トキ伝 |
ストーリー | 登場人物 | 流派・奥義 | STAFF |
トキ伝 |
は、トキを主人公としたオリジナルアニメーション作品。2008年3月26日にOVAとして発売された。全五部作で製作された真救世主伝説シリーズの第四弾にあたる。 北斗神拳の伝承者決定前から、ラオウとの闘いまでを描いたストーリーとなっており、ラオウ戦以外はほぼオリジナルエピソードで構成されている。公開前は漫画「トキ外伝」のように、奇跡の村での出来事を中心時描かれるものだとばかり思っていたが、良い意味で裏切られる結果となった。 本作に登場するオリジナルキャラクター「サラ」は、北斗の寺院に勤める医師という設定。秘孔があるのに医師は必要なのかと考えてしまうが、本格的に秘孔を医療に使い出したのはトキが最初っぽいし、なによりリュウケンは修行でメタメタにした弟子をそのまま放置しておくような人なので、医師は必要不可欠な存在であると言える。まあぶっちゃけ設定どうこうではなく、単純にトキの女ッ気の無さを考えて登場させられた美人女医であることは明白なわけだが、そのヒロインが不在であるが故に非常に男臭かった『トキ外伝 銀の聖者』の事を考えると、やっぱり彼女は登場させてよかったなと思う。 尚、本作は真救世主伝説全5部作の中でも特に評判が高く、私自身も一番好きな作品である。特に前半部の空気がたまらなく良い。トキという人物が真ん中に来ているからなのだろうが、この静かでゆったりとした雰囲気の中に、えもいわれぬ哀しさを含んだストーリーは、倉本聰の作品を思い起こさせる。正直、これが1時間作品であるのが非常に惜しまれる。この空気を保ったままで3時間ドラマを製作し、年末に放送してもらいたいくらいだ。 また主題歌の「花守の丘」も、この五部作主題歌の中で一番の名曲だ。トキとサラの旅のBGMにこの曲が流れるシーンは、思わず熱い物がこみ上げてくる。ちなみにこの曲は、2009年2月25日に発売されたFictionJunctionのアルバム「Everlasting Songs」に収録されている。 |
公式サイトキャッチコピー |
地球上最強の暗殺拳法『北斗神拳』 千八百年の歴史の中、誰もが天才と認めた男、 その名はトキ。 『北斗神拳』は一子相伝。 伝承者に選ばれし者は乱世において 救世主の運命を負うとされる。 北斗の掟に翻弄されるトキ。 彼には誰にも明かさぬ秘密があった。 それを知るのは唯ひとり女医のサラのみ。 やがて世界は核の炎に包まれ 無秩序と暴力の支配する有史以前の状態へ……。 トキは人々を救うため 北斗神拳を医療に活かすべく サラとともに荒野へと旅立った。 しかし自らの覇業を成し遂げようとする 長兄ラオウが行く手を阻む。 ラオウは監獄カサンドラへ トキを閉じ込めてしまう。 永き幽閉のあと、 末弟ケンシロウによって救い出されたトキ。 既に自らの死期を悟っていた彼は ラオウとの「約束」を果たすことを決意する。 血を分けた兄弟の約束とは? トキがケンシロウに託した願いとは? 知らざれるトキの想いが今ここに明らかになる。 |