「北斗の拳 BATTLE MEDAL」
ゲーセンのメダルゲームの北斗版。セガ製でござんす。
こいつの登場を知って以来、京都の繁華街に出るたびにちょくちょくゲーセンを覗いて探していたのだが、一向に発見することが出来ずにやきもきさせられていました。
が、サイトみたらちゃんと設置店書いてやがんの。すげえ親切でやんの。
そしたら京都には1件しか無くて、しかもすげえ中心部から遠いでやんの。
でも大阪とか兵庫には結構あったんで、そっち行く機会があればやろうと思ってたの。
というわけで先日、兵庫県は明石市にあるセガワールドへと行ってきました。
同じ兵庫なら神戸で良かった気もするが、明石焼が食べたかったのだから仕方がない。
そして謁見。
広いフロアのド真ん中でひときわ異彩を放つ籠の中の世紀末覇者。
初見の感想は
「ラオウ様でけえ!!!」の一言に尽きる。
等身大(210cm)どころじゃない。このサイズで全身を作ったら、多分身長4〜5mくらいの巨人ができあがるだろう。札幌雪まつりを除けば、過去に作られた北斗像の中では最大ではなかろうか。
注目すべきはその御尊顔。
実はこの顔のパーツは、全て
映像なのだ。
顔の形をした画面に、顔の映像を映し出しているのである。そのために若干ぼやけた感じになってしまっているが、この手法によって齎される最も大きなメリットは、
表情を変えられるという点であろう。一定間隔で瞬きをし、喋る時には口もそれに合わせてちゃんと動くのだ。そんな事全然知らなかったので、突然自分の方をギョロッとお睨みになられた時はリアルに竦んじゃったよ。ジャコウだったらパニくって息子のフトモモ刺してるレベル。
ちなみに拳王様の御声は
内海御大ボイス。
ゲーム中に度々響いてくる内海拳王様の御声を聞くたび、泣きそうになる。
多分内海さんのほぼ最後のラオウボイスの仕事だったんじゃないかなぁ。
この像と声を堪能するだけでも十分足を運ぶ価値はあると思うね。
一人分のプレイスペースはこんな感じ。
大まかなシステムとしては、まず手前からメダルを発射して奥の台の上に乗せる。台は前後に動いているので、メダルが増えた分手前へと押し出されて下段へと落ち、そして下段のメダルもまた台に押されて手前の奈落へと落下。落ちた分はまた発射用のメダルとしてストックされるという輪廻転生システムだ。結構似たタイプのメダルゲームは昔からあるので、おなじみの人も多いだろう。
メダルの発射は、各座席に二つずつ生えているレバーで行う。
側面にあるボタン押すとメダル1枚発射。全体を後ろに引くと連射となる。
一人でレバー二本を使ってもいいが、座席もちゃんと二人がけになっているので、カップルでラブラブプレイも可能。可能ではあるが私のような人種からは死ねと思われるのでお勧めはしない。
とまあ昔はこの作業を延々と繰り返すだけのものだったように記憶しているが、近年はもちろん大幅に進化している。
というか半分くらい
パチンコになってる。
前後する台の側面にあるこの青色灯の穴(チャッカー)のどれかにメダルが落ちると
モニターのリールが回転。
あとはひたすら当たるのを待つという、おなじみの作業が始まる。
結局大事なのはこれを揃えることなのよね。
実際に金が動くパチンコよりかは遥かに当たりやすい仕様にはなっているだろうが、それでもそう簡単に当たってくれるものでもない。なのでまずは
乱世モードに突入させるのが基本戦法となる。多分。
下のメダルの溜まり場のところにあるゴルフボール大の
赤玉。これをゴロンと奈落に落とすことができれば、自動的に乱世モードに突入。すると、その後の数回転はボーナス当確率が1/8になるなど、色々とイイ事が起こるという寸法だ。
ぶっちゃけ、機械の掌の上で踊らされているだけに過ぎないスロットの当たり外れより、この赤玉落としの作業の方が遥かに楽しいのよね。一目見てチャンスが近いかどうかわかるし。上の状況なんかもう今すぐにでも落ちそうだけど、玉の重みでメダルが押さえつけられてフチからせり出しちゃったりして、意外と落ちなかったりするんだなこれが。
この乱世モード中にはもうひとつ、
七星チャレンジというのも同時に発生している。
スロットストックがフルの状態から更にチャッカーにメダルを入れると、一定確率(枚数?)で、画面左上にある北斗七星が順番に一つずつ点灯。死兆星をも含めた8星までフルに点灯していれば、相当大きな恩恵を受けることができるというものだ。
できれば死兆星は蒼星にしてほしかった。
次にスロットが揃った際の様々なボーナスについて。
まず
2、4、6、8の偶数目。これが揃うと、メダル50枚ボーナス+それぞれの数字に充てられたキャラクターに星が一つ溜まる(2:ユダ 4:ジャギ 6:シン 8:サウザー)。
この星が3つ溜まると各キャラクターとの
チャレンジバトルへと発展する。
バトルの内容は、
盤面物理抽選。
画面上部に現れる
銀玉を、タイミングを見計らって落下させ、狙ったポケットへと落とすというアナログ方式だ。もちろん盤面に打たれた無数の釘が行く手を遮るので、落下ポイントはほぼ運否天賦。右端の方で落としても、バインバインと釘の上を跳ねて左端まで行く事だってある。
ハッキリ言ってこれが可也楽しい。演出が始まった時点でもう当たり外れが決定しているパチンコのスロットなどとは違い、こちらは機械に操作されようもないリアルな抽選なので力も入るというものだ。当たったところで一円にもなりはしないのだが、ガチは矢張り楽しい。
バトルはまず先制攻撃の成功・失敗を抽選し、ここで先制のポケットに玉が落ちた時点で勝利。失敗して敵の攻撃が来ても、次に回避のポケットに玉を落とせれば勝利。またもや失敗して攻撃を受けても、定番の「ケーン!」が来れば逆転勝利と、なんだかんだで結構勝たせてくれる。
勝利すると
、ジャックポットチャンスの権利を獲得できる(後述)。
次にスロットで
1か
5が揃った場合。こちらは先程と同じくメダル50枚+各キャラの星が溜まるのに加え、
ケンシロウのレベルが1つアップする。
これが高いほどチャンレジバトルに勝利する確率が上がるらしい。
3が揃った場合は、メダル100枚に加え、
激闘バトルボーナスへと突入する。これはまあパチンコ等の大当たりとほぼ同じ内容で、ケンさんがラオウ様と闘い、負けるまで延々とボーナスが続くというやつだ。
ラオウ様とのバトルも、先ほどと同じ銀玉チャレンジ。先制か回避で勝利となり、その後はケンさんの攻撃技セレクトとなり、蹴り<百裂拳<百裂脚<無想転生の順で連荘が期待できるらしい。これも何回もやったのだが、何故か蹴りにしか入ってくれなかった。奥義マニア舐めてんの?
そして
7が揃うと、
ジャックポットチャンスが開始。
これがこのゲーム最大のアトラクションである。
このモードに突入すると、今までグルグルとライザップ回転していた拳王様が、こっちを向いてガン見開始。と同時にドッヂボール程はある巨大な銀玉が現れ、拳王様の目の前にある穴に入りそうで入らないという、じらしタイムが始まる。マジで2分近くじらされる。
同時にモニターでは、様々なボーナスが書かれたリングが現れ、回転を始める。大銀玉が穴に落ちた瞬間に、この輪の頂点にあったものがボーナス内容となる。
大半は100枚超のメダル獲得だが、中には先ほどの激闘バトルボーナスに突入するマスや、超大当たりである
結魂ジャックポットなどもある。
とか言ってたら結魂きたこれ。
一発で当たったよ。
残りメダル数13枚からのミラクルだよ。
僥倖だよ。
ZEROケン伝の冒頭の結魂式映像が流れた後、ゴールドラッシュ開始。
メダルが雪崩のように斜面を転がり、無尽蔵に乱れ飛ぶ。
β‐エンドルフィン…! チロシン…! エンケファリン…!
バリン…! リジン ロイシン イソロイシン…!
とういわけでトータル
1592枚を獲得させていただきました。
このゲーセンでは1000円でメダル300枚だったので、5300円相当の当たりってことかな。
2000円使って何一つ演出見れてない状況だったから本当に助かったわー。
その他で面白かったのは、
百裂チャンスなるモード。
3か7が一つでもリールに止まるたびに画面左上の百裂ゲージが溜まっていき、フルになると同時に発動。すると左の物陰に隠れていた珍妙なブツ↑が申し訳無さそうに現れるので、これ目掛けてメダルを
100枚連射開始。多くシュートすればするほど大量のメダルを頂けるという仕組みになっている。百裂クンは左右に動くが、スローすぎてあくびがでるので、上手くやればほぼ全部入れることも可能だ。
また、
百裂乱舞リーチなるものもあり、こちらはスロットでリーチがかかったときにこの百裂クンがホイホイと登場。沢山メダルインすると、その後の銀玉物理抽選で大当たりになるポケットが多くなるというものらしい。
他、ミッションの難易度に応じた枚数がもらえる
北斗ミッション。
通常モード中に突然発生する1分間の極楽、
世紀末タイム。
そして激闘バトルボーナスでラオウ様に20連勝すると発生する究極のボーナス、
昇天ジャックポットなるものもあるらしいが、これらには遭遇することが出来なかった。
結果的には
2000円の投資で2時間近くプレイすることができました。
2000円で買った600枚は一瞬で無くなったくらいの感覚でしたが、一度大当たりをした後はもう減らそうと思っても減らないような感じでしたね。ていうか貧民時と成金時ではもうプレイスタイルも全然違ってくるんですよ。チマチマやるより湯水のようにバカバカ発射したほうが逆にバックが大きくなって稼げたりとかもあるので。とにかく一回デカい当たりを引かないと何にも始まらないっつう印象を受けました。
北斗istとしての視点で感想を述べさせていただくなら、巨大拳王様オブジェとかは満点ですけど、ゲーム性自体にはほぼ北斗要素なかったので微妙かも。言ってしまえばこないだのパズドラコラボみたいな感じよね。北斗キャラは出てるけどゲーム内容が全然北斗と無関係やんみたいな。
あんだけデカいオモチャなんだから、もっとファンを愉しませれるギミックも盛り込めると思うのよ。例を挙げるなら、乱世モード突入のための赤玉が全然落ちない時とかに唐突に「二神風雷拳チャンス!」みたいなのが来て、左右に張られた糸がスイーっとスライドして赤玉を押し出してくれるとかね。スロットチャッカーの穴の奥に良く見たらお師さんの亡骸が安置されてたりとかさ。そんな遊び要素が欲しかったねえ。
まあでも物理抽選は本当に燃えたし、トータルではかなり満足できました。
明石焼もおいしかったです。
おわり。