
199X年 世界は核の炎に包まれた!!
水を求めて砂漠を彷徨う一人の男。とある村で罠にかかり、投獄されたその男―――ケンシロウは、コソ泥の罪で捕らえられた少年バット、そして牢の見張りを任された少女リンと出会う。リンは目の前で親兄弟を殺されたショックから、言葉を失ってしまっていた。自らに水と食料を与えてくれたリンに対し、ケンシロウは軽く頭部に触れ、こう告げた。喋れるようにおまじないをした。あとは彼女の心次第だと。
立ち塞がるZのメンバーに、ケンシロウの回し蹴りが炸裂する。数秒後、その男たちの頭部がボンと破裂した。北斗神拳―――。かつて中国より伝わったとされるその暗殺拳は、一拳に全エネルギーを集中し、肉体の経絡秘孔に衝撃を与え、内部からの破壊を極意とした一撃必殺の拳法であった。その死に様から、偵察隊をやったのが目の前の男であることを確信し、激怒するジード。そんな、自らの倍ほどの身の丈のあるジードに向かい、ケンの高速の連続拳が叩き込まれる。北斗百裂拳。その攻撃は、蚊に刺されたほどの痛みもなかった。だが経絡秘孔を突かれたジードの肉体は、既に死んでいた。数秒後、彼の体は、血飛沫を撒き散らしながら肉片へと姿を変えたのであった。![]()
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【TVアニメ版での主な変更点】
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