ゼンオウの城に捕らわれるリンとルイ ![]() ゼンオウ 「既にこの世の覇権は我が暗黒の北斗が手中にした。天帝ルイよ、リンよ。服従か死を選べ!北斗無明拳に屈せよ。ならば命だけは許してやろう・・・」 ![]() リン 「屈しません!貴方が力で全てを奪い取ろうとする限り」 ルイ 「私達はどんな時でも信じます。愛を・・・希望を・・・明日の光を・・・殺すなら殺してください。喜んで天に還ります」 ゼンオウ 「ぬうぅぅぅ・・・ほざくな!望みどおり殺してやる!今より天帝ルイとリンを処刑する!」 リンとルイ、巨大な龍の像に吊るされる ![]() ゼンオウ 「天帝ルイとリンよ!これより先は北斗無明拳伝承者、このゼンオウが天帝として君臨するのだ!」 その時、眩い光がリンとルイの身体を包む ![]() そんな二人に向け、暗黒の闘気波を放つゼンオウ。 ![]() ゼンオウ 「死ねえ――――っ!!」 |
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ゼンオウの城へ向かうケンシロウ ゼンオウ親衛隊 「この死にぞこないがぁ!おめおめ自分から、殺されに来るとは、めでたい奴だぜ!」
ゼンオウ親衛隊 「フフフ、ゼンオウさまは、この奥だ!…だが、きさまの運命はここまでだぁ!死ィねぇぇ!」
ゼンオウの城到着 ゼンオウ親衛隊 「この死にぞこないがぁ!おめおめ自分から、殺されに来るとは、めでたい奴だぜ!」
ゼンオウ親衛隊 「フフフ、ゼンオウさまは、この奥だ!…だが、きさまの運命はここまでだぁ!死ィねぇぇ!」
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ケンシロウ、ゼンオウの待つ部屋へ。 そこには吊るされたまま動かないリンとルイの姿が。 ゼンオウ 「来たかケンシロウ」 ケンシロウ 「リン! ルイ!」 ゼンオウ 「天帝リンとルイを処刑した!北斗の歴史は変わった。暗黒の北斗が全ての光を遮る!」 ![]() ケンシロウ 「ゼンオウ!北斗神拳伝承者のこの俺が、全身全霊を賭けてお前の野望を断つ!!」
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ケンシロウ、ゼンオウに勝利 ![]() ゼンオウ 「ぬっ・・・くっ・・・かはっ! 負けた・・・完全に負けた・・・ この俺が負けるとは・・・」 ![]() ゼンオウ、龍の像の口の中へ闘気を放つ すると仕掛けが動き出し、吊るされていたリンとルイがゆっくりと降りてくる。 次の瞬間、全身から血を噴出するゼンオウ。 ゼンオウ 「ぬぅあぁっ!」 ![]() リン 「ケン!」 ケンシロウ 「リン!ルイ!生きていたのか・・・」 ![]() ルイ 「ケンシロウさん!」 ゼンオウ、自らの右肩の秘孔を突く ![]() ゼンオウ 「うぁぁぁ!ぬああぁぁぁ!む、無念・・・またしても我が北斗無明拳は歴史の暗黒に葬り去られるのか!」 ![]() その時、トキの幻影がゼンオウの前に現れる ![]() トキ 「ゼンオウ・・・北斗宗家最後の拳士よ・・・・」 ゼンオウ 「トキ・・・!」 トキ 「ゼンオウ、お前にも光が見えたはずだ・・・天帝の光が・・・万人の心を洗うという天帝の光が・・・」 ゼンオウ 「そうだ・・・俺が最も憎み、最も嫌っていた天帝の光・・・俺はその光を前にし、二人を処刑できなかった・・・」 -------------------------------- ゼンオウ 「死ねぇい!!」 吊るされたリンとルイに向かい、暗黒の闘気を放つゼンオウ。 しかし闘気は、二人が放つ天帝の光によって弾かれてしまう。 ![]() 同時に、突然ゼンオウが苦しみだす。 手下達 「ゼンオウ様・・・!!」 ![]() ゼンオウ 「立ち去れい! 今すぐ俺のもとから立ち去れい!! ぬあああああああああっ!!」 -------------------------------- トキ 「その時お前は野望を捨てた・・・。お前にはもうこの世の覇権などどうでも良かったはずだ・・・。お前は怨念を捨て、野望を捨て、全身全霊で北斗神拳に挑んだ・・・。お前が目指したのは唯一つ・・・この世の最強戦士の誇り・・・」 ゼンオウ 「だ、だが・・・俺は勝てなかった・・・北斗神拳に負けた!な、何ゆえ・・・」 トキ 「お前の北斗無明拳は暗闇に育った孤独な拳。お前はいつも一人だった。だが北斗神拳は、愛と哀しみの拳。多くの強敵の愛と哀しみを背負っている」 ![]() ケンシロウ 「俺は、いつも強敵と共に闘っている」 ゼンオウ 「と、強敵の愛と哀しみ・・・ それゆえ北斗神拳は最強の拳たりえたのか・・・」 ![]() トキ 「ゼンオウ・・・お前も誇り高き拳士。さぁ、天に帰ろう!」 ゼンオウ 「俺に悔いは無い・・・ひ・・・光が見える!光無き我が北斗無明拳に光が・・・」 ![]() ケンシロウ 「ゼンオウ・・・北斗宗家最後の拳士よ。その誇りと共に死す・・・さらば、強敵よ・・・」 ![]() ゼンオウ、拳を振り上げながら絶命 ![]() |
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後日―――― 教会にて、改めて結婚式を挙げるリンとバット。 ![]() そこに黒王号に跨ったケンシロウが姿を現す。 ![]() バット 「ケン! やはり、行くのか・・・」 ケンシロウ 「バット、リンを頼んだぞ・・・」 ![]() リン 「ケ――――――ン!」 ケンシロウ、黒王号に跨り、再び荒野へ・・・ ケンシロウ 「たとえこの身果つるとも、 闘いの荒野に俺は行く。 そこに強敵がいる限り・・・」 ![]() 完 |
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