とある村で結婚式を挙げるバットとリン。 そこに、仮面を被った謎の男・ジャドが、部下を引き連れて現れる。 ならず者達 「へっへっへっへっ・・・」 神父 「あなたたちは・・・」 ジャド 「リンという名の女を捜している。リンは何処だ。リンを出せ」 リン 「私がリンです」 バット 「誰だ!お前達は!」 ジャド 「暗黒の北斗・・・」 バット 「なに!!」 ジャド 「天帝の子リンよ。暗黒の北斗に従え。暗黒の北斗は世紀末を支配する。逆らう者は皆殺しだ」 村人 「消えろ!ならず者め!」 村人、ジャドに棒で殴りかかるも、謎の拳で返り討ちにされる。 村人 「う、うぁ〜、がはっ!うおあああ!!!」 村人、爆死 リン 「ああっ!」 ジャド 「ふっふっふっふっふっふっ はっはっはっはっは!!!」 ジャド、バットに深手を負わせ、リンを連れ去る。 バット 「うぅ・・・く・・・リ―――――ン!!」 リン 「バット――――!!」 |
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199X年 世界は核の炎に包まれた。 海は枯れ、地は裂け、 あらゆる生命体が絶滅したかに見えた。 だが人類は死滅してはいなかった。 これは、もう一つの北斗の物語である。 修練場で瞑想するケンシロウ。 そこに瀕死の村人が現れる。 ケンシロウ 「ん・・・?」 村人 「ケ・・・ケンシロウさん・・・リ、リンが・・・襲われた・・・ほ・・・北斗が・・・暗黒の北斗が・・・うああああ!!」 村人、爆死 ケンシロウ 「北斗・・・ 暗黒の北斗とは・・・」 |
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ケンシロウ、リンの街へ。 村人たちから話を聞く。 村人 「おぉ!何ということだ・・・また闇の時代がやってくるのか・・・それにしても、暗黒の北斗とは、いったい・・・」 村人 「暗黒の北斗が、この世の制圧に動き出したという。すでに多くの街が、奴らに支配された・・・いろいろな所で争いがおきるだろう・・・自分の事は自分で守らなきゃ」 村人 「また、力が全ての時代にもどってしまうのね・・・弱き者、力なき者はただ耐えてなきゃいけないの・・・」 子供 「こわいよぉー・・・あんこくのほくとがこわいよぉー」 無明拳突撃部隊が立ちはだかる 無明拳突撃部隊 「なんだ、きさまは!ああーん?」
村人 「たいへんだ!リンとバットの結婚式が仮面の男たちに襲われた!バットも闘ったけど・・・ ひどくやられて、長老の家にかつぎこまれた!」 村人 「長老の家なら、街の東のはずれよ!」 |
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長老の家 バット 「頼む・・・行かせてくれ・・・! 村人 「やめろバット! その傷じゃとても無理だ!そんな傷ついた身体で何が出来るんだ!」 長老の家にケンシロウが到着。 バット 「はっ・・・ケ、ケン!!」 ケンシロウ 「バット・・・どうした」 バット 「リンが拐われた!暗黒の北斗と名乗る奴等に・・・俺が側にいながら・・・俺に拳法が使えたら!!ケンのように強かったら・・・」 ケンシロウ 「バット・・・ それにしても暗黒の北斗とは一体・・・」 老人 「むぅ・・・北斗の谷にいるリュウケン様なら何か知っているかもしれん」 バット 「ケン!! 頼む・・・リンを・・・リンを取り戻してくれ!!俺もこの傷が治ったら必ずいく!」 ケンシロウ、バットに無言で頷く。 |
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ケンシロウ、北斗の谷に到着。 リュウケンの従者たちから話を聞く。 従者 「ここは、北斗の谷。 北斗現れる所、乱あり! 北斗神拳は、中国より伝わる二千年の暗殺拳だ。その極意は、普通30%しか使う事の出来ぬ潜在能力を100%引き出し、その全エネルギーを、敵の経絡秘孔に集中し破壊する。北斗には、北斗神拳と北斗琉拳の二つの流れがある。北斗神拳は天帝守護の拳なのだ!」 従者 「北斗神拳は、一子相伝。親から子へと、その奥義は伝えられていく・・・。かつて、この修行場で、ラオウ、トキ、ジャギ、そしてケンシロウの四人の激しい伝承者争いがあった・・・。先代伝承者リュウケンさまは、この地で、拳を捨て静かに暮らしていらっしゃる。リュウケンさまなら修練所にいらっしゃるはずだ。」 ケンシロウ、リュウケンのいる修練場へ。 リュウケン 「ケンシロウ・・・やはり来たか。どうやら暗黒の北斗が動き出したようだな」 ケンシロウ 「・・・・・・・」 リュウケン 「暗黒の北斗とは、北斗第三の拳『北斗無明拳』の事であろう。光無き拳、北斗無明拳の怨念は、千数百年の暗黒から今まさに噴出し始めたのだ。この修練場の北にある洞窟の中に北斗無明の像がある。その像がお前に北斗無明拳の永き怨念を語りかけよう。北斗無明拳を知りたくば、北斗無明の像の所に行け!」 |
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ケンシロウ、北の洞窟へと向かう。 道中、無明拳突撃部隊が立ちはだかる。 無明拳突撃部隊 「おおっと、なんのようだ!」
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北斗無明の像の前で瞑想するケンシロウ。 像から放たれた光線がケンの額に射し、頭の中に語りかけてくる。 北斗に第三の拳あり その名は北斗無明拳なり 北斗無明拳こそが史上最強の拳 遡る事千数百年前 北斗史上最大の伝承者争いがあった。伝承者を巡って 長兄ゲンカイと次男ゼシンの争いは熾烈を極め、十数回に及ぶ戦いは、いずれも決着がつかなかった。だが時の伝承者は次男ゼシンの激しすぎる性格を嫌い、長兄ゲンカイを時期伝承者と定めた 伝承者争いに敗れた者は その拳を奪われ 抹殺される。だがゼシンはその掟に従わず 野に下り、新たな流派『北斗無明拳』を創設した。以来北斗無明拳は歴史の暗黒の中で呪われた拳 光無き拳として永々と受け継がれてきた。北斗無明拳は滅びず 千数百年の屈辱を忘れず、野望と怨念の炎を燃やし、いつの日かこの世を制圧する! ケンシロウ 「これが暗黒の北斗、北斗無明拳か・・・」 そのとき、無明拳突撃隊のジーザが登場。 ジーザ 「北斗神拳伝承者ケンシロウだな。無明拳突撃隊長ジーザ様だ。貴様の命は貰った!」
ジーザ 「く・・・くそぉ! 殺せ!」 ケンシロウ 「リンを拐ったのはお前達だな。言え! リンは何処にいる」 ジーザ 「くっ だーれが喋るかよ!」 ケンシロウ 「秘孔新一を突いた。お前は自分の意思と無関係に喋りだす」 ジーザ 「バ〜カな、冗談じゃねえや。リ、リンは南の・・・ああああれぇ?口が勝手に・・・。リンは南のデスブラッド牢獄に・・・い、いけねぇ!喋っちまったぁ〜〜!」 ケンシロウ 「御苦労」 ジーザ 「く、くそぉ! ごでりばぁ!!」 ジーザ爆死 |
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ケンシロウ、デスブラッド牢獄へ。 獄内で無明拳突撃部隊と2度激突。 無明拳突撃部隊 「ちょーっとまて!みかけねえ顔だなぁ? へへっ・・・殺す!」
無明拳突撃部隊 「ちょーっとまて!みかけねえ顔だなぁ? へへっ・・・殺す!」
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ケンシロウ、デスブラッド牢獄で、ジャドと対面 ジャド 「ふっふっふっふっふ・・・来たかケンシロウ!」 ケンシロウ 「貴様がリンを!」 ジャド 「北斗無明拳伝承者の勅命でな」 ケンシロウ 「リンを返してもらおうか」 ジャド 「全ては俺を倒してからだ!」
ケンシロウ、ジャドを撃破 ジャド 「流石だなケンシロウ!だがお前の探しているリンはここにはもういない!既に遥か西の無明拳伝承者のもとに送られた!暗黒の北斗にとって、世の光をもたらす天帝は最大の敵!天帝リンは、無明拳伝承者によって抹殺されるのだ!」 ケン、無言でジャドに背を向ける。勝機と見て襲い掛かろうとするジャド ジャド 「バカめ! 勝負はこれからだ!」 ケンシロウ 「お前はもう死んでいる!」 ジャド 「な、なに! ひでっぶぁ〜〜〜!!」 ジャド爆死 |
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崖の上で夜空を見上げるケンシロウ。 そこに、北斗無明拳伝承者の幻影が語りかけてくる ??? 「ケンシロウ! 北斗無明拳は滅びず!いずれの日にか暗黒の北斗が天空を覆う!お前の前に北斗無明拳伝承者が立ち塞がる!」 ケンシロウ 「リン!お前を必ず救い出す!暗黒の北斗・・・その野望も北斗神拳伝承者の前には砕け散る!」 第一章 完 |
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