真・北斗無双




幻闘編 ラオウの章


第一話 南北対抗戦
クエストランク:
敵キャラ: カーネル、シュウ、ユダ、サウザー(BOSS)
味方キャラ: トキ

【ストーリー】
サウザーの提案をラオウが受けたことで、北斗と南斗の対抗戦が行われることとなった。ラオウはトキと共に格上組の試合へと臨み、カーネル、シュウ、ユダ、そして総大将のサウザーをも退ける。試合後、トキはサウザーに問う。おまえが望むのは乱なのか。それに対し、サウザーは答えた。乱を封じることこそが北斗の宿命。そしてお前の兄ラオウもまた乱を起こそうとしている男の一人なのだと。


第二話 運命の女
クエストランク: ★★
敵キャラ: 暗殺者、暗殺者(BOSS)
味方キャラ: ケンシロウ、トキ、ジャギ

【ストーリー】
フドウとリュウケンが話し合った結果、北斗道場にユリアが迎え入れられ、北斗四兄弟は彼女の警護を命じられた。ケンシロウと共に歩むことを決めたユリアであったが、トキ、そしてラオウにとってもユリアの存在は青春であった。ある日、瞑想するラオウはユリアと初めて出会った日の事を思い出していた。感情の無かったユリアが、己を見てマリを落としたあの出会いを。その時、ユリアの命を狙う暗殺者たちが道場内に攻め込んできた。それは、サウザーから差し向けられた刺客たちであった。なんとかユリアを守り抜いた一同であったが、ジャギの怒りは収まらなかった。ケンシロウとユリア、2人の存在こそが北斗南斗を乱しているのだと。その様を見てラオウは語った。全てを狂わせているのは愛。やはりこの世を統一せしめるは恐怖しかありえぬと。


第三話 北斗ざわめく
クエストランク: ★★★
敵キャラ: ユダ側近、ユダの副官、指揮官、ユダ(BOSS)
味方キャラ: -

【ストーリー】
瞑想するラオウに近付いてきたのは、南斗の妖星ユダであった。天を目指すラオウの手伝いがしたい。それを成せる環境を作り出すために俺は乱を起こす。そう語るユダに、自らの拳をぶつけ実力を試そうとするラオウ。ユダを突き動かす執念・・・・レイへの憎しみは、ラオウを認めさせるほどのものであった。二人が盟約を結んだことは、トキのもとにも伝わっていた。ラオウは、己かトキの何れかが北斗神拳伝承者となり、故国へと帰るものだと思っていた。だがトキの目の前には、もうその頃のラオウの姿は無かった。ラオウを変えたもの。それはユリアの存在。あの日ユリアと出会った時より、ラオウは愛を否定し天を目指す道を選んだのだった。ラオウは己の道を変えるつもりは無かった。それは、かつて己とトキの間で交わされた"誓い"の時が近く訪れることを意味していた。道場を歩むラオウの背に、幼き頃のトキの声が響く。兄を呼ぶ声・・・。それはかつての己の声でもあった。修羅の国に待つ、偉大なる兄をラオウは今でも追い続けていた。


第四話 暗殺拳とは
クエストランク: ★★★
敵キャラ: ジャギ、トキ、ケンシロウ
味方キャラ: -

【ストーリー】
次代の北斗神拳伝承者を決める日は近い。リュウケンは四兄弟に暗殺拳の意味を問うため、実戦形式の試合を開催する。ケンシロウにだけは負けまいと武器を用意するジャギ。己も候補の一人でありながらトキが伝承者になると信じて疑わぬケンシロウ。様々な思いが交錯する中で行われた勝負は、ラオウの3人抜という結果に終わる。だが結果が発表されるその日を待たずして、世界は最終戦争へと突入した。そしてトキは死の灰を浴びて伝承者への道を絶たれることとなった。その後、64代伝承者はケンシロウに決まった。その決定と、トキが死の灰を浴びたとの報を同時に受けたラオウは、改めて天が己を望んでいることを確信し、師リュウケンの殺害に至る。その場に駆けつけたトキであったが、彼にはもうラオウを止めることはできなかった。俺を目指した男、トキは死んだ。そう告げ、ラオウは己が世紀末覇者拳王として世に君臨する事を宣言し、去るのだった。


第五話 世紀末覇者の力
クエストランク: ★★★★
敵キャラ: リュウガ(BOSS)
味方キャラ: ラオウ側近

【ストーリー】
暴力が支配する世に、遂にラオウは世紀末覇者として立つ。拳王軍を組織し、居城を構えたラオウの下に現れたのは、リュウガの軍団であった。リュウガの目的、それはラオウに乱世を鎮めるだけの器があるか見定めることであった。結果、リュウガが身に受けたその拳は、時代が欲する巨木そのものであった。だがリュウガは、臣下になれとのラオウの誘いを断り、その側でいま少しラオウの動向を見守ることを決めるのだった。


第六話 拳王の急襲
クエストランク: ★★★★
敵キャラ: ケンシロウ、トキ(BOSS)
味方キャラ: ラオウ側近

【ストーリー】
リュウガを従え覇道を行くラオウ。そんな中、リュウガはラオウにトキを討つよう進言して来た。救世主と呼ばれるトキの存在は必ず統治の障壁となると。もはやトキなど戦うに値しない。そうラオウが答えると、ならばトキを倒しユリアを奪って見せて欲しいとリュウガは続けた。さすれば貴方が天に望まれていることを認めようと。その言葉に乗り、北斗道場へと戻ったラオウは、力ずくでユリアをその手に抱き寄せる。悲鳴を聞いて駆けつけたケンシロウを一蹴し、トキをも制したラオウであったが、その争いを涙ながらに制止したのはユリアであった。俺は天をつかんだ後にもう一度ユリアを迎えに来る。その時までユリアを失うことは許さん。ラオウはそうケンシロウの言い残し、その場を後にする。トキはそのラオウを追い、告げた。ケンは伝承者に、貴方は覇道に。私たちの戦いは今始まったのだと。そして己もまた拳を磨き続け、いつかラオウを倒す事をトキは誓うのだった。


第七話 両雄激突
クエストランク: ★★★★★
敵キャラ: サウザー(BOSS)
味方キャラ: リュウガ、ウイグル

【ストーリー】
海を渡られますか。その赤鯱の問いに、ラオウは首を振った。まだこの国でやり残したことがある。覇道を成すまで・・・南斗の将星サウザーとの激突は目前に迫っていた。しかし、赤鯱から伝えられる故国の現状を考えても、もはや猶予は無かった。兄カイオウの手に落ちた彼の国は、修羅の国と化し、女子供も命を奪われる荒廃した世界となっていた。覇道を急がんと聖帝軍の領土へと進軍したラオウは、サウザーと雌雄を決する戦いへ。だが必殺の秘孔を突けぬその戦いの果てに待つのは相討ちしかなかった。共倒れは双方とも望まぬとして休戦を決める二人であったが、そんなラオウに対し、サウザーは言った。お前がケンシロウを十人組手に挑戦させたのは、恐怖による統治は難しいと考えた故・・・・。ケンの才気を見極め、己の後を託そうと思ったからだろうと。サウザーはそのラオウの思いを甘いと笑う。彼には一片の愛も情も無く、その存在を憎んでいた。ラオウには、そのサウザーに兄カイオウと同じ姿を見るのだった。


第八話 天帝討伐
クエストランク: ★★★★★
敵キャラ: ジャスク、シーノ、ソリア、ファルコ(BOSS)
味方キャラ: リュウガ、ウイグル

【ストーリー】
覇道を突き進むラオウは、天帝一族の村へと向かっていた。天帝を押さえれば時代をその手に握ることになる。そうリュウガは語るが、ラオウが目指す天はまだ先にあった。 ジャスク、シーノ、ソリアといった者達を退けた後、元斗皇拳最強を誇るファルコをも倒したラオウであったが、ファルコはそれ以上の戦いは望まず、自らの片脚と引き換えに軍を引くよう求めてきた。ラオウはその覚悟を呑み、ファルコに告げた。天は風雲急を告げている。その天を俺が握るまでその脚で立ち続けよと。その後、軍をリュウガに預け、ラオウは単身海を渡った。その道中、ラオウは海の向こうで待つ兄との幼き日の出来事を思い出していた。カイオウの脚に刻まれた無数の傷。それは彼自身が己の愛を打ち消し、痛みを感じなくさせる為につけたものであった。己たち兄弟のいずれかが天をつかむその日まで、二人は立ち続ける事を互いに誓い合ったのであった。


第九話 兄弟相克
クエストランク: ★★★★★★
敵キャラ: 名も無き修羅、カイゼル、ヒョウ、カイオウ(BOSS)
味方キャラ: -

【ストーリー】
修羅の国に降り立ったラオウの目に飛び込んできたのは、変わり果てた故郷の姿であった。魔神カイオウの城に向けて進もうとしたその行く手に、ヒョウが立ち塞がる。その言動から、ヒョウが記憶を失っていることを知ったラオウは声を上げて笑い、告げた。お前は永遠にカイオウの心を救うことはできない。カイオウの体にある無数の傷はお前の存在ゆえにつけられたものだと。当惑しながらも行く手を阻むヒョウを拳で退けたラオウは、名も無き修羅やカイゼルと言った敵を打ち倒し、遂に兄カイオウと対峙する。言葉無く拳と闘気で語りあう二人。だが決着をつけるのは今ではなかった。このままこの国を修羅の国とするならいずれ俺が奪う。兄者のやりかたでは天を握れぬ。情愛亡き心を持つのは覇者ひとりでいい。しかし兄者はあまりに孤独であるがゆえに世を道連れにしようとしている。誰よりも情愛を欲しているが故に―――。そこにあったのは、孤独に負けないとの誓いを破り、己自身に負けた敗者。かつてラオウが越えたいと思った兄の姿は無かった。その後、ラオウは宣言通りに天を握り、そしてその志をケンシロウに託した。そしてそのケンシロウの拳によってカイオウの心は救われることになるのだった。