ヘイスタック

登場:原作(45話)TVアニメ版(33話)
肩書:村人
CV:田中康郎 |
暴れる
ゲルツと殴り合っていた大男。ぶっとばされ、バーカウンターの上を滑走していたところを
ケンシロウにピタッと止められ、泣きながらケンに助けを求めたが、無情にも再びゲルツのもとへ押し返された。その後、再び殴り合って再びカウンターを滑走。そこでようやく
ケンシロウがゲルツに向かっていってくれたため、なんとか助かった。

体格的には見劣りしないのに一方的にボコられたのは、ゲルツが捨て鉢になっていたからだろう。平常時ならほぼ互角だと思うし、本来なら二人とも意味も無く喧嘩をするような人間ではないはずだ。というか悪者じゃない恵体二人が殴り合って潰し合うというのは勿体ない。お前たちが殴るべき相手は他にいるはずだ。
そもそもの彼等は本当に殴り合う必要があったのか。ゲルツは今日死ぬ事が決まって破れかぶれになっていたわけだが、人生の最期に暴れるのが本意だったとは限らない。もっと別の選択肢もあったはずだ。
だがあの日、恐怖で興奮状態にあったゲルツの前に、己に見合う体格のヘイスタックが現れた。向こうも好戦的とあれば、これはもう殴り合うより他に無い。しかも自分の方が強いときている。全く明日を気にすることなく、相手をボッコボコにできるのは、さぞや気持ちがよかっただろう。その時点で、もはやゲルツには暴走を止める理由が無くなってしまったのだ。だからヘイスタックの最適解は、相手の挑発に乗らず、話を聞くぜと肩を組み、そのままエラリーのバーのカウンターに腰を下ろし、二人でウイスキーを傾けることだったのである。
彼のモデルとなったのは、かつて新日本プロレスでも活躍したプロレスラー、
「ヘイスタック・カルホーン」だ思われる。見た目からしてそっくりだし、アニメでつけられた「ヘイスタック」という名もそのまま。おそらくプロレス好きのアニメスタッフが気付いて名付けたのだろう。
身長185cmながら最盛時には体重300kgを超えた超巨漢レスラーとして知られ、通称は「お化けカボチャ」。食費を稼ぎたいとの理由でプロレス入りし、来日した際には羽田空港から小型トラックの荷台に乗って都心へ向かった事が話題となったらしい。