先の幻闘編紹介にて、20名のキャラと、それぞれに与えられたストーリーを御紹介しましたが、本作にはそのストーリーを与えてもらえなかった無念の5名がおりますので、せめて彼らを動かしてみた感想だけでも。
まずは
ハート。
前作ではDLCでの参戦というおまけポジションであった彼。今作では無料で使うことができるようにはなっているが、その扱いが変わることはなく、やはり彼独自のストーリーが与えられることはなかった。ハート外伝とは何だったのか。ちなみに彼を使えるようにするためには、先日御紹介した幻闘編のチャレンジモードを相当進めなければならず、かなり面倒くさい。
性能のほうは据え置き。まあもともとコンボの種類が豊富であるため、それほど改良すべき点もなかったのだろうと思われる。ただ相対的な強さの方は大きく変化。前作ではかなり強キャラ(だったと思う)のだが、今作では
使っててすぐ死ぬキャラのベスト3に入るであろう程に使いにくい。その原因は、ゲームのシステムが変更されたことにある。常に動いていないとすぐボコボコにされる今作において、彼の巨体とスローモーな動きは、殺してくださいといっているようなものなのだ。「どこからでもどうぞ」などとは口が裂けても言えないだろう。
そんなわけで、彼の基本的な戦い方は、距離をとってのロケット頭突きか、R1での吸引で敵を集めてのクルクルチョップの大体2パターンに集約されてしまうと思う。折角技が沢山あるだけに勿体無い。ただ優秀な奥義が潤沢なのも含め、火力の方は相変わらず高いので、気持ちよく「やっちゃった♥(アニメ版)」と言わせて貰えることは間違いない。
そしておまけオブおまけこと
無法者。やはり名前はまだない。
今作は最初から使うことが出来るが、そもそもこんな奴が800円て・・・ねぇ。
前作ではプレイヤーが使うことはできたものの、敵としては登場しなかったのだが、今作ではそれを取り戻すかのようなハードスケジュール。幻闘編では(おそらくほとんどのステージで)ある条件を満たすといきなり彼が乱入してくる仕様となっており、シナリオに関係なくいつも顔を合わせることになる。おまけに強いんだこれが。ボスより硬かったりするし。無視しても問題はないのだが、1000ポイントのスコアと、強めの経絡図を落としてくれるので、頑張って倒したい。
性能面で目を引くのは、なんといっても火炎放射の強化具合。見よ!この消毒力を!というかこれ以外はかなり使いにくいので、多くの人は消毒ばっかさせられてるんじゃないかな。
ところで彼の消毒って、最後にタンクを投げつけるのだが、それってするしないをコマンドで選べるんですね。加えてバット打ちもホームラン予告をするかしないかを選べるんですね。前作からあった機能なのに気付きませんでしたわ。まあ凄まじくどうでもいいけど。
ここからは有料ダウンロードコンテンツの方々。
お一人当たり
800円也。高い。
一人目の800円は
アミバ。
シリーズの中でのコミカル要素の強さがそのまま引き継がれた感じで、回転切りしすぎて目を回したり、ダッシュからのフライングボディプレスをしてみたり、強攻撃で秘孔突きをすると1/2の確率で敵が強化されちゃったり、被ダメ時に「あ痛」なんて言ってみたりと、随所に三枚目な部分が見受けられる。正直自分の中のイメージとは少し差があるのだが、世間的にはやっぱりこういうイメージなんだろうな。どうしてもトキ外伝での猟奇的なイメージが強いんだよなぁ。
動きの方はやはりトキに似た部分があるものの、基本的には独自路線を構築しており、そこそこ強い。個人的には□△で出る、媚びろ媚びろがお気に入り。R1でのアミバ流北斗神拳的バンプアップも素敵だ。縮む時に手がポーンと弾けてくれれば尚よかったが、そこまでいくと無法者レベルのギャグポジになっちゃうか。
奥義の方は激振孔が広範囲技になっていたり、鷹爪三角脚が百裂脚になっていたりと、変な風に強化されちゃった感じだが、まあ北斗鋼裂把が発勁技になるゲームだし、今更驚きゃしねえ。
そして砂蜘蛛さんこと
名も無き修羅。
「その他」の5人中2人が名無しなんだがいいのだろうか。
攻撃手段は主に忍棍妖破陣頼り。武器使いが少ないゲームだけに、ここぞとばかりに棍棒を振り回すキャラにされた感じ。しかし伸縮自在の棍を振るっている割にはあまり攻撃範囲が広いとは言えず、取りこぼした敵の攻撃を受けてすぐ瀕死になるため、距離を開けての苦無投げで凌がねばならない展開になることもしばしば。百人の兵を一瞬で葬ったというあのエピソードは、おそらく赤鯱がちょっと盛ったのだろう。
奥義の方もイマイチで、最強奥義である破魔砂蜘蛛も全体奥義としては少し頼りない。というかあの奥義を広範囲奥義にする事自体無理があるのではないか。まあ激振孔よりはマシだが・・・。
あと個人的に気になるのが、棍棒の形状。なーんかちょっと太い気がするのよね。でもって先端のポッコリは小さすぎる気がする。そんでカラーは赤でしょ。しかも白のラインとか入ってるでしょ。・・・もうどう見ても
車線のとこに立ってるポールにしか見えないんですよね。でもってあれがゴム製だから、この忍棍妖破陣までやわらかい素材に見えてきちゃうんだよね。しかし何故赤色にしたんだろう。もしかしてあれかな。染み込んだ血のヌメリを表現してんのかな。烈闘破鋼棍リスペクトなのかな。
そして羅将捨明王
ハン様。
彼のアイデンティティーといえばやはり「拳の速さ」なわけだが、だからといってスト中の小パンチ並の速さにしてしまうとゲームバランスが死んでしまうわけで、これをどうやって再現するのかが注目点であった。結果、KTが選んだのは
「一回の攻撃で複数のパンチを繰り出させる」というものであった(下図参照)。まあ、悪くない表現方法ではあると思うんだが、できればそのパンチの残像をもうちょい透明にしてほしかったかなー。そのほうが、拳の影すら見たものはおらぬ具合が表現できたと思うんだよな。ちょっとシッカリ見えすぎな気がする。
基本性能のほうはボチボチ。だがDLCの割にコンボの種類が少なくて個人的には不満だ。しかし彼で特筆すべきなのは攻撃よりむしろ移動。R1で出る「直立状態のまま行う高速移動」が反則級の性能で、
これを連続で行うだけで凄まじい速さでマップを移動できるのだ。ただ性能は凄くとも、その見た目のほうは滑稽の一言であり、傍から見ればバグにしか見えないのが残念なところ。っていうかハンはスピードがウリではあるけど、それは拳の話なんだから、踏み込みの速さとかで言えばむしろサウザーのほうなんじゃないかなーとか思ったり。
奥義は疾火煌陣の演出がとにかく素晴らしく、最強奥義である白羅滅精を差し置いてこっちを使いがちになっちゃう。その他、斬風燕破や魔舞紅躁といった原作奥義もなかなか再現度が高く、しかも強力なのが嬉しい。ただ欲を言えば、あのサイキックバトルを再現するかのような岩石浮遊技なんかも取り入れて欲しかった。多分、批判もあるだろうけど。
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それとついでなんで、
オンラインのほうも軽く御紹介。
まあ殆どプレイしてないんで本当に触りだけですが。
オンラインで遊べるのは
タッグマッチと
チームマッチの二種類。
タッグマッチは、通信プレイヤー同士がタッグを組み、幻闘編のステージのいずれか一つを選択し、協力プレイでクリアを目指すというもの。
単純に戦力が倍になるのでクリアするのも高判定を得るのも容易になるというのがメリットだが、ぶっちゃけこんなゲーム、キャラを育てきってしまえばバカでもクリアできるので、わざわざ協力してまでやるほどのことでもない。一応、強力な経絡図を手に入れられるという利点も存在するが、次に紹介するチームマッチで高順位を取るほうが効率が良い。
マナーとして、相棒に対する簡易チャットでの挨拶は忘れずに。使用キャラに合わせた台詞を登録するものいいが、多分ひかれると思うのでオススメはしない。
チームマッチは対戦モード。4人が参加しての2対2、6人が参加しての3対3、8人が参加しての4対4のいずれかのチーム対抗戦が行われる。参加者は北斗チームと南斗チームに分けられ(ランダム)、与えられるミッションをこなしていくことでポイントを稼ぎ、全ミッション終了後に個人順位と勝利チームが発表され、結果に応じた経絡図を贈呈される。
尚、このモードではキャラの育成度や装備経絡図が反映されず、使える奥義も2つしかないなど、かなり弱い状態でバトルに臨む事になる。だからといってバランスがとれているというわけではなく、逆にキャラ性能差が大きく影響してしまう。故に本気で勝ちに行くなら使用できるキャラはほぼ限られてしまうのが実状。もっと具体的に言うなら、強さと脚の速さを兼ね備えた
トキが群を抜いて最強キャラであり、下図のような状況になる事も珍しくない。
ミッションは主に
敵将討伐系、雑魚抹殺系、捜索系の3つに分けられる。
敵将討伐系はそのまま、エリアのどこかに出没するモブ将を○人倒せというもの。この撃破数は参加者全員でのものなので、とにかく即効で敵を殺して一人でも多く倒すことが求められる。自分が一人も倒していないのに他の方々でノルマ達成しちゃったてなこともしょっちゅう。リンとかの場合はもう最初から諦めたほうがいいと思う。
雑魚抹殺系も同様、参加者全員でノルマ数の雑魚を殺せというもの。闘気ゲージの少なさゆえに奥義にもあまり頼れないため、通常コンボでの殲滅力の高さが求められる。変則型として、伝承奥義で倒せという指令が追加されていたり、カルマ数がノルマになっているものなどもある。
一転して火力が不要なのが捜索系。これは、エリア内に配置されるブツをノルマ数探し出すというもの。ジャギ像の破壊、ドラム缶の破壊、アイテムボックスの開放、セーブポイントへの到着などがある。これに必要なのは勿論足の速さであり、上のキャラ紹介で述べたとおり、ハンがダントツに強い。800円払った者のみが得られるアドバンテージだ。ただ対象物の出現ポイントは決まっているので、それを頭に入れておくだけで大分有利にはなると思う。
あとは各キャラの奥義紹介して、真北斗無双は終わりかな。