はい、エンディングではありません。
真のラスボスはなんと拳王様です。




自分自身との闘いとか、そういうのではなく
プレイヤーが使用できるのが「ラオウ」で、
ストーリーモードのラスボスが「拳王」なんだって。

前知識がなければ相当狼狽していただろうが、以前どこかで情報を仕入れていたので、幸い心の準備をしておく事ができました。







見た目は同じだが、性能的に可也強化されているらしい。
良く見ると、「拳王様」のほうだけ闘気モクモクじゃん。
ズルイじゃん。






そしてその強さ、圧　倒　的。



ケンシロウをストレートで倒した今の勢いなら……などという甘い期待は、同じキャラとは思えぬ格差で繰り出されるスーパー剛掌波の前に完全に吹っ飛ばされた。

なんか空中コンボもすげー長いし。落ちてくるまでに北斗羅裂拳を三回くらい叩き込まれるし。ただ見てるだけのその数秒間の虚しさったらない。






繰り返されるコンティニュー。
その数は、レイ戦の12連敗をあっさりと更新。
始める前に私がやりたかった動きを全て体現する真・拳王様の前に、次々と積み上げられていく私のラオウ様の屍の山。


だが、絶対に勝てない相手でもない。
稀ではあるが、１セットを取る事はできる。
あとは徐々に慣れることでその確率を高め、連勝すればいいことだ。
終わりは近い……そう思っていた。









そして迎えた14戦目。遂にチャンスはやってきた。
互いに１セットずつ取りあい、臨んだ3セット目。



中盤まで体力は互角。





そして終盤。
お互いにもうあと数発で勝負は決するという状況に。

だがそのとき、相手側拳王様の動きが止まる。




「心地よき痛みというべきか……」



！？





「このラオウ、もはや拳王の名はいらぬ！
　魔王となりて貴様を血の海に砕き沈めてやるわ！！」



！？






な、なんだ！？
なにが起こってる！？
剛掌波もスカるし！！






「ん――――――っ！！！！」





体 力 全 快







そして間髪入れずにスーパー剛掌波






　( ﾟдﾟ)　・・・・・・・・・・・

■拳王復活イベントの発生 難易度ノーマル以上で、拳王が敗北するとプレイヤーの勝利になるラウンド中に、拳王の体力が1/4以下　or　拳王の死兆星点灯で、復活イベントが発生します。 ■復活後の拳王の特徴 　●体力、ブーストゲージ、オーラゲージ、北斗七星ゲージが完全回復 　●「無想転生」「北斗呑龍呼法」利用カウントがフルになる 　●ステータス異常が正常になる

要点をまとめると

自分より75％分体力の多い拳王様を倒さねば勝てない

という事らしい。

おまけになんたらゲージもフルチャージで復活すると……



ふむふむ……ふむむ……









無理ですね、これは。




つか、復活イベントってなんだよ……
拳王様ってどっちかっていうと先行押し切り型だろ……







この難関を突破する方法は……

一撃必殺技しかないかもしれん。

拳王様でいうなら北斗滅天破だ。

これなら復活イベントも起きることなく、勝負を決せられるのではないか。


※写真はCPU側の拳王様のものです



しかし恥ずかしながら、私はここまでのプレイで一度もこの技を成功させていない。というか、出した事すらない。

一撃必殺技を出すには、相手の死兆星を点灯させねばならないのだが、そんな事を狙って戦った事がないのでどうやったらいいのかが分からない。分かったところでこの最強無比の御方を相手にいまさらその条件を満たせられるとは思えない。




つまりもうこれは完全に
打つ手なし。
詰んでおります。






もう諦めてしまうか……
今回の挑戦はあくまでレビューだ。クリアが目的ではない。
ラスボスをここまで追い詰めたんだ。もう十分ネタはとれたはず。
いずれまた腕を磨いてから、クリアを目指せば……






…………いや　駄目だ！



私は今日、絶対にクリアしなくちゃならない！



私には明日はない。次は無いのだ。



何故なら……










もう二度とこのゲームディスクを起動させる事はないだろうからだ！！



万が一あったとしても


このアーケードモードのクリアを目指す可能性は１００％無い！！


はっきりいって辛い！


つまり拳王様と闘えるのは今日が最初で最後。
今ここで互いに死力を尽くすのが、拳士としての最低限の誇りであろう。
心が折れるまで、何度でもコンティニューし、挑み続けてやる。












うっさいしね









不屈の精神は宿したものの、戦況は全く好転せず、ただただ負け続ける拳王様。



連敗数は遂に５０を超える。



だがその中で、ささやかな光明を見出す事ができた。
弱K×３を当ててからの強K
これがうまく繋がることを発見したのだ。

地味ではあるが、弱Kが当たれば強Kも当たるという付加は可也効果的だ。
また剛掌波を撃てるだけの間合いを開ける事が出来るという点も大きい。
半ば封じられていた剛掌波に再び威光を取り戻させることができるのだ。


しかし、それでも五分までの戦いを繰り広げるのが限度。
奇跡は……奇跡は起きてくれないのか……












そして迎えた53戦目。



弱K→強Kをふんだんに活用し、第１セットを勝利。
もうセットを取る事は珍しくなくなってきていた。




第２セット目、剛掌波の打ち合いで、若干私がリードするも




突然の飛び込みパンチからの連続技で新血愁を喰らい、体力逆転。



これでもうこのセットも駄目か……
どうせこのあと復活するし……




諦めるな！！



その時、私の頭に声が響いた。





そして



残り時間00から放たれる









渾身の剛掌波！！！！









そしてここでタイムアップ。









・・・ん？　タイムアップ？







　

あっ





体力は僅かに私のほうが勝っているようにみえる・・・




本来ならここまで減れば復活イベントが起こるはず。
しかし、その前にタイムアップとなったことで、発生はキャンセルされたのか？


ということは、つまり…………






か、勝った……！



巨星落ちた！！



タイムアップで落ちた！！








剛掌波を撃つのがあと一秒早ければ、拳王様は再び復活していただろう。
残り00秒から放たれたからこそ起きた超絶ミラクルだ。
イベントキャンセルタイムアップというこれ以上ないしょっぱい勝ち方ではあるが、そのミラクルぶりに免じ、今回は素直に祝おうではないか。








北斗の拳
〜審判の双蒼星　拳豪列伝〜

完全攻略!!!!





真・拳王様も悔いなく天へとお還りになられました。





そりゃ５２連勝もしたら、もう悔いも無いだろう。
ていうかもうそろそろはやく天に還りたかったんじゃないかと。
ごめんね拳王様、長い事つきあわせて。












その後はキャラ別のエンディングなども特に無く、スタッフロールが流れて終了。
あればまた別キャラで挑戦しようかとも思ったが、やはりもうプレイすることは無さそうだ。ハートとか使って拳王様を倒そうなどという精神力は、どこから捻出しても出てこないだろうし。







いやほんと、お疲れ様でした。

ん？　レビュー？

疲れたからもういいや。