
黒いヘルメット。そして胸に七つの傷。各地で非道な行いを繰り返していたその男は、胸の傷を見せて人々に問う。「俺の名を言ってみろ!」。自らを「ケンシロウ」と名乗ったその男が使ったのは紛れも無く北斗神拳であった。しかしその手には、拳法家にはあるまじき銃が携えられていた。
ジャギの一味を倒し、聞き出したアジトの場所へと向かうケン。その道中、巨大な石に繋がれたまま砂漠を歩く子供と遭遇する。その少年・アキは、目がケンシロウと似ているというだけでジャギに目を付けられ、砂漠に棄てられたのであった。息絶えたアキを抱えて村へと訪れたケンは、彼の兄であるマコからボウガンを向けられる。アキを殺した「ケンシロウ」として・・・。ジャギを増長させた、かつての己の甘さを悔いるケンは、マコの怒りの矢をその体で受け止め、必ずジャギへと届けることを約束するのだった。
遂に再会を果たした因縁の兄弟。その闘いの場としてジャギが選んだのは、アジトである高層ビルの屋上であった。己がケンシロウに劣っている筈が無いと、技と暗器を織り交ぜた攻撃で攻め立てるジャギ。だがケンの前では、ジャギの姑息な技は何一つ通用しなかった。しかしジャギには奥の手があった。ガスタンクの燃料を使い、屋上を火の海と変えたのである。勝利を確信したジャギは、冥土の土産にと、ある事実を明かした。それは、シンを唆して狂気に走らせたのが自分だという衝撃の告白であった。![]()
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【TVアニメ版での主な変更点】
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