TOP


北斗無双




幻闘編ストーリー
レイの章




第1話 妖星の罠!


村人
「け、拳王侵攻隊が、に、西の方角へ・・・・・・」

レイ
「む、西といったら・・・・・・アイリがいる村の方角だ!
ケン、俺は村に帰る
残してきたアイリやリンが心配だ」

ケンシロウ
「うむ!」


カサンドラからトキを救出した直後・・・・・・
拳王侵攻隊がマミヤの村に向かっていると聞いた例は
ケンシロウたちに先行してマミヤの村へ戻った


謎の女
「そこのお方・・・・・・お待ちください!」

レイ
「ん? 占い師か・・・・・・悪いが先を急ぐ!」

謎の女
「そのまま村に向かえば・・・・・・貴方は死にます」

レイ
「・・・・・・死ぬ?
フ・・・・・・脅せば耳を貸すとでも思っているのか」

謎の女
「貴方の死の宿命は・・・・・・
友であるシュウの力があれば回避できるでしょう
シュウとともに拳王軍を攻撃すれば、村人も救えます」

レイ
「貴様・・・・・・何者だ・・・・・・
なぜそんなことまで知っている・・・・・・!」

謎の女
「落ち着いて・・・・・・
さあ、そこに座ってこの水晶をご覧ください
まずはシュウから軍勢を借りるのです・・・・・・」





シュウ
「レイ・・・・・・我らの手のものが拳王軍本隊の背後を突いた
これで先を行く拳王侵攻隊の動きも鈍るだろう
さあ! 今のうちに村人を逃がそう!」

レイ
「すまない、シュウ!」

シュウ
「気にするな、お前は大事な友だ・・・・・・
しかし、いきなりの訪問には驚いたぞ
なぜ、私の所に?」

レイ
「不思議な占い師に会ってな・・・・・・
その占い師は俺を呼び止め、このままでは死ぬと言った
そして、シュウ、お前の力があれば死なずに済むと・・・・・・」

シュウ
「それで私に助力を・・・・・・」

レイ
「命は惜しくない・・・・・・
だが、俺には大切な仲間がいる
彼らに恩を返さぬうちに死ぬことはできぬ!」

シュウ
「フ・・・・・・人のために生きる男、義星のレイ・・・・・・
お前らしい考え方だ」

レイ
「とにかく・・・・・・その占い師の予言は当たった
俺も村人も命を無駄にせずに済んだようだ・・・・・・」

シュウ
「喜ぶのは早かったようだ、レイ
見ろ、拳王の本隊が迫っている!」

レイ
「くっ・・・・・・しまった・・・・・・
あれが拳王・・・・・・ラオウか!」





目の前に現れたフードの占い師は 死を宣告した

拳王侵攻隊がマミヤの村に迫るとの情報を得たレイは

ケンシロウ トキ マミヤに先んじて 村に向かっていた

その道中に投げつけられた非情の言葉

占い師は南斗同門の友・シュウの力を借りれば

その運命から逃れられると告げる

俺は死ねない

荒野のようにすさんだ心を癒してくれた

ケンシロウ マミヤ そしてリンたちに

自分は何も与えていない 何も返していない

レイはシュウの下に向かった

美しき水鳥は死の宿命に立ち向かうため 飛び立つ



― 戦闘開始 ―


レイ
「ラオウ本隊の動きが速い!
すでに包囲されてしまったか・・・・・・」

シュウ
「レイ、皆を連れて逃がしてくれ!
ラオウは私が押さえる!」


ラオウと対決

レイ
「シュウ、一人でラオウと戦うなど無茶だ!
俺も・・・・・・!」

シュウ
「レイよ、ここはお前の死に場所ではない
私のことは気にせず・・・・・・ゆけ!」




※シュウが負けた場合

ラオウ
「敵ながら見事であった」

シュウ
「時間は稼いだ・・・・・・
あとは頼んだぞ、レイ・・・・・・」

ラオウ
「南斗聖拳、この程度とはな・・・・・・
俺が手を下すまでもない」


ラオウ、戦場を離脱



※シュウ敗北前にラオウを倒した場合

ラオウ
「よくやる・・・・・・だが、この程度では
拳王の野望を止めることはできぬ!」






レイ
「ここにいたのか、マミヤ
危険だ、逃げろ!」

マミヤ
「ありがとう、レイ・・・・・・でも一緒に行く
私も村人を助けたいの」

マミヤ
「通れなくなっている道もあるみたいね・・・・・・
こっちの道を進みましょう!」



ユダ
「南斗の将ともあろう者が何という醜態
俺を失望させるな、レイ」

レイ
「ユ、ユダ!?
お前が手を貸してくれるというのか!?」



「助かりました!
ここまで来れば安心です!」




リュウガ
「拳王様に盾突く者は死すべし
このリュウガ、その血を喰らってやる!」


「ひいい! に、逃げろーっ!」


リュウガを撃破

レイ
「ユダ、すまぬ
お前のおかげで助かった」

ユダ
「お前に死なれては困るのだ
なぜならお前は、これより俺の僕となる」

レイ
「何!? どういうことだ!?」

ユダ
「お前の妹・アイリに爆弾を仕掛けた
お前は俺に従うほか選択肢はない」




― 戦闘終了 ―



レイ
「ユダー! アイリはどこだーっ!」

マミヤ
「手を出しちゃダメよ、レイ!
ユダに逆らえば、アイリさんが・・・・・・!」

ユダ
「フフフ・・・・・・
俺に何かあれば、貴様の妹は爆死することになる
レイ、お前は今から俺のピエロとなれ・・・・・・!
我らが目指すは南斗の天! 美しく輝く妖星の帝国!
貴様も支配者の一員となれるのだ、嬉しかろう?」

レイ
「くっ・・・・・・外道め・・・・・・いつか必ず、お前を殺す!」

ユダ
「ククク・・・・・・貴様に俺が殺せるか?
愛する妹の血によって美しく染まったこの俺が!」

シュウ
「・・・・・・レイ、友の危険は私の危機も同じ
私も同行しよう」

ユダ
「フフ・・・・・・思いもかけず仁星のシュウまで手の内に・・・・・・
聖帝へのよい手土産ができたわ・・・・・・」




第2話 水鳥は飛ばず!



サウザー
「この世を統べるは、南斗の将星!
北斗はその障壁でしかない!
北斗の者、北斗に与する者・・・・・・すべて抹殺せよ!
逆らう者には死をもって償わせる!」

レイ
「ユダは聖帝サウザーと組んだ・・・・・・
オレも北斗抹殺に加わらねばならぬのか?
俺は・・・・・・ケンと戦わねばならぬのか?」

ユダ
「レイ・・・・・・これから野盗どもの掃討に向かう
奴らは拳王軍の息がかかった連中・・・・・・
南斗の民を脅し、殺すことで我らの力を削ぐつもりだ
野盗以上の凄惨さを見せつけ、力を誇示せねばならぬ
フフフ・・・・・・レイ、貴様にその役目を担ってもらおう
俺は貴様が野盗の血で真っ赤に染まるところが見たい!」

レイ
「ユダ・・・・・・貴様・・・・・・」

マミヤ
「レイ、アイリさんを助ける方法が見つかるまで耐えて!」

シュウ
「レイ、私もともに行こう
今は目の前の敵を倒すことだけを考えるんだ」

レイ
「マミヤ、シュウ・・・・・・
すまない・・・・・・」





水鳥は妖星・ユダの網にかかった

妹・アイリの体に仕掛けられた致命の罠

どうすることもできない怒り もどかしさを抱えつつ

レイはユダの軍門に下る

やがて ユダは北斗抹殺を掲げる聖帝・サウザーと組む

ケンシロウとの戦いはもはや避けられぬ状況となった

奸計を弄すユダ 野望に突き進むサウザー

サウザーに抵抗する拳王・ラオウとケンシロウ

そして レイの心の不安定さを危ぶみ側にいるシュウとマミヤ

乱世に飛び交う思惑 交差する想い

そんな中 レイはただじっと耐えていた

再び空を舞えることを信じて



― 戦闘開始 ―


サウザー
「拳王軍の指揮を執っているのは
ラオウの犬、アミバか
ザコどもを皆殺しにして、あぶり出せ!」

ユダ
「レイ、逆らえば・・・・・・
愛する妹が血に染まることになる」

レイ
「くっ、ユダめ・・・・・・
だがアイリのため、今は従うしかない・・・・・・」




「ひいい〜! 我らは聖帝軍とは関係ない
見逃してくれえ!」

ウイグル
「ん〜いい声だ・・・・・・いい気分だ
生贄どもの悲鳴は実に心地よい」

バット
「みんな、だいじょうぶだ!
きっとレイが助けてくれるさ!」

レイ
「バット!? リンもそこにいるのか?
待ってろ、今いくぞ!」

ユダ
「奴らなど放っておけ!
従わねば・・・・・・アイリの命はない!」

レイ
「うっ・・・・・・すまぬ、バット・・・・・・
助けにはいけぬ・・・・・・」




「誰も助けに来ないじゃないか!?
レイとかいう奴は何やってんだ!」

シュウ
「レイ・・・・・・私に任せておけ
民一人とて、見捨てるわけにはいかぬ!」

バット
「どうしたんだよ、レイ・・・・・・
何か事情でもあるのか・・・・・・」



暴徒
「けけっ、他人の心配してる場合か!
その首もらったあ!」

シュウ「ゆ、油断した・・・・・・
レイよ、すまぬ、約束は守れぬようだ・・・・・・」


シュウ戦死

レイ
「シュウ! 動けぬ俺のために、俺のために!
俺は友を見殺しにしてしまった・・・・・・!」

アミバ
「オレは天才だ〜! シュウは討ち取った!
聖帝軍よ、オレに従うのが賢い生き方だぞ!」



味方将
「サウザーのやり方は気に食わなかったんだ
俺は拳王軍につくぜ!」

サウザー
「俺はアリの反逆すら許さぬ!
裏切り者は、一人残らず殺せ!」

ユダ
「やはり聖帝軍の結束はもろい・・・・・・
まとめられる人材が必要か」

ウイグル
「聖帝軍め、動揺しておる!
今よ、地獄を味わわせてくれるわ〜!」

マミヤ
「リンちゃんたちを見捨てられない!
レイ、私が代わりに助けに行くわ!」

ユダ
「マミヤ・・・・・・奴ならば
あの星の代わりが務まるだろうか」

ユダ
「マミヤは南斗が利用させてもらう
死んでも救い出すのだ、レイ」

レイ
「俺はシュウだけでなく、マミヤにまで・・・・・・
くっ! アイリさえ人質にとられておらねば!」

マミヤ
「レイ、大丈夫!
リンとバットは私が守ってみせるから」

レイ
「マミヤ・・・・・・自分の身も省みずに・・・・・・
俺と民を救ってくれるのか
マミヤには人の心を動かす力がある・・・・・・
ユダに利用されねばよいが・・・・・」


ウイグルを撃破 民を救出


リン
「レイ、どうしたの?
とても辛そうな顔してる・・・・・・」

バット
「何かあるなら話してみろよ」

レイ
「・・・・・・」



憲兵
「アミバ様、サウザーを閉じ込めたぜ!
約束通り、拳王軍の将に取り立ててくれ!」

サウザー
「フン、アリどもが・・・・・・
あとでまとめて踏み潰してくれよう」

アミバ
「聖帝軍など、天才の前では無力!
もう一度言う! 貴様らは無力だー!」

ユダ
「レイよ、アミバを探し出せ!
そして息の根を止めるのだ!」

マミヤ
「きっとアミバの兵が知っているはずよ!
聞き出しましょう!」



暴徒
「アミバの居場所? し、知らねえよ!
ほんと知らねえんだ!」

暴徒
「お、俺、下っ端なんだよ
アミバなんて見たこともねえんだ・・・・・・」

暴徒
「ア、アミバの居場所を教えてやる
だから、許してくれよ、な!」

アミバ
「ちっ! 頼りにならん凡才ばかりだ!」


アミバと対決

レイ
「アミバよ、悪く思うな
アイリのために、ここで死んでもらう」

アミバ
「極限まで肉体を強化したこのオレに
死などありえぬわーっ!」


アミバを撃破

マミヤ
「何とか拳王軍を撃退できたわ・・・・・・
バットもリンちゃんも無事でよかった!」

ユダ
「マミヤ・・・・・・その美貌と勇気、そして慈愛
我が知略に利用させてもらおう」

レイ
「ユダ、何をたくらんでいる!
まさかマミヤを慈母星の代役に!?」

ユダ
「慈母星は南斗の正統血統
その権威は偉大だ・・・・・・偽者であってもな」




― 戦闘終了 ―


ユダ
「フフ・・・・・・マミヤ、あの女は南斗の慈母星と瓜二つ
そして、民にも人望がある・・・・・・」

レイ
「ユダ・・・・・・まさか、お前は・・・・・・」

ユダ
「そう・・・・・・あの女はこれより偽りの慈母星・・・・・・
無知な民や兵を我が軍に引き寄せてもらう
お前ともどもピエロと言うわけだ! フハハハ!」

レイ
「ユダ、俺はお前に従い、友まで失った・・・・・・
このうえ、マミヤまで巻き込むのはやめてくれ!」

ユダ
「聞けんな
聖帝軍は慈母星を戴くことで無敵の勢力となる!
フフフ・・・・・・フハハハハ!」

レイ
「このままではマミヤが・・・・・・!
俺は・・・・・・俺はどうすれば・・・・・・」

バット
「どうしたってんだよ、レイ!
レイが本気を出せば、ユダなんかコテンパンだろ!」

レイ
「・・・・・・駄目だ、今の俺には何もできない」

バット
「レイ・・・・・・何か事情があるなら言ってくれよ
俺だって、役に立つかもしれねえぜ?」

レイ
「バット・・・・・・」




第3話 苦渋の決戦!



マミヤ
「レイ・・・・・・」

レイ
「マ、マミヤ・・・・・・」

マミヤ
「私が慈母星になっている間はユリアさんは無事だし・・・・・・
それに、戦乱も早く終わるかもしれない」

レイ
「マミヤ、お前は俺のために、自分の身を・・・・・・」

マミヤ
「ううん・・・・・・これは私の意志、レイは関係ないわ
じゃあ、私は行かなきゃ・・・・・・元気を出してね、レイ」

レイ
「マミヤ・・・・・・気丈に振舞っているが・・・・・・
俺はどうすれば・・・・・・」

サウザー
「将星のために戦え、それだけのことだ」

レイ
「サウザー・・・・・・!」

サウザー
「フフ・・・・・・慈母星の権威というのはたいしたものだな
我が下にこれだけの兵が集まるとは・・・・・・」

ユダ
「殉星のシンも到着いたしました・・・・・・
今こそ・・・・・・北斗と決着をつける好機、かと」

サウザー
「言われるまでもない・・・・・・全軍に出撃を命じよ!
この南斗の将星・サウザーの手によって
北斗神拳1800年の歴史は今、幕を閉じる!」

レイ
「・・・・・・
この戦いで、すべてが終わる・・・・・・
アイリ、マミヤ、待っていてくれ・・・・・・」





レイは動けなかった

そして 彼は友を失った

レイのすべてを呑みこみ散った仁星の男・シュウ

友の熱い想いと己の不甲斐なさに震えるレイ

だが 彼らの情を見ても サウザーとユダはまったく動じなかった

彼らは北斗抹殺の目的に向かって 淡々と突き進む

その先にある力と恐怖が席巻する南斗の天を目指して

そしてついに 北斗と南斗の決戦の時が来た

この戦いに勝てば決着はつく

すべてが終わる 解放される だが・・・・・・

レイは戦場に立った

そして 彼は友と戦う



― 戦闘開始 ―


サウザー「南斗最後の将も俺の手に落ちた
あとは北斗を滅ぼすのみ・・・・・・フハハハハ!
レイ、わかっているな?
逆らえば貴様の妹は・・・・・・」

レイ
「・・・・・・この戦いに勝って貴様は何を得る?
勝利の先にあるのは虚しさと孤独のみだ」

サウザー
「フン・・・・・・由来、帝王とは孤高な存在
帝王の世は粛清によってのみ成り立つのだ」

レイ
「サウザーの歩む道は、冷たく孤独な帝王の道
だが、それは真の望みではないはずだ・・・・・・」




シン
「レイ、お前は何故戦う
よもやサウザーのためなどではあるまい」

レイ
「戦う理由などもはやどうでもいい・・・・・・
この戦で決着がつく、それだけだ」




レイ
「なんだ・・・・・・?
マミヤがいるエリアの門が開いたぞ!」

ジャギ
「ヒハハハハー! 南斗の慈母星はあそこだ!
殴りこんで、ぶち殺せーっ!」

レイ
「マミヤが危ない!」

シン
「敵をおびき寄せる罠・・・・・・
ユダの考えそうなことだ」


ジャギを撃破


ユダ
「おい、何を勝手なことをしている!
せっかくの巧妙な罠が水の泡ではないか!」

レイ
「マミヤ、すまぬ・・・・・・俺が不甲斐ないばかりに
戦いに巻き込んでしまった・・・・・・」

マミヤ
「大丈夫よ、レイ
アイリさんはきっと助かる」

レイ
「マミヤ・・・・・・お前は強い・・・・・・」



シン
「久しぶりだな、ケンシロウ
ここで決着をつけてやる!」

ケンシロウ
「いいだろう・・・・・・来い!」

サウザー
「レイ、ケンシロウを殺せ!
貴様に選択の余地はない!」

レイ
「くっ・・・・・・わかっている!」

マミヤ
「レイ・・・・・・」


ケンシロウと対決

ケンシロウ
「レイ、俺はお前とは戦いたくない」

レイ
「それは俺とて同じこと・・・・・・だが!
俺はお前を倒さねばならん!」


ケンシロウを撃破


レイ
「許せ、ケン・・・・・・」




トキ
「人々の未来を光あるものにするため・・・・・・
この戦いで、サウザーを倒す!」

ユダ
「フッフッフ! トキ、貴様に逃げ場は無い!」


トキと対決

レイ
「トキよ・・・・・・許せ!
アイリのために死んでもらう!」

トキ
「義星の定めに従うか・・・・・・やむを得まい」


トキを撃破

ユダ
「ハァハハハ! トキをも倒したか!
俺の操り人形はよく働くものだ!」




ジャギ「キサマらはオレ様を怒らせちまった!
もう後悔しても遅いぞ! ファハハハー!」


ジャギ、核を起動させるため進軍開始
阻止するため、後を追う



ジャギ「邪魔をするなーっ!」


ジャギを撃破

ラオウ登場



ラオウ「時は来た・・・・・・」


ラオウと対決

レイ
「あと一人・・・・・・!
この命に代えても、ラオウ、貴様を倒す!」

ラオウ
「悲しい運命よ・・・・・・
何が貴様を死に駆り立てる・・・・・・」

ラオウを撃破

サウザー
「北斗、敗れたり! 天空に輝く極星は
この聖帝サウザーの将星、ただ一つ!」

レイ
「俺はケンたちを倒してしまった・・・・・・
だが・・・・・・これでアイリは・・・・・・」





― 戦闘終了 ―


ユダ
「さすがだな、レイ
これからも俺に忠誠を尽くしてもらおう
南斗の世を磐石のものとするために!」

レイ
「断る! 北斗との決戦は終わった!
俺の役目はもうないはずだ!」

ユダ
「ほう・・・・・・この俺に逆らうのか?」

レイ
「もう、たくさんだ!
これ以上、貴様らに従うことはできん!」

ユダ
「ならば、貴様の妹には散ってもらうしかない・・・・・・
このスイッチを押せば・・・・・・」

バット
「へへ、スイッチを押せば
こいつが爆発して、あんたらも吹き飛ぶぜ?」

レイ
「バット!」

バット
「こんな爆弾、オレの手にかかりゃちょちょいのちょい!
さあ、レイ! アイリさんはもう無事だ!
こんな奴、思いっきりやっちまえ!」

ユダ
「くっ・・・・・・ガキが・・・・・・なめた真似を・・・・・・」

レイ
「ユダ・・・・・・覚悟しろ!」

ユダ
「・・・・・・ククク・・・・・・フハハハハハ!」

レイ
「・・・・・・!}

ユダ
「・・・・・・誰がアイリだけに爆弾を仕掛けたと言った?
貴様は所詮、ピエロの星・・・・・・
妖星の輝きを引き立てるだけのクズ星にすぎんのだ!」



最終話 愛に飛び立つ!



バット
「なんてこった・・・・・・
ユダがマミヤさんにまで爆弾を仕掛けてたなんて・・・・・・」

レイ
「マミヤは今や慈母星・・・・・・しかもアイリの件もある
オレですら容易に近づけないだろう・・・・・・
もはや解除は不可能!
フ・・・・・・フフ・・・・・・笑ってくれ、バット
俺は再びユダの手先になって戦うしかない!
奴の命令に従うしかない!」

バット
「笑わねえよ!
レイは力の無いオレたちの代わりに苦しんできた!
オレたちの代わりに傷ついてきたんだ!
オレはさ・・・・・・そんなレイがカッコいいと思ってるんだ
サウザーやユダに苦しめながらも
大事な人のために自分を犠牲にして戦ってるレイがさ
だから、オレはレイを信じる!
今はサウザーやユダに逆らえないかもしんねえけど・・・・・・
最後にはマミヤさんやオレたちを救ってくれるって!」

レイ
「ありがとう、バット・・・・・・
お前の言葉が無ければ俺はきっと、すべてを失っていた」

ユダ
「ここに居たかレイ・・・・・・哀しい知らせがある
マミヤが、我らを裏切った!
裏切り者には死んでもらうしかないのだが・・・・・・
レイ、この俺の指を・・・・・・
スイッチに手をかける指を・・・・・・
止めてほしいか」

レイ
「ユダ・・・・・・頼む・・・・・・
マミヤを助けてくれるのなら、俺は何でもする・・・・・・」

ユダ
「一人の女のためにそこまで卑屈になれるものか・・・・・・
レイ、貴様はもはや汚れた水鳥・・・・・・ククク・・・・・・」

レイ
「頼む・・・・・・」

ユダ
「仕方ない・・・・・・
貴様とあの女に最後のチャンスをくれてやる
フフ、フハハハハハ!」





ついに水鳥の羽はもぎとられた

抗うこともできず

進むこともできず

逃げることもできず

レイの選択肢は一つ

従順でいること

愛する女のために ユダに屈していること

だが その愛する女は

自らに課せられた悲しき運命に逆らうように反乱を起こす

サウザーの圧制に抵抗するため

苦しむ人々を救うため

それは平和を愛する者としての当然の行動

レイ お前はどうする どう動く

義星はついに ピエロの星のままなのか?



― 戦闘開始 ―


ユダ
「マミヤの人望により、南斗は求心力を得た
偽の慈母星とはいえその力、失うには惜しい
レイよ、マミヤを連れ戻してこい
そうすれば、マミヤの命を助けてやろう」

レイ
「下衆め・・・・・・!
俺だけでなく、マミヤもまだ利用する気か」

マミヤ
「レイ、もうユダに従う必要なんてないのよ!
私とともに立ち向かいましょう!」

レイ
「ダメなんだ、マミヤ・・・・・・
お前の体にも爆弾が仕掛けられている
俺はお前に死んで欲しくない・・・・・・
だから頼む、南斗に戻ってくれ!」

マミヤ
「レイ・・・・・・私は戻らないわ!
死んでも悪になんて屈しない!」

レイ
「マミヤ、お前・・・・・・」



味方将
「・・・・・・死ね、マミヤ!」

ユダの暗殺部隊、マミヤを攻撃開始

レイ
「ユダの暗殺部隊!? どういうことだ・・・・・・
と、とにかくマミヤと民を救わねば!」

ユダ
「刃向かう気か、レイ
マミヤがどうなってもいいのだな?」

マミヤ
「私は死んだっていい! お願い、レイ!
苦しむ人々のために戦って!」

レイ
「マミヤ・・・・・・お前の愛が、勇気が・・・・・・
俺に戦う心を取り戻してくれた!」




ケンシロウ
「それがお前の答えか、レイ」

レイ
「ケン! 生きていたのか!
もうユダの命令は聞かぬ!
俺は南斗の義星! 南斗の乱れは俺が正す!」

レイ
「いくぞ、マミヤ!」

マミヤ
「任せて、レイ!」

サウザー
「図に乗るな!
アリどもに、この戦力差は覆せぬわ」

ユダ
「マミヤを爆破するぞ!
それでもいいのだな?」

レイ
「やってみろ・・・・・・その時はお前を殺して
俺も死ぬ! マミヤ一人では逝かせぬ!」

マミヤ
「レイ・・・・・・!
私も・・・・・・私もレイと最期まで戦う!」


ユダと対決


ユダ
「レイ、哀れなピエロの星よ・・・・・・
せめて俺の手で美しく葬ってくれよう」

レイ
「堕ちろ妖星!
世を人を惑わせる者、この義星が許さぬ!」


ユダ
「哀れな貴様にいいことを教えてやろう
マミヤの爆弾・・・・・・あれは嘘だ」

レイ
「な、何!? ユダ・・・・・・貴様!」

ユダ
「女に心惑わされる貴様の姿・・・・・・
十分に堪能させてもらったぞ」


ユダを撃破


ユダ
「レイ・・・・・・貴様には這いつくばる姿は似合わぬ
やはり貴様は、戦う姿が美しい・・・・・・
俺は・・・・・・お前を支配しながらも・・・・・・
この結末を・・・・・・望んでいた・・・・・・」

ユダ死亡

レイ
「ユダ、お前は・・・・・・」



サウザー
「レイ・・・・・・帝王に反逆した罪は軽くはない!
この俺自らが裁いてくれる!」

レイ
「マミヤ、ケン、手は出さないでくれ
俺が決着をつける! 待っていろサウザー!」


サウザーと対決

サウザー
「南斗の極星は我が将星! 衛星には負けぬ」

レイ
「南斗の暴走を押さえるのが義星!
この身砕けようとも、貴様を葬る!」


サウザーを撃破

サウザー
「な、なぜ将星が衛星に敗れるのだ・・・・・・」

レイ
「フ・・・・・・愛を知らぬ貴様にはわかるまい」



― 戦闘終了 ―


三人の野盗に追いかけられるリンとバット
転んで追いつかれたリンに向け、野盗が鉄棍棒を振りかぶる


野盗
「手こずらせやがって」

リン
「ケーーーン!!」

野盗
「ぐえっ!・・・だはっ!」


野盗の一人、レイに切り裂かれて死亡


レイ
「大丈夫か」

野盗
「ひ、ひ、ヒイィィィーッ!」


残る二人の野盗、逃亡
そこにマミヤとアイリが駆けつける


マミヤ
「また野盗が村に入ってきたの」

バット
「オレが本気を出したら すぐに逃げやがったぜ」

マミヤ
「貴方は腰抜かしてただけでしょ」


マミヤ、バットにゲンコツ


バット
「野盗より何より、マミヤさんが一番怖ええ・・・・・・」

マミヤ
「バット!」


逃げるバットと、それを追うマミヤ
そんな二人の姿を見て笑うリンとアイリ


レイ
「愛する者の笑顔を見て 愛する者に囲まれて暮らす・・・・・・
ケン・・・・・・俺はこの瞬間を必ず守り抜いてみせる」


マミヤから向けられた笑顔に、レイは静かに頷く―――――








水晶玉の中に映された、己のもう一つの未来
だがそれを見ても、レイは己の行く道を変えようとせず、再びマミヤの村を目指そうとする
腕を掴み、引き止めようとする占い師に、レイは答える


レイ
「こうしている間にも拳王軍がマミヤの村に近づいている
策を弄すれば、俺は助かるかもしれないが
愛する者が死なぬという保証はない
だから、俺はたとえ死を予言されても・・・・・・
今そこにいる愛する者を助けにいく」


レイ、占い師の手を振りほどき、村へと向けて走りだす



END