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真・北斗無双




幻闘編 カイオウの章


第一話 地獄絵図
クエストランク:
敵キャラ: 指揮官×2、指揮官(BOSS)
味方キャラ: ヒョウ

【ストーリー】
ラオウが世紀末覇者として立った頃、修羅の国でも二人の男が動き出そうとしていた。この国の行く末を憂うヒョウに対し、カイオウは告げた。国が荒れるのは覇者に相応しき者が治めぬが故。この国を救うには救世主ではない。俺とお前なのだと。そのための第一歩と出陣した二人は、圧倒的な力で暴徒達を制圧。だがカイオウの凄惨さは度を越えていた。血で血を洗う輪廻を打ち破るためには情は捨てなければならない。自らの身体に拳を突き入れることで、己に「心の痛み」が残されていないことを確認したカイオウは、痛みを捨てた自分こそが真の救世主になるに相応しい事を、改めて確信するのであった。


第二話 孟古流滅殺
クエストランク: ★★
敵キャラ: アルフ、指揮官×2、カイゼル(BOSS)
味方キャラ: ヒョウ

【ストーリー】
国内統一を果たすべく、各勢力を蹂躙していくヒョウとカイオウ。そのための最大の障壁がハンであることを知る二人は、その配下であるカイゼルの居城へと赴く。戦いの直前、二人にエールを送るサヤカに、カイオウは母の姿を重ねる。しかし、記憶を失ったヒョウにはその姿を思い出すことはできなかった。アルフ、カイゼルといった相手を事も無く退け、次は義弟ハンとの戦を迎えることになる二人であったが、カイオウはそこに一片の情もかけるつもりはなかった。情を無くせば人は人で無くなる。そのサヤカの言葉は、かつて母が残した言葉であった。幼き日の記憶がカイオウの体に痛みを走らせる。次の瞬間、カイオウは自らの胸に拳を突き入れていた。傷の痛みと共に、母者への情を全て抹消するために。流れ出る血と共に、カイオウは自分の体が軽くなっていくのを感じていた。



第三話 頂点を決す
クエストランク: ★★★
敵キャラ: 指揮官×2 ハン(BOSS)
味方キャラ: ヒョウ

【ストーリー】
カイオウとヒョウの軍、そしてハンの軍ともに躍進を続け、遂に激突の時が訪れた。その直前、カイオウの部屋に訪れたヒョウは、カイオウの全身に刻まれた傷を目撃する。それは、ヒョウに大きな不安を与えていた。その後、決戦はカイオウらの勝利に終わる。この国の頂点となり満足する戦いが得られない今、兄弟団欒も悪くない。そう言ってハンが素直に忍従を選んだことで、カイオウの覇権はゆるぎないものとなったのであった。



第四話 予期せぬ侵入者
クエストランク: ★★★★
敵キャラ: 指揮官圧3 ファルコ(BOSS)
味方キャラ: ヒョウ、ヒョウ側近

【ストーリー】
国の覇権をほぼ手中に収めたカイオウとヒョウは、残る抵抗勢力との戦いを続けていた。だがカイオウの真の野望は、国内統一などではなく、この国に伝わる救世主伝説の抹消・・・。北斗神拳を、ラオウを倒し、新世紀の創造主となることであった。それがこの国の破滅へと繋がることを知りながらも、ヒョウはもはやカイオウを止めることなどできなかった。そんな中、敵の軍勢に元斗皇拳のファルコが加勢する。勝利したカイオウは、ファルコを殺さず、天帝への言伝を命じた。いずれ自分が北斗神拳を抹消し、天帝を我が物にすると。呪われた自分の血が流れ尽きた後は、天帝の血が己の血肉となり、新世紀創造主カイオウを作り出す。それが、カイオウの狙いであった。



第五話 外敵来襲
クエストランク: ★★★★★
敵キャラ: サウザー(BOSS)
味方キャラ: ヒョウ、ヒョウ側近

【ストーリー】
覇権をゆるがぬものとし、国内統一への動きを加速させるカイオウ達。その最中、とある村が火に包まれる現場に遭遇する。炎の向こうから聞こえる赤子の鳴き声。それを聞いて火に飛び込んだのはサヤカであった。その背を追ったカイオウとヒョウは、なんとかサヤカと、その腕の中に抱かれる赤子を救出する。それは、カイオウの脳裏に、母が死んだときの記憶を呼び起こすのだった。その直後、敵勢力に援軍がきたとの報せが入る。そこに掲げられていたのは聖帝サウザーの旗印であった。不死身の肉体によってカイオウの攻撃を無力化したサウザーは、去り際にカイオウに告げた。この世から情愛を消そうとしているというお前が、火事の中から妹を救い出すとは笑止千万。情を捨て切れない貴様も、そしてラオウも俺を越えることはできないのだと。その言葉に全身を震わせるカイオウは、自らを戒めるかのように、自らの体に拳を突きいれるのであった。


第六話 最後の試練
クエストランク: ★★★★★
敵キャラ: 指揮官×2 ラオウ(BOSS)
味方キャラ: -

【ストーリー】
ラオウ襲来の知らせを受け、カイオウに幼き日の記憶が蘇った。俺はもうどれだけ寂しくても辛くても負けない。そのカイオウの言葉を受け、ラオウもまた兄を越えるため強くなる事を決意し、いずれ己達のいずれかが天をつかみ、この国を帰ることを約束したのだった。そして数年の月日を経て、遂にその兄弟は対面を果たした。だがラオウの口から出たのは落胆の言葉であった。兄者のやりかたでは天を握れぬ。情愛亡き心を持つのは覇者ひとりでいい。しかし兄者はあまりに孤独であるがゆえに世を道連れにしようとしている。誰よりも情愛を欲しているが故に―――。そこにあったのは、孤独に負けないとの誓いを破り、己自身に負けた敗者。かつてラオウが越えたいと思った兄の姿は無かった。ラオウが帰途に突いた後、カイオウは再び自らの胸に拳を突きいれ、血と共に弟ラオウへの情愛を消し去るのだった。


第七話 情愛に打ち勝つもの
クエストランク: ★★★★★★
敵キャラ: カイオウ(BOSS)
味方キャラ: -

【ストーリー】
血が流れ出るままに城下を見下ろすカイオウ。自分が誰よりも情愛を欲している・・・。そのラオウの言葉の意味を考えるカイオウの脳裏には、幼き自分の叫び声が響いていた。傷だらけの身体で、必死で手を伸ばしながら、母者を呼び続ける自分。だがその声に応えるものは無く、広がるは深い闇のみ。すると突然カイオウは哄笑しながら、己の体に何度も拳を突き入れた。俺が消さねばならぬのは己自身。その事に気付いた瞬間、カイオウの前にもう1人の自分が現れた。それは己の心の中に残る最後の情愛。それを打ち倒した瞬間、カイオウは北斗琉拳の究極の到達地、魔界が広がっていた。同時に、今までに無い力がカイオウの中に漲っていた。それは、情も愛も存在しない絶対悪、修羅の王の誕生であった。その後、魔闘気を纏い、究極の力を得たカイオウは、この世の地獄とも言える修羅の国を完成させるのであった。