怯な攻撃に気をつけるようケンに忠告しながら闘いに送り出してたと思うが?



レイアに対する愛情の深さからもわかるように

レイの妹だからレイアだと思っちゃったんだよね。
ドンマイドンマイ。次いこう。





◆アイリ

強者を論じる本書に(アイリを)登場させるにはかなり無理があるかに見える。
しかし彼女には、おそらく『北斗の拳』の登場キャラの中で最高レベルで
あろうと評価できるポイントがひとつある。
それが、再三繰り返してきた「美女」であるということだ。

最高レベルの美女よりも
最高レベルの巨体デビルリバースとかのほうが
まだ論ずるに値すると思う。




◆ジャギ

リュウケンはなぜジャギを弟子にしたのか
(略)
つまりジャギとケンシロウを結びつけることで
ケンシロウに不足していた「怒り」という力を発現させようとしたのではないか

ジャギ外伝を読(ry

ていうか他人に創られたシナリオの中で怒りを感じてもしゃーないだろ。
本当にケンさんに怒りが必要なら、天が勝手に宿命を与えてくれる筈。



ジャギは雑魚相手にも北斗神拳を振るった描写はなく

うすらハゲの男を秘孔で動けなくしたり
素顔を見たモヒカンをグキャッっと殺したりしたのは
北斗神拳じゃないんデスカ?


そういやバットの記憶抹消秘孔にも同じような事を言ってたけど・・・
もしかしてこの人の中では秘孔突きは北斗神拳じゃないのだろうか。





◆アミバ

アミバはトキとして生きているうち、本当に自分が
トキだと思い込んでしまったのではないだろうか。
さまざまな言動からもそう推察する事ができる。

これは成程と思った。

この一文から思い出したのは、メタルギアソリッド4というゲームに登場する、オセロットというキャラクターだ。オセロットはナノマシンと自己暗示によってリキッド・スネークなる別人になりきり、本物のリキッドに迫るほどの力を肉体に宿していた。

もしかしたらアミバもこれと同じように、自らを本物のトキであると思い込むことによって、トキに匹敵するほどの技のキレを実現させていたのではないだろうか。
アミバが徐々に劣勢に追い込まれていったのは、攻撃を喰らうたびに自己暗示が解けてゆき、現実に引き戻され、本来のアミバの力量に戻ってしまったからだとも考えられる。





もしトキと出会っていなければ、あるいは、もし誰かに認められていれば
アミバは歪むことなく、「本物の天才」として生き延びていたのかもしれない

それは無い無い。
最初から歪んでたが故に拳を授けられなかったわけだし
トキと出会う前に「間違ったかな?」をやってる時点でグニャグニャに歪んでるから。





◆トキ

ラオウはリュウケンを倒して外に出たが、トキはなぜ
拳を封じられることなく外に出られたのか

トキはまだ寺院を出てへんかったやろ。
ハゲがやられた時に駆けつけたって言ってるし。




◆ユダ

もしもユダが南斗紅鶴拳ではなく、南斗水鳥拳を学んでいたとしたら
「南斗最強の美拳士」として、レイやシュウ、サウザーさえも凌ぐ
南斗屈指の男として君臨していた可能性はなかっただろうか

南斗水鳥拳における「美」を、北斗神拳における「怒り」とか「哀しみ」みたいな強化要素と捉えて言ってるんだろうけど、流石に無理があるだろ。
つかユダの強さとして注目すべきなのはそういう所じゃないと思う。




◆マミヤ

そんなマミヤも、アイリと暮らしていくうちに徐々に戦士ではなく、
ひとりの女として生きていくことに慣れてきた。
すると、レイに対する後悔がじわじわと大きくなってきた。
レイの愛に報いることが出来なかった事に対する後悔だ。
どうして「愛している」たったその一言がいえなかったのか。
マミヤは思い悩んだに違いない。
やがてマミヤはその重圧に耐えられなくなり、死に場所を求めるようになった。
そんな風に思えてならない。

死に場所・・・・求めてましたか?
ボルゲの時はともかく、レイの死後は基本的に女として静かに生きてたよな?

どうやらその後に続く文章を見る限り、このライターさんは
すぐ危険に身を投じようとするマミヤの性格を見てそう思ったらしい。
でもマミヤが危機に陥ったのって、牙一族の時とか、カサンドラ処刑部隊の時とか
拳王様の二指真空把とか、メディスンシティーの時とかなんだよね。
これって全部レイが生きてた頃の話だよね?





なぜマミヤは頑なになったのか?
それはユダが貞操を奪えなかった反動でかなりの暴力を振るったから。
マミヤがユダから逃げ出した時を回想するシーンでは、顔中がアザだらけ。
また、口からもかなり出血している。
女性にそこまでの暴力を振るうとは、ユダも最低の男である。

最低か・・・ やけにキツい言葉だね。ならば俺も口汚く罵らせてもらおう。

勝手に決め付けて最低扱いしてんじゃねーよクソが。

ユダの「何も出来なかった」発言を、「貞操を奪わなかった」とは理解するのに
なんで「暴力は振るった」と思ったの?
「何もできなかった」「無力になる」っつってんのに暴力?
再度マミヤの前に現れたとき、マミヤに傷一つでもつけましたか?

アリサ(19)への対応を見てもわかるだろう。
彼女は美しかったが、額に少し傷が出来ただけで側室失格の烙印を押されていた。
完璧な美しか許さない男、それがユダだ。
そんな男が、心から美しいと思ったマミヤを傷つけ、その美しさを瓦解させるような事をするだろうか?する筈が無い。それならいっそ一思いに殺すほうがまだユダらしいと言える。

見当ハズレの解釈や誤字脱字なんぞは笑いにできる。
キャラクターを馬鹿にするのも、そこに愛があれば良いだろう。
だがこの「最低」発言には微塵の愛も無い。
根拠も無しに北斗キャラを貶すような輩を俺は許さねえ。





・・・まあマミヤ両親をスパッと殺っちゃったりしてんだから
最低なヤロウって点は別に間違っちゃいないんだけどね。





◆シュウ

もし北斗と南斗の他流試合にケンシロウが参加しなかったら
シュウは目を潰すこともなかった。
その代わり、シュウの仁星はくすぶったままだったのではないか?
果たして、子供達を救うため、サウザーの言いなりになっただろうか。
あるいは、サウザーと手を組むということをしたかもしれない。
帝王サウザーの配下に入ったかもしれない。
仁星だからこそ、我が身を犠牲にするのだ。

んん・・・? どういう事?
ちょっと4〜5行目あたりの話の流れが良く見えない。文法ミス?
本来なら流したい所だが、なんかトンデモ無い事を言ってるだけにむざむざ見逃すわけにも行かない。

それはまあ置いておくとしても、最後の行もサッパリ意味がわからん。
サウザーの配下になる事で、シュウは誰の為に犠牲になったことになるの?
シュウが配下になったってサウザーはガキ使って聖帝十字陵作るよね?





◆サウザー

オウガイはそこに、サウザーこそが伝承者に相応しい、という確信を得た。
なぜなら、すべてが逆なら北斗神拳すら効かないのだから。
いつか南斗と北斗が拳を交える時代が来るとオウガイは読んでいたはず。
だからこそ、サウザーに大きな期待を寄せたのだ。



オウガイ先生が野心家に!タカ派に!帝王の星に!








◆リュウガ

だが、ケンシロウとの闘いでは、その拳をすべて見切られ
擦り傷ひとつさえ残す事が出来ていない。



    

      ドカッ





◆ヒューイ・シュレン

(ヒューイが)残念なのは、情報の速さに溺れ
敵の力量を測る眼力に欠けたことだろう。

要するにヒューイは、
「我先に手柄をあげんと無謀な敵に特攻した馬鹿」
って言いたいのね。

一応アニメ版じゃ「敵をおびき出し、その力を見極める事」が風の務めで、ヒューイは身をもってその務めを果たした事になってるんだけどね。
同じ男の生き様を見ても、こうも人によって捉え方が違うんですね。
皆さんはどちらの捉え方の方が素敵だと思いますか?私は後者です。

っていうかそもそもヒューイが拳王様に特攻したのってリハクの命令だしー。




◆ジュウザ

ユリアは、たとえジュウザと兄弟ではなかったとしても
愛を成就させる事はなかっただろう。
あまりにも、二人の仲が近くなりすぎたためだ。
(略)
しかし、男女の愛は近すぎると遠のいてしまうもの。
ユリアが女として成長するにつれ、ジュウザから離れていっただろう。

最強キャラ決定本に恋愛評論家が現れたぞ――――――い

つうかジュウザが全くユリアへの愛を衰えさせていないのに
なんでユリアのほうは冷めていくって言えるの?
女性目線? これ女性目線の意見? 柴門ふみ目線?




◆フドウ

「その身体に恐怖が刻まれている限り、もはや二度とケンシロウには勝てぬ」
そのフドウの言葉は現実のものとなる。
ラオウはケンシロウに負けたのだ。
フドウとの闘いで味わった恐怖が、ラオウの敗因のひとつになったのだろうか。

なってないからー!逆だから―――!!

ケンシロウ戦で感じた恐怖のせいでフドウに負けたんだからー!
練気闘座の頃の拳王様は既に哀しみを得てるからー!
一番大事なバトルの内容くらい理解しといてほしいからー!





◆ユリア

どうせ北斗と南斗に一つとなる宿命があるのなら相思相愛であったほうがいい。
もしやリュウケンは伝承者を決める際ユリアの意向も反映させたのではないか。
ユリアが愛している男を伝承者にするのが、後々にとっては最善なのだ、と。
そんな推測も的外れではないだろう。

このライターの考えるリュウケンの脳内はとことんアホだな。
シンに七つの傷を付けるよう命じただの
トキは北斗神拳を発展させるに心もとないだの
ジャギを弟子にしたのはケンシロウ怒らせるためだっただの・・・

どうして「ケンシロウは愛と哀しみを知る、北斗神拳伝承者に相応しき資質を持つ男。だからこそユリアもそんなケンシロウに惹かれた」っていう考え方ができないのかね。




◆ラオウ

もう・・・なんか疲れた・・・
折角拳王様の項まできたんだから気合を入れたいところだけど
前半部分は殆ど見るに耐えない妄想小説だから文章抽出する気力も湧かない・・・


とりあえず
拳王様がユリアの代わりとなる女をどこぞの村で拾ってきただの
女が身篭っても拳王様は「うむ」としか答えなかっただの
自分が死んだ場合のリュウの世話をケンシロウに頼んでただの

しょーもない脳内ストーリーで拳王様を穢さないでくださいな。

だいたい強さに全く関係ないし、リュウの事とか。
もっと拳王様で語るべき事あるから。






あともうひとつ。
後半は、「ラオウにファンが多いのは「最強」へのこだわりにブレがないから」だとつらつら書いてあるのだが、これにも少し言いたい。

確かにそれは間違いではない。
ケンシロウを倒して最強になることこそが拳王様の望んだ天だった。

だがそれは最終的な話。
はっきり言って、南斗の城でケンシロウに恐怖を感じる時まで、拳王様にとって最も優先すべきことは、「最強の男になる事」よりも「自らの拳で覇権を握る事」だった筈だ。

本当に「最強」になりたかったのなら、サウザーとも自ら闘っておられただろうし、ファルコにも選択肢を与えず闘いを挑んでおられたはず。それが最強の証明になるからだ。だが拳王様は闘われなかった。それは、彼らと戦う事が、覇道を前進させるにおいて得策ではないと判断なされたからだ。

勿論、闘って優劣をつけたいという思いはあったかもしれない。しかし拳王として優先すべきは、絶対的な恐怖による支配を続ける事。傷を負うことすら許されない立場である拳王様にとって、それは今すべき事ではなかった。いち早くこの国を平定し、修羅の国へと赴くため、拳士としての血が湧き上がらせる「最強」への欲求を抑えておられたのだ。どこぞのストリートファイターみたいに、ただただ好敵手を求めて彷徨っておられたわけではないのである。

その闘いに「理由」を見出し、その上で「完全なる勝利」を求められる「王」。
それが拳王という名の、世紀末覇者として与えられた宿命なのだ。
単に喧嘩ナンバーワンを目指した男を我々は崇敬しているのではない。最強の先にある、「絶対的な支配」を目指されたその大いなる野望と、その大願成就の為に数多の感情を押し殺さなければならなかった苦悩、そして遂にはケンシロウとの一点の曇りも無い拳の勝負を迎えたことで、やっと一人の男として、一人の拳士として、闘い、敗れ、一片の悔いなくその最期を迎える事が出来たその生涯。その全てを汲み取っているからこそ、我々は拳王様という御方を畏るのである。

「ラオウファン」の心理を語るならば、そういった所にまで踏み込んで頂きたかった。



ゴメン、無茶言うた。




まだ帝都編以降のキャラが残ってますが、思った以上に長くなったので、続きは、また次回に回す事にします。
まさかの三部構成!


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