世紀末覇者拳王・ラオウ・・・・・・ 天を目指す彼にとって、南斗の将星・サウザーは 大きな障害であった ラオウ 「この乱世において 我が拳王軍とサウザー率いる聖帝軍の力は五分・・・・・・」 謎の女 「その均衡を破る秘策をお教えしましょう」 ラオウ 「何者だ・・・・・・」 謎の女 「私は貴方の弟・トキ様の病を治す秘孔を知っています 病を克服したトキ様がいれば、天が近くなるのでは・・・・・・」 ラオウ 「フ・・・・・・この拳王に助言する占い師がいようとは・・・・・・ 答えよ! うぬが何故、北斗神拳の秘孔を知っている?」 謎の女 「北斗神拳の先代伝承者からひそかに教えていただきました いや・・・・・・貴方の養父からと申した方がよいでしょうか」 ラオウ 「ほう・・・・・・北斗の内情に精通しておるか・・・・・・ 話を聞く価値はある 申してみよ・・・・・・トキの病を治す秘孔を!」 謎の女 「この水晶をご覧ください・・・・・・ もう一つの宿命を貴方にご覧いれましょう・・・・・・」 ラオウ 「トキ・・・・・・この秘孔によって病が治った暁にはどう動く 拳王軍の戦力となり、天の均衡を崩す力となるか それとも・・・・・・俺の拳を封じるか・・・・・・」 拳王軍兵士 「申し上げます! トキのいる村が見えてまいりました! や、野盗の大軍に襲われているようです!」 ラオウ 「うろたえるでない! うぬは拳王の部下なるぞ!」 拳王軍兵士 「ハッ、ハハー!」 ラオウ 「トキよ・・・・・・ お前の拳、この戦いで見極めさせてもらおう!」 それは北斗の長兄・ラオウすら知らぬ未知の秘孔 死病に犯された弟を・トキを治癒できるほどの究極の秘孔 折りしも 世は拳王・ラオウと聖帝・サウザーに二分され 拮抗状態を保っていた 万全のトキが拳王軍に加われば 拳王軍の力は聖帝軍を遥かにはるかに凌ぐ だが 病を克服したトキは ラオウと対峙するかもしれない 北斗史上もっとも華麗な技を持つ男が全力で己の拳を封じにくる それもよかろう ラオウは微笑み 黒王号を駆る 新たな拳王の伝説が今 幕を開けた 憲兵 「て、敵が多すぎる! 村を捨てて逃げろ!」 ラオウ 「トキ、野盗の群れを前に、どう動く・・・・・・」 民 「そんな・・・・・・村はどうなっちまうんだ!」 トキ 「やはり拳王軍が退いたか・・・・・・ 民を見捨てることはできん・・・・・・私が戦おう」 牙大王と対決 牙大王 「グフフフ・・・・・・息子たちよ! 牙一族の恐ろしさ、見せてやるがいい!」 暴徒 「ヒャッハー! 牙一族に加勢しろーっ!」 牙大王を撃破 ジードと対決 トキ 「ラ、ラオウ・・・・・・」 ラオウ 「病は進んでも、拳は寸分の衰えも見せぬ トキ・・・・・・恐ろしい男よ!」 ジードを撃破 ラオウ 「稽古台にもならぬわ!」 トキ 「なんとか、食い止めたか・・・・・・」 Zの増援部隊出現 Z将 「イヤッハハーッ! やっちまえーっ!」 牙一族 「ヒヒッ・・・・・・手を貸すぞ、Z!」 牙一族将 「け、拳王! 相手が悪い! 逃げろ、逃げろーっ!」 アミバ出現 アミバ 「トキは、天才のオレを侮辱した大罪人・・・・・・ 今日こそ引っ捕らえて、木人形にしてくれる!」 民 「トキさん! あんたの体で戦うのは無茶だ! さあ、こっちへ!」 トキ 「コフッ・・・・・・す、すまん・・・・・・」 ラオウ 「退いたか・・・・・・その拳は衰えずとも 病を得た身のままでは体力が持たぬか」 リュウガ出現 リュウガ 「こ、これは・・・・・・トキは無事なのか?・・・・・・? 直ちに敵を殲滅する、続けーっ!」 敵指揮官 「ひ・・・・・・け、拳王! 奪ったもんは返す、助けてくれ!」 リュウガ 「拳王様、遅れて申し訳ありません サウザーの動きに気を取られておりました」 ラオウ 「残党の始末は、うぬに任せる トキを死なせてはならぬ」 アミバと対決 アミバ 「・・・・・・って、うわ! け、拳王様! こ、これは、新たな秘孔の開発のため・・・・・・」 ラオウ 「私怨であろう・・・・・・死ぬがいい」 アミバを撃破 トキ 「ラオウ・・・・・・私にもっと力があれば・・・・・・ 民の犠牲は少なくてすんだ・・・・・・」 リュウガ 「トキ、この悲劇はサウザーが生きている限り続く 天はサウザーでは治まらぬ 天を治める巨木は唯一、拳王様のみ・・・・・・ トキ、拳王様とともに戦ってくれぬか」 トキ 「フ・・・・・・ラオウ、貴方は野望を捨てたというんか? 神とも戦うと豪語していた貴方が・・・・・・ だが・・・・・・貴方が真に民を思うのであれば・・・・・・ 私の拳を託してもいい・・・・・・ フ・・・・・・もはや役に立てそうもないが・・・・・・」 ラオウ 「ありあまる才能がありながら トキほどの男が、病にすべてを奪われるとは・・・・・・」 トキ 「ラオウ・・・・・・」 ラオウ 「うぬの拳、そして志を取り戻す方法が一つある!」 トキ 「私の体が・・・・・・治るというのか?」 ラオウ 「とある者から聞いたこの未知の秘孔・・・・・・ 試してみるか?」 トキ 「ラオウ・・・・・・言うまでもない・・・・・・ 可能性が1%でもあれば戦う・・・・・・それが北斗の男・・・・・・」 ラオウ 「・・・・・・よう言うた、トキ! 行くぞ!」 トキ 「うっ・・・・・・ ぐああああああああっ!」 リュウガ 「け、拳王様! トキが意識を失いました・・・・・・ これも秘孔の効果なのでしょうか・・・・・・」 ラオウ 「・・・・・・ここで朽ちるならそれまでの男ということ もしトキが目覚めた時は、うぬが答えを聞け! 拳王に従うか、それとも、我が拳を封じるか!」 リュウガ 「はっ・・・・・・ 拳王様はどちらへ・・・・・・」 ラオウ 「サウザーと対峙する前に・・・・・・ 確かめねばならぬもう一つの拳がある!」 |
拳王軍兵士 「拳王様! リュウガ様の兵力が抜けたため 我が軍は各地で聖帝軍に押され始めております!」 ラオウ 「リュウガの拳を凌駕し、サウザーに対抗できる男・・・・・・ トキを除いてはあn男しかおらぬ・・・・・・」 拳王軍兵士 「申し上げます! この先の街に煙が上がっております! ケンシロウとサウザーの手勢が戦っている模様!」 ラオウ 「フ・・・・・・噂をすれば・・・・・・」 ジャギ 「兄者ー! オレだ! た、助けてくれ! 南斗の奴ら、いきなり襲い掛かってきやがって」 ラオウ 「貴様・・・・・・生きていたのか」 ジャギ 「あ、兄者、何だよ、冷てえじゃねえか ケンシロウの名を騙ろうが、騙るまいが・・・・・・ 民を恐怖で押さえつけりゃいいんだろう?」 ケンシロウ 「貴様・・・・・・」 ジャギ 「ケ、ケンシロウ! ハアッハッハッ! オレ様の策にかかっておびき寄せられたかあ! 今こそキサマをぶっ殺してやるわ!」 ラオウ 「ジャギ・・・・・・死ぬのは貴様よ・・・・・・ 敵を前に助けを請う男など、我が軍には不要!」 ジャギ 「あ、兄者! ケンシロウの肩を持つのか? くっ・・・・・・こうなったらイチかバチか・・・・・・ 二人まとめてオレ様が始末してくれるわ!」 宿命に導かれる四人 兄に秘孔を突かれ 病を克服しつつあるトキ 天に逆らい 民を省みず 我が道を行くジャギ 奪われた恋人を追う伝承者・ケンシロウ そして ラオウ ラオウは弟たちをまとめ 聖帝・サウザーに挑まんとしていた 天を巡る対抗勢力を 北斗の力でねじ伏せようとしていた それは 北斗の長兄そして 世紀末の覇者のみがまっとうできる使命 トキとの再会を果たしたラオウが次に向かうは 伝承者・ケンシロウが戦っているという街 弟たちよ 我が背に続け ラオウ 「敵に背を向け、助けを請うなど 北斗の男には唾棄すべき愚行・・・・・・」 ラオウ 「ジャギを、討つ・・・・・・」 敵指揮官 「ケンシロウを名乗る男を殺せっ! 村人に 紛れているかもしれん、村人も全員殺せえ!」 レイ 「な・・・・・・おい、村人を巻き込むな!」 敵指揮官 「何ぃ? これは聖帝様のご命令だぞーっ! 村のゴミどもは、聖帝様のために死ぬのだ」 シュウ 「レイ、落ち着け、村人を巻き込まぬためにも 一刻も早くケンシロウを名乗る男を捜そう」 ケンシロウ 「俺の名を騙り略奪を繰り返していたとは 復讐のつもりか・・・・・・ジャギ」 敵指揮官 「あ、あれは拳王・・・・・・! フ、フハハハーッ! 俺にも運が向いてきたわ! 拳王を潰せ!」 ウイグル 「今よ! 敵に恐怖を教えてやれい!」 ジャギ 「村人を盾にして進め! ウイグルと合流するんだ!」 ジャギを撃破 ジャギ 「わ、わ、悪かった! 許してくれえっ! これからは兄者に従うよ、何でもやるぜ!」 ラオウ 「どこまでも下衆な奴・・・・・・ 好きにせい、興が冷めたわ」 ウイグル 「フッフッフ・・・・・・これはウイグルの一時の戯れ 拳王様、どうかご容赦を」 ジャギ、ウイグル、戦場から離脱 ラオウ 「南斗の将よ、すでに俺の目的は達した 早々に退くがよい」 敵指揮官 「クッククク・・・・・・退くがよい、だと? ほざくな、この状況を見てからモノを言え!」 シュウ 「さあ、行くぞ! この戦いで未来をつかむ!」 レイ 「シュウ、相手は北斗のラオウとケンだ 奥義を尽くして戦わねばなるまい」 シュウ 「あの二人が現れたか・・・・・・ 互いの宿星に恥じぬ戦いをしよう、レイ」 ラオウ 「いずれサウザーの野望は挫かねばならぬ」 ケンシロウ 「うむ」 シュウを撃破 レイ 「シュウー! 貴様、よくも・・・・・・南斗水鳥拳の前に散れい!」 レイを撃破 ケンシロウ 「ラオウ、サウザーの軍は北斗抹殺を掲げ トキの下へ向かったようだ」 ラオウ 「サウザーが・・・・・・ ケンシロウ、共に来い!」 ジャギ 「ま、待ってくれ! オレもついてくぜ!」 ラオウ 「北斗抹殺とは・・・・・・笑止! サウザーの傲慢な鼻をへし折ってくれよう!」 ケンシロウ 「サウザーは己の謎を知るトキを殺そうとしている 急がねばなるまい・・・・・・」 ラオウ 「うむ・・・・・・サウザーとの小競り合いもこれまで! この戦いで決着をつける! 行くぞ、ケンシロウ!」 ケンシロウ 「待て、ラオウ・・・・・・ サウザーを倒した後、お前はどうするつもりだ」 ラオウ 「我が野望はサウザーのみに留まらず 俺はすべてをつかむ!」 ケンシロウ 「ラオウ・・・・・・」 ラオウ 「フッ・・・・・・ケンシロウ その時は神に代わって、俺を止めてみせよ」 |
ケンシロウ 「聖帝軍は名を南斗軍と改めたようだ・・・・・・」 ラオウ 「自分が南斗の頂点であると宣言するためにか・・・・・・ サウザー、どこまでも小賢しい男よ・・・・・・」 ケンシロウ 「トキは大軍に囲まれ・・・・・・ 南斗の慈母星を名乗る女と共に孤立している」 ラオウ 「慈母星・・・・・・南斗六聖拳の一人・・・・・・ 民に絶大な人望を持つ星は 俺やサウザーではなくトキを選んだというのか」 ジャギ 「あ、兄者・・・・・・あの南斗の大軍には勝てそうにねえ・・・・・・ また今度、バッチリ準備してから戦わねえか?」 ケンシロウ 「貴様は帰れ」 ジャギ 「あーん!? キサマに言われる筋合いはねえ! 兄者がいなけりゃ・・・・・・ぶっ殺すとこだ!」 ラオウ 「サウザーと同じ天は戴けぬ! 逃走する者に待つのは、この拳王による確実な死! いかなる窮地に追い込まれようとも死ぬ気で抗えい!」 そして 北斗の長兄として弟達にその背を見せる者 彼は今 天をつかむ戦いに乗り出そうとしていた 敵はサウザー 南斗の将星 北斗抹殺を掲げる彼の軍勢は 史上類を見ない大掛かりなものであった だが 北斗の星たちも鮮やかな輝きを放つ トキが ジャギが ケンシロウが サウザーの野望を阻止せんと集結した 北斗と南斗 天の覇権をかけた決戦の準備は整った あとはラオウの号令を待つのみ 弟たちよ 我が背を超えよ ラオウ 「進め、トキと合流する」 ユダ 「確かあそこに・・・・・・ ククク・・・・・・面白くなりそうだ」 ユダ、工作準備開始 ラオウ 「北斗の星を背負ったものに敗北は許されぬ ただ前進勝利あるのみ!」 マミヤ 「そうまでして戦って、貴方は何を望むの?」 ラオウ 「天・・・・・・」 トキと合流 トキ 「ラオウ、私の体はこのとおりだ」 ラオウ 「力を取り戻したか・・・・・・それでよい」 暴徒 「兵力はこっちが上だあ! 北斗の進撃を食い止めろーっ!」 ジャギ 「げぇっ! て、敵に囲まれてるじゃねえか! もうダメだ、オレたちは殺されるーっ!」 ユダ 「この世界を統べるのは南斗! 貴様らはここに果てるがいい!」 ユダ、不発弾の起爆装置を起動 ユダ 「来い、北斗よ・・・・・・」 ユダ 「フハハハハ! 死の運命からは逃れられん! 虫ケラのように醜く果てるがいい!」 トキ 「妖星ユダの知略、甘く見ていたか! 皆が危ない!」 ユダを撃破 ユダ 「俺を倒そうと、南斗の優勢は変らん・・・・・・ 無様に・・・・・・死ね・・・・・・」 ユダ死亡 自警団 「報告! ユダが仕掛けたらしき爆弾を発見! 起爆装置を解除しました!」 ジャギ 「爆弾だと? 危ねえところだったぜ・・・・・・」 マミヤ 「爆発していたら、どうなっていたか・・・・・・」 自警団 「サウザーは鬼だ 我らに死ねと命じるのみ・・・・・・ トキ様は我らを生かすために戦ってくれた そして今も、裏切った我らのために・・・・・・」 シュウを撃破 シュウ「これでいい・・・・・・これで・・・・・・」 シュウ死亡 レイを撃破 レイ 「貴様が道を誤ろうと、ケンやトキがいる 倒すがいい、サウザーを・・・・・・」 レイ死亡 ケンシロウ 「トキはどうだ」 ラオウ 「すでに力を取り戻している」 ジャギ 「あ、兄者! この兵力差じゃあ無理だぜ! どこか逃げ道を捜した方がいい!」 ラオウ 「逃げる・・・・・・?」 ジャギ 「あ・・・・・・じょ、じょ、冗談だ、冗談! こんなザコども、何匹いても敵じゃねえ!」 リュウガ 「拳王様・・・・・・トキは一途に民のために戦い その想いが、民に勇気を与えたようです」 ラオウ 「それがあの民兵・・・・・・ 乱世をまとめた後、世を治めるべきはトキか」 シンを撃破 シン 「ラオウ・・・・・・ついに貴様を凌げなかったか・・・・・・」 シン死亡 サウザー 「フフ・・・・・・南斗乱れるとき、北斗現ると聞く 今こそ、南斗と北斗の決着をつける時だ!」 暴徒 「聖帝様を守れ! いけーっ!」 マミヤ 「もう戦いはたくさん・・・・・・ サウザーを倒して、乱世を終わらせる!」 サウザーを撃破 ラオウ 「トキよ この乱世の始末は、うぬがつけてみよ!」 トキ 「なぜ! 乱世を終息に導こうとしたのは 貴方ではないか!」 トキ 「ラオウ・・・・・・自らが平定した世界を放棄するつもりか! このままでは貴方は恐怖の象徴でしかない! 今後も我らや人々の先頭に立ち、世を導いてほしい 拳王ではなく、真の救世主として・・・・・・」 ラオウ 「我が拳は平安を求める拳にあらず! トキよ・・・・・・先の戦いで、南斗の慈母星はお前についた そして民はお前のために戦った 世の平安はお前の手で築け」 トキ 「しかし・・・・・・」 ラオウ 「フ・・・・・・トキ、その心は幼き日のままか・・・・・・ まだこの兄を追い求めんとするとは・・・・・・ ならば・・・・・・俺にも考えがある」 |
ラオウ 「世は北斗の下に治まった・・・・・・ だが、この拳王、定まった天に興味などない! トキ、我が兄弟、そして この大地に住むすべての者に伝えよ! このラオウ、すべてをつかむために天に背く!」 拳王軍兵士 「おーっ!」 ジャギ 「あ、兄者 俺たちのことを見限ったのかよぉ」 マミヤ 「みんな! トキさんと一緒に戦いましょう! 力を合わせてラオウを倒すの!」 ケンシロウ 「ラオウ・・・・・・約束通り、貴様を止める!」 トキ 「ラオウ・・・・・・この大地は貴方が治めるべきだった・・・・・・ だが・・・・・・あくまでも乱を欲するならば その拳を封じねばなるまい!」 ラオウ 「フフ・・・・・・久々にヒリヒリしおるわ・・・・・・ トキの下に強者たちが続々と集結しつつある・・・・・・」 ラオウ 「俺が求めていた戦いが、ここにはある!」 サウザーは消滅し 天は北斗の下に治まった その直後にラオウは一人 定まった天に対して乱を起こす この大地には病を克服したトキがいる この大地には北斗神拳伝承者・ケンシロウがいる この大地には恐怖の象徴であるラオウは もはや不要 弟たちよ 配下よ 民よ 恐怖による統治の後の平安を もぎ取ってみよ ラオウは来るべき死闘を思い浮かべ 満足そうに笑う 相手は己以外のすべての者 その数 その拳 無数無限 これぞ 拳王伝説の終章を飾るにき戦い ラオウ 「うぬらの力で、拳王伝説に終止符を打ち 平安の時代をもぎ取ってみよ!」 ウイグル 「いかに拳王でも、この大軍には敵うまい・・・・・・ 新たな伝説は、このワシが築いてやるわ!」 ジャギ 「ちっ、面倒なことに巻き込まれちまったぜ 隙を見て逃げねぇと、殺されちまう・・・・・・」 ウイグルを撃破 ジャギと対決 ジャギ 「ぐわっ 次元が違うぜ、勝てるわけね! だが、逃げられもしねえええ!」 ラオウ 「うぬも北斗の男であろう 退くなど許さぬ」 ジャギを撃破 フドウ 「ラオウ・・・・・・なおも孤独な闘いを続けるか」 フドウと対決 ラオウ 「フドウ、俺の血をすする気でこい さもなくば、貴様に勝ち目はないぞ」 フドウ 「子供たちの未来に光をもたらすため・・・・・・ この体に眠る鬼の血、再び呼び覚まそう!」 フドウを撃破 アミバ 「フハハ! さすがの拳王も疲れていよう 奴を倒すには、今しかあるまい! かかれ!」 アミバを撃破 リュウガ 「時代が求める巨木はトキ・・・・・・ 闘いを欲する拳王の道では、民は救われん」 リュウガと対決 リュウガ 「天狼は乱において北斗を戦場へと誘う この戦いは我が宿命なのだ!」 ラオウ 「それがうぬの望みならば、宿命に殉じよ」 リュウガを撃破 マミヤ 「もしや・・・・・・ この戦いはラオウが私たちに課した試練・・・・・・」 ジュウザ 「試練ね・・・・・・そんなとこかもしれねえが オレには、どうでもいいことだ オレは雲、俺の意思で戦わせてもらう」 ジュウザと対決 ジュウザ 「ハッハッハ! もはや秘拳も尽きたわ! 万に一つも貴様には勝てまい! だが、せめて一筋でも傷を負わせてやれば 貴様の伝説にオレの名を刻めよう」 ジュウザを撃破 ラオウ 「敵ながら見事であった!」 マミヤを撃破 ケンシロウ 「来たか、ラオウ・・・・・・」 ケンシロウと対決 ラオウ 「うぬを倒したとき、我が拳は北斗を超える」 ケンシロウ 「ならば北斗神拳1800年の歴史を背負い 奥義を尽くして貴方を倒そう、ラオウ!」 ケンシロウ 「偉大なる北斗の長兄、ラオウ・・・・・・ この戦いが、貴方との別れか・・・・・・」 ケンシロウを撃破 ラオウ 「フ・・・・・・強くなったな・・・・・・」 トキ 「ラオウ・・・・・・私の覚悟は、この拳で示そう!」 ラオウ 「来たか、トキ・・・・・・余人は戦場より去れ! 我らの戦いに、一切の手出しはならぬ!」 トキと対決 トキ 「なんという重い拳・・・・・・だが、私は この貴方の拳を受け止めねばならぬ!」 トキ 「さすがだ・・・・・・このラオウの拳を ケンシロウも私も目指したのだ・・・・・・」 トキを撃破 トキ 「うっ・・・・・・ラオウ、どこへ・・・・・・」 ラオウ 「見事だ・・・・・・この乱世をよくぞ治めた、弟よ 俺は、俺の天をつかむ!」 民の笑い声が絶えぬ、とある村の夜。 村人達の笑顔に囲まれながら、トキはラオウの言葉を思い出していた ラオウ 「救世主の下、治まった国に興味はない ならば この拳王 他の大地に伝説を作るのみ」 どこか遠い、未だ暴力が栄える国。 ラオウは、愛馬黒王と共に、その地へと訪れていた。 ラオウ 「トキよ 兄を追うことはもはや不要 トキという男の生 見せつけい」 ラオウ 「俺もまた 帰ってくる」 襲い掛かる暴徒の群を、圧倒的な力で蹴散らしていく黒王とラオウ―――― それが、占い師が見せたもう一つの未来であった。 だがラオウは、何も語ることなく、再び黒王に跨りその場を去る。 ラオウ 「楽しませてもらった」 ラオウ 「トキに対する情けを認めれば かような未来もあろう だが 覇者に情けはいらぬ 覇者は愛を帯びぬ ともに北斗神拳の道に踏み込んだ時から・・・・・・ 兄弟で戦う宿命は定められていたのだ」 ラオウが立ち去った先を見やりながら、占い師が呟く。 占い師 「宿命を変えることなど かなわぬ夢なのですね・・・・・・」 占い師の涙が、水晶玉へと零れ落ちる 占い師 「ならば私は祈りつづけましょう・・・・・・ その宿命の先に一筋でも光がある事を信じて・・・・・・」 風と共に、占い師の体は霞みのように消えた。 水晶玉だけを残したまま―――― END |