真・北斗無双
幻闘編 ジュウザの章
| 第一話 ジュウザ出奔 | ||||||
【ストーリー】 ユリアは自分の母違いの妹。その事実を知らされたジュウザは、闇雲に暴れまわっていた。様子を聞いて集まってきた他の五車星達の話しを聞こうともせず、ジュウザは言い放つ。俺はもう自分勝手に自由に生きる。五車星などクソくらえだと。それを許すまいと、五車星と兵達を使ってジュウザを止めようとするリハクであったが、ジュウザはこれを一蹴。その後、騒動を聞きつけてユリアに対し、心にも無い暴言を放ち、ジュウザは皆の下から姿を消すのであった。 |
| 第二話 腕試し | ||||||
【ストーリー】 ユリアがケンシロウなる男に惹かれているとの噂を聞いて、北斗道場へとやってきたジュウザ。だが出迎えたラオウは、その要求を無視し、無理矢理に他流試合の開催を決める。命を懸けた戦いは御免だと語るジュウザは、トキ、ラオウを打ち破り、自力でケンシロウとの戦いへとこぎつけるのだった。戦いはジュウザの圧勝だったのものの、その力を認めたジュウザは、ケンにユリアの事を託し、道場を去ろうとする。だがその背に向かい、ラオウは言った。おまえはユリアために戦ったのではないのか。今からでもケンシロウを殺して自分のものにすればいいと。しかしジュウザは、他人の命令は聞かないとだけ言い残し、再びあてのない旅へと出るのだった。 |
| 第三話 自由と引き換えに | ||||||
【ストーリー】 金が尽きたといって、異母兄弟の兄であるリュウガのもとへと訪れたジュウザ。たが、兄から手渡されたその金額はとてもジュウザを満足させられるものではなかった。宝物庫を漁ろうと城に突撃したジュウザを、なんとかとめたリュウガであったが、彼はそのジュウザの行動が、偽りの無頼であることを知っていた。いずれその金も終末戦争によって値打ちが無くなる。暴力が支配する世界の到来を止めるためにも、ここに留まってともに乱を防ごう。そう弟を説得するリュウガであったが、今のジュウザの心を動かすことなどできるはずもなかった。北斗の兄弟ならお前の力になってくれるかもしれない。そう言い残し、ジュウザは颯爽と姿をくらますのだった。 |
| 第四話 激昂 | ||||||
【ストーリー】 時は世紀末。あてもなく荒野を彷徨っていたジュウザの前を、バギーで失踪するスペードが駆け抜け、更にハートが話しかけてきた。ケンシロウという死にかけの男を知らないか。その言葉はジュウザを戦慄させた。自らがユリアを託した男が今、女を放って死に掛けているという事実に激昂するジュウザは、スペード、ハートを追い払い、行き倒れるケンシロウの姿を発見する。意識の無いケンを近くの村に運んだ後、ジュウザは村人にこう言伝を頼んだ。「甘いんだよ」と。 |
| 第五話 似たもの同士 | ||||||
【ストーリー】 美人の女主人がいるとの噂を聞きつけ、とある店へと訪れたジュウザ。だが店はまだ開店前であり、中にいたのは奇抜な格好に身を包んだ男・アイン一人であった。「俺の女」に手を出そうとする奴は許さないと、仲間と共にジュウザを取り囲むアイン。その必死さ故に、ますますその美人への興味を膨らませるジュウザは、自分の勝利を条件に女に会わせるよう約束をとりつける。戦闘後、約束どおりその美人との対面を果たしたジュウザであったが、アインが連れて来たのは言葉も喋れぬ赤子であった。アインの言葉に返す気力も無く、ジュウザはガックリと肩を落として店を後にするのであった。 |
| 第六話 旧知相争う | ||||||
【ストーリー】 ユダが美女をかき集めているとの情報を得て、早速そのハーレムのもとへと駆けつけようとするジュウザ。その途上で出会ったのは、旧知の仲であるレイであった。妹のアイリが拐われたのだと影を落とすレイに対し、アイリみたいな美女は高く売り買いされるから殺されることはない、と語るジュウザ。その冗談半分の言葉は、今のレイには通用しなかった。激怒し、襲い掛かってきたレイをなんとか沈め、互いに頭を下げる二人。その後、一緒にアイリを探して欲しいと願い出たレイに対し、ユダの街の情報を伝えるジュウザであったが、捜索の協力は出来ないと断った。俺はもう誰かのために生きる事は止めたから手伝うことはできない。そう言い残し、レイの前から姿を消したのであった。 |
| 第七話 哀しい行動 | ||||||
【ストーリー】 ユダが作ったハーレムから女たちを強奪せんと、街に潜入するジュウザ。時同じくして突入してきた解放軍に負けじとユダの軍勢を蹴散らしたジュウザは、ユダをも退け、念願の美女達を手に入れる。だが彼女等はいずれも子持ちや相手のいる者達ばかりであった。彼女等を送り帰し、肩を落とすジュウザ。そんな中、ただ一人その場に残っていたマミヤに声をかけるジュウザであったが、その顔にはあのユリアの面影があった。心は捨てても女は捨てるな。そうマミヤに告げ、ジュウザはその場から立ち去った。その後も自由気ままに生きたジュウザであったが、ラオウとの死闘で散るまで、彼は一度もユリアの名を口にすることは無かった。 |
