TOP


北斗が如く




サイドミッション



サイドミッション01
「荒野の足を求めて」
カサンドラに向かうための足を探すケンシロウは、偶然再会したバットと協力し、車を手に入れることに。バーのマスターと交渉し、古いバギーを獲得したケンは、さらに衛兵隊の仕事を手伝い、得た金でパーツを購入。バットにカスタマイズされたバギーは、見事復活を果たしたのだった。



サイドミッション02
「希望の木」
木に話しかける一人の老人。彼は、妻と子を失った孤独さを紛らわすため、木を育てることを生き甲斐としていた。だがそこに火炎放射器をを持ったならず者達が現れ、老人ごと木を燃やそうとする。間一髪、ケンシロウによって救われた老人は、その若木に蕾がなっている事に気付くのだった。



サイドミッション03
「父は何処へ」
帰ってこない父を探し、砂漠で行き倒れていた少年マルコ。彼に代わり、父を探しに出たケンシロウは、悪党見習いに成り果てたその男を発見する。マルコの話を聞き、深く反省した男は、エデンに戻って無事息子と再会するのだった。



サイドミッション04
「北斗神拳禁止令」

暴力ではなく、話し合いによる解決を目指し活動する「エデン治安委員会」。その委員長である男は、ケンシロウにも悪党との対話を促すが、この時代にそんな甘い考えは通用しなかった。



サイドミッション05
「暴力のない世界」
再びケンシロウの前に現れたエデン治安委員会。諦める事無く、改めてケンに非暴力による解決を求める委員会であったが、今度はその「話術」ですら悪党に言い負かされてしまう。お前達の考えは甘過ぎる。そう告げるケンシロウであったが、そんなことは委員長もわかっていた。しかし暴力が全てであると認めれば、非力な自分はこの世界で劣った人間である事を認めることにある。故に彼は、この活動を止める訳にはいかなかったのだった。



サイドミッション06
「優しい拳」
エデン治安委員会のメンバーが連れ去られ、それを助けに委員長が向ったとの知らせが入った。だがやはり話し合いなど通じる筈も無く、ケンシロウが駆けつけた時、既に委員長は瀕死の傷を負わされていた。「北斗神拳で」仲間の命を守ってほしい。己の信念を曲げ、仲間の命を願う委員長の声に応え、ケンシロウの拳が炸裂する。今度生まれ変わったら私も君みたいな強く立派な男になりたい。最期にそう語った委員長であったが、彼は十分に立派な男としてケンの心に刻まれていた。



サイドミッション07
「世紀末3秒クッキング」
死んだ母が作ってくれていたハンバーグを食べたい。その坊ちゃんの要求に困り果てる執事の老人のため、ケンシロウが生肉を用意する事に。闇商人のポゾから半ば強引に生肉を手に入れたケンは、百裂拳で生肉をミンチにし、更にはリベンジに来たポゾの火炎放射器を奪い取り、豪快にハンバーグを焼き上げるのだった。



サイドミッション08
「職人と信念」
肩当てを愛するあまり次々と肩当てを強奪している男「ショルダーキラー」の出現により、エデンでは良質な肩当てを付ける者達が激減。肩当て職人の老人は廃業危機に追い込まれていた。ショルダーキラーと話をつけたい職人は、ケンシロウという協力者と共に、犯人を誘き出す奇抜な作戦を展開。結果、見事にショルダーキラーとの接触に成功した職人であったが、彼には肩当てへの愛など無く、ただ金になるからという理由だけで活動していただけであった。怒れる老人の思いを受け、ショルダーキラーを制裁したケンシロウは、職人の最高傑作である肩当を譲り受けた。



サイドミッション09
「エデンでかくれんぼ」
父を戦争で失い、母は仕事で忙しく、いつも寂しい思いをしているミナト少年は、ケンシロウに遊び相手になってほしいと願い出る。ミナトが指定して来た遊びは、かくれんぼ。鬼であるケンシロウの目を逃れて、身を潜めるそのスリルを、ミナトは心から楽しむのだった。



サイドミッション10
「エデンで再びかくれんぼ」
未だ遊び相手のできないミナト少年のため、再びかくれんぼにつきあってあげることに。ケンシロウに亡き父の面影を見るミナトに取って、ケンとのかくれんぼは、かけがえのない時間なのであった。



サイドミッション11
「君は強くなる」
些細な事で母親とケンカをして飛び出したミナトが、そのまま行方不明になってしまった。次のかくれんぼに用意していた場所へと赴いたミナトは、そこをアジトとする悪漢達に捕われていたのだった。「鬼」として再びミナトを見つけ出したケンシロウは、あっとういう間に悪党達を撃退。その姿に、いつも自分たちを守ってくれた父の姿を思い出したミナトは、いつか自分も母を守れるくらい強い男になる事を約束するのだった。



サイドミッション12
「最後の願い」
恋人のアルマを探しエデンにやってきた男。だが重傷を負った彼の命はもう長くはなかった。死に行く男の願いを叶えるため、アルマなる女を捜すケンシロウだったが、彼女は一月前に病死していた。ケンが戻った時、男は瀕死のその体で、見知らぬ女を悪党から守ろうとしていた。戦火の中、恋人の手を離してしまった事を彼はいつまでも悔いていたのだった。ケンシロウの言葉から、恋人の死を悟った男であったが、最後に勇気を取り戻せた事で、思い残す事無く恋人のもとへと旅立った。



サイドミッション13
「デス・バッティング開幕!!」
凶王軍の動向を探るため、ケン達は元野球場の監視所へ。そこにいた衛兵によると、エデンに賊が大挙して向っているという。唸りをあげて向い来るバイク野郎共に対し、ケンシロウは傍の鉄骨を拾い上げ、バッターボックスへ。豪快なスイングで、バイクごと賊をかっとばしていくケンシロウ。エデンの平和は守られたが、まだ危機が去った訳ではないとして、ジャグレは今後もこの「デス・バッティング」の継続をケンにお願いするのだった。



サイドミッション14
「ケンシロウ・クリニック開院」
リハクの後任の医者が無法者に殺されてしまった。診療が行えずに困り果てる看護士のマオは、治療も出来て悪党にも殺されない男、ケンシロウに助けを求める。白衣を纏ったケンシロウに待ち受けるは、列をなす患者達と押し掛ける悪党達。それらを一度に相手する為にケンシロウが編み出した方法、それは「音楽療法」としてマオが流す音楽に合わせ、患者の治療と悪党の抹殺を同時にこなすという独自の診察術であった。



サイドミッション15
「カリスマ店員リン誕生」

バザールへと訪れたケンシロウは、かつて共に旅をした少女・リンと再会する。彼女が働いていたのは、プーリエなる女が営む「探し物屋」。故郷の村の再建するため、物資を求めてエデンへとやってきたリンは、プーリエの店で働きながら目的の物資を集めているのだという。その心意気に打たれたケンシロウは、店に必要な物を仕入れることでリンに協力するのだった。



サイドミッション16
「目標達成」
ケンシロウの助力もあり、ついにリンの村を再建させる為の物資が揃った。これでリンもお役御免。店を辞め、村へと戻る……はずだったが、リンはエデンに残ることを選んだ。プーリエとの暮らしはリンにとって幸せな家族との時間となっていたのだった。



サイドミッション17
「リンの女磨き」
村の為にリンは頑張った。これからは自分のためにお金と時間を使うべき。そうプーリエに言われたリンは、ボロボロだった服を新調。それをケンに褒められた事で気を良くしたリンは、派手な化粧と煌めく装飾品に身を包むという、間違った方向に進化してしまう。バットに突っ込まれ、ようやく間違いに気付いたリンは赤面し逃亡。そしていつも通り悪党に絡まれ、ケンによって助けられるのだった。だがケンのためにオシャレをする時間は、リンにとってとても楽しく、そして彼女をまた一つ成長させる結果となった。



サイドミッション18
「ユリア目撃情報?」
鬼憑き村でユリアを見たという衛兵の証言を確かめるため、現地へ向かうケンシロウ。そこにはエデンを発ったレイとアイリ、そしてユリアに面立ちの似た「マミヤ」なる女がいた。村が悪党に狙われていると知り、力になろうとするマミヤは、ケンとレイに助力を求める。だがその二人の力は、マミヤの想像を遥かに超えていた。彼女が強い用心棒を求めて旅していると知ったレイは、アイリを休ませられるとして、暫くその村に留まり用心棒となることを決意。再び強敵ケンシロウに別れを告げ、マミヤの村へと向かうのだった。



サイドミッション19
「下手な嘘」

カテドラルに賊が入り、キサナの大切なものが盗まれた。口ごもるキサナを問い質し、聞き出したその大切な物とは、クマのぬいぐるみ。かつて自分が辛かった時、親友のライラから貰った大切な品なのだという。所持している窃盗団のボスを追い、ナイトクラブへと向うケンシロウ。だがそこには、眠りこける犯人の姿があった。男の所持品から事情を察したライラが、酒に薬を盛っていたのだった。ライラに口止めされ、彼女の事は語らずにキサナにぬいぐるみを返却するケン。ただキサナは、人形に残された仄かな葉巻の香りに気付いていた。



サイドミッション20
「幸せの定義」
レイの知り合いの店主のもとで暮らす、孤児の兄妹。二人の知人である「おじちゃん」から、兄妹を引き取りたいと告げられた店主は、別れを惜しみながらも二人との別れを決意する。だがその「おじちゃん」の狙いは、兄妹を奴隷商に売り飛ばすこと。彼は兄妹の両親を殺した張本人でもあった。だが兄妹は間一髪でレイにより救出され、「おじちゃん」はケンの怒りの拳によって制裁された。店主が兄妹を預けたのは、男が自分よりも裕福だったからであった。しかし二人にとっては、店主とともに暮らす日々こそが幸せな時間なのであった。



サイドミッション21
「一人前の男」
エデンで久しぶりに再会したリンとバット。だがリンがケンを追って来たと勘違いしたバットは、早く村に帰れと冷たい言葉を浴びせてしまう。その後、リンが悪党に浚われた事を知ったバットは、たった一人で救出へ。果敢に悪党に立ち向かうバットであったが、何故逃げないのか、自分でもわからなかった。ケンシロウと出会い、憧れた事で、バットはいつの間にか一人の男へと成長していたのだった。



サイドミッション22
「「楽しみ」を売る店」
エデンで「ゲームセンター」を開店したものの、店にはゲームが一つもなかった。荒野でアーケードゲームを見つけたら譲ってほしいと頼まれたケンシロウは、アウトラン、UFOキャッチャー、スペースハリアー、スーパーハングオンといったゲームを店に納品。世紀末に蘇ったそのゲームセンターは、苦しい日々を生きる人々に一時の楽しみを与える「楽しみを売る店」として賑わうのだった。



サイドミッション23
「蘇りし名作」
荒野で再びゲーム機を発見し、ゲームセンターの店主へと届けるケンシロウ。だがそれは、家庭のTVで遊ぶコンシューマー専用のゲームであった。付属のソフトを見て何かに気付く店主であったが、多くは語らず、ケンシロウの住処で遊べるようセッティング。見た事のある容姿、覚えのある名前のキャラクター達が、既視感のある拳法を使用するそのゲームを楽しむケンシロウであった。



サイドミッション24
「ヨスミの種モミ」
高地の集落に住むヨスミなる老人が、食料を求めて村を出たまま戻らないという。長老よりヨスミ捜索の協力を頼まれたケンシロウは、彼が向ったという南方の地へ。そこでは、今まさに盗賊に襲われんとするヨスミの姿があった。集めた種モミを育てて米が実れば、争いも無くなる。今日よりも明日のため、命をかけて種モミを守ろうとしたヨスミの姿に、ケンは心打たれるのだった。



サイドミッション25
「老人の夢」
集落をより住み良い村にするため、物々交換の店を開きたい。それがヨスミ老人の夢であった。開店の為に必要な素材をケンシロウに集めてもらったことで、無事その夢は実現を迎えるのだった。



サイドミッション26
「カスタマイズの秘訣」
高地の集落に住むメカニックによると、ケンシロウのバギーは性能の半分しか引き出せていないらしい。優秀なパーツを取り付ければもっと早くなるとアドバイスを受けたケンシロウは、そのカスタマイズ技術が身に付く教本を譲ってもらうため、男に洋酒とチップスを用意するのだった。



サイドミッション27
「明日に架ける橋」
峡谷にかかる橋を直す為にコツコツ集めていた物資を野盗に奪われ、落胆する集落の人々。事情を聞いたケンシロウは、盗賊達のアジトへと乗り込み、無事物資を奪還する。活気を取り戻した人々は、さっそく修復作業に取りかかり、念願だった橋の再建を成し遂げるのだった。



サイドミッション28
「伝説のメカニック」
峡谷の集落にて、ケンのバギーに興味を示す老人。彼はかつて「伝説のメカニック」と呼ばれた人物であった。整備の行き届いたケンの車を見てメカニック魂を蘇らせた老人は、この車の弱点はエンジンだと指摘し、荒野に眠る「ハイエンドバランスエンジン」を取り付けるようケンにアドバイスを送る。無事それを手に入れて来くると、老人はそれをカスタマイズできるようになる教本を譲ってくれた。



サイドミッション29
「カンナからの挑戦状」
女メカニックのカンナが、自分の専属レーサーになってほしいとケンシロウをスカウトしてきた。既にバットという相棒がいるケンがそれを固辞すると、カンナはその相棒の未熟さを思い知らせるため、バギーレースの勝負を申し込んで来た。しかしマシンでは上回っていたものの、お抱えレーサーの中でも実力下位のマラベではケンシロウに勝つ事はできなかった。



サイドミッション30
「確率への挑戦」
ケンシロウ&バットのコンビにレースで敗北したカンナは、リベンジのため、デジタルレーサーである「クール・ディエゴ」を連れてきた。信頼や絆を重視するケンシロウ達に対し、お前達の勝率は1%以下だと馬鹿にするディエゴ。だが結果、勝利したのはケンシロウ達の方であった。負けを認めないディエゴは、全てをメカニックであるカンナの責任にし、一方的にコンビを解消するのだった。



サイドミッション31
「カンナとの最終決戦」
ケンシロウとバットの「絆」の前に連敗を喫し、その強さを思い知ったカンナは、新たなドライバーであるセルビーとの信頼を深めることに。その結果、結婚する迄に絆を深めた二人だったが、それでもケンシロウ達に勝利する事はできなかった。もはやケンシロウを引き抜く事など忘れ、純粋に勝負を楽しんだカンナは、今後はセルビーを妻として、そしてメカニックとして支えて行くことを決めるのだった。



サイドミッション32
「カンナを救出せよ」
怪我を負ったセルビーがケンシロウ達に救援を求めて来た。あのクール・ディエゴが、カンナを自らのパートナーにしようと、強引に拉致しに来たのだという。駆けつけたケンシロウにより、部下達を全滅させられたディエゴは、カンナから奪ったバギーをかけてのレース勝負を持ちかけて来た。だがそれは、カンナがセルビーの為に組み上げたとんでもないモンスターマシンであった。



サイドミッション33
「最速の座をかけて」
ケンシロウとディエゴの最後のレース勝負。ディエゴが弾き出したケン達の勝率は0.0001%。しかし、勝ったのはケンシロウ…そしてその相棒であるバットとの「絆」の力であった。往生際の悪さを見せるディエゴは、ケンシロウをこの世から消す事で、再び己がナンバーワンに返り咲こうとする。しかし、「本職」のほうでケンシロウが負ける筈が無かった。数々の対決を経て、互いの技術を高め、そしてより絆を深めたケンシロウとバットのコンビは、今や紛れも無く世紀末最速のコンビとなっていた。



サイドミッション34
「閉ざされた道」
高地の集落の村長によると、南方へ抜ける山道がコンボイで塞がれて通れなくなっているという。更にその持ち主である悪党達に度々集落を襲われ、困っているとの事。現地へと赴いたケンシロウは、瞬く間に悪漢達を蹴散らし、残った一人に速やかにコンボイを移動させるよう命じるのだった。



サイドミッション35
「救助に生きる男」
荒野の遭難者を救助し、その返礼で生計を立てているというビグビー。本日も救助依頼が届いたものの、今はバギーが故障中で助けに迎えないという。見過ごす事の出来ないケンシロウは、代わりに自らのバギーを出す事に。時間内に3人の遭難者を救出するのだった。



サイドミッション36
「遭難者を救え」
再び荒野で遭難者が出たものの、未だ救助屋ビグビーのバギーは修理中。再びヘルプを頼まれ、見事3人の救助に成功するケンシロウであったが、最近やたら遭難者が増えている事をビグビーは憂うのだった。



サイドミッション37
「途切れぬ依頼」
バギーの修理が終わり、救助活動を再開したビグビーであったが、ひっきりなしに届く救助依頼で手が回らない状況。更には優先的に助けてほしいという客に詰め寄られ、困り果てるビグビーは、再びケンシロウの手を借りる事に。無事全ての遭難者の救助に成功したケン達であったが、遭難者達は一様に怪我を負っていた。走行中のバギーを狙って襲う賊にやられたという。その一団のリーダー「グラン」という男の名を聞いた瞬間、ビグビーの顔色が変わった。



サイドミッション38
「救助者の使命」
先日の救助活動以降、ビグビーが姿を消した。彼が向った先は、賊のリーダーであるグランの所。その男は、かつてビグビーの妻を殺した男であり、ビグビーが今の仕事を始めたのも、その犯人の素性を突き止める為なのであった。グランに返り討ちに遭い、殺されそうになっていたビグビーを救出したケンシロウは、一撃のもとにグランを抹殺。復讐は果たされたビグビーであったが、もう二度と妻のような犠牲者は出したくないと、今後も救助活動を続ける事を誓うのだった。



サイドミッション39
「一車相伝」
荒野で悪党に詰め寄られていた男を救出したケンシロウ。元レーサーであるというその男・ドリスは、自分のバギーパーツを優秀なドライバーに譲ろうと考え、自分の設計したコースを完走できた者にその権利を与えようと考えていた。しかしその難易度の高さ故に、ゴロツキを怒らせてしまったのだった。ドリスから挑戦を勧められたケンシロウは、見事制限時間内にコースをクリアし、高性能のエンジンを獲得するのだった。



サイドミッション40
「借金返済の職探し」
悪党に絡まれていた老婆を救出したケンシロウ。だが悪党に放った北斗百裂拳の威力は、老婆の持っていた壷をも割ってしまった。不幸にもそれは、ドゥレブなる芸術家が作った1億イディアルの価値をもつ壷であった。途方も無い額を弁償する事になったケンシロウは、働くアテを求めてナイトクラブへ。そこで暴れていた客を制したケンシロウは、店の支配人であるライラから、「黒服」として働かないかとスカウトされる。タキシードに身を包み、円滑に店を回す、ケンシロウの借金返済の日々が始まった。



サイドミッション41
「ポンコツヒナ」
ナイトクラブの新人キャストであるヒナは、いつもドジで客に迷惑をかけてばかり。原因は極度のあがり症。初対面の男性の前では緊張で手が震えてしまうのだという。そんな彼女をサポートすることもまた「黒服」であるケンシロウの仕事であった。客を笑顔にするために大切な事。それはキャストの笑顔。接客を楽しむ事が客を楽しませることに繋がる…。そうケンよりアドバイスを受け、気負わずに仕事ができるようになったことで、ヒナはキャストとして少し成長するのだった。



サイドミッション42
「プリンセスエマ登場」
セクシー美女をキャストとしてスカウトするため、カジノを訪れたケンシロウとヒナ。だがカジノオーナーの一人娘であるエマは、キャストを下らない仕事と軽蔑する。怒ったヒナは、エマのボディーガード達を接客し、満足させる事でキャストの素晴らしさを証明するのだった。その後、ならず者達に絡まれたところをケンシロウに救われたエマは、「黒服」であるケンシロウに守ってもらうためという理由で、キャストとして働くことを決める。



サイドミッション43
「シスターリズ登場」
ライラが目を付けた「気品」ある女性・リズのスカウトへと赴くケンシロウ達。だが彼女は、笑顔を捨てた女であった。自らをかばって死んだ恋人のため、リズは己の幸せを放棄し、毎日祈りを続ける日々を送っていたのだった。だがヒナは、そんなリズの考えを否定した。かつてクラブのNo.1キャストだったヒナの姉も、恋人を庇って命を失っていた。彼女が最後まで望んだもの…それは恋人の幸せ。哀しみに囚われた今のリズの姿を、死んだ恋人は望んでいないはずだ。そうヒナに諭され、己の過ちに気付いたリズは、幸せになるための第一歩としてナイトクラブでの仕事を選ぶのだった。



サイドミッション44
「ブライト襲来」
ヒナが謎の巨漢に浚われたと聞き、救出に向かうケンシロウ。その実行犯は、ブライトという名の女であった。女だろうと、この時代に求められるのは「力」。故に男達に媚びへつらうナイトクラブの女達など不要だと声を上げるブライト。だがそれは本音ではなかった。可愛い女に生まれ、男に慕われ守ってもらう人生こそが、彼女の望みであった。しかし容姿に自身の無いブライトには、「力」に逃げるより他になかったのだった。私をナイトクラブで働かせてほしい。勇気を持って告げたブライトの言葉に、ケンが反対する理由は無かった。



サイドミッション45
「ヒナの過去」
突如ヒナに店を辞めるよう告げて来た一人の男。彼は死んだヒナの姉の婚約者であり、ナイトクラブの元黒服であった。数年前、ヒナの姉が結婚する事を知った常連の一人が、その婚約者である元黒服を殺そうとした。だが死んだのは、彼を庇ったヒナの姉のほうであった。哀しみの末、彼はナイトクラブの存在そのものを憎むようになったのだった。そんな義兄に、ナイトクラブの素晴らしさを思い出させる事。それが、姉より店と婚約者の事を任されたヒナの役目なのであった。



サイドミッション46
「ナイトクラブ…永遠に」
キャストが次々と辞めていき、苦境に立たされるナイトクラブ。だがそれは、ヒナの義兄による裏工作が原因であった。エマ、リズ、ブライトの関係者達を引き連れて来店した義兄は、彼らにキャストを辞めるよう説得させ、クラブを閉店に追い込もうとする。だがその目論みは、彼女達の提供する最高のサービスによって崩れ去り、自身もまたケンシロウによって取り押えられた。ヒナの姉が最後に残した言葉。それは、彼をナイトクラブへと連れて来てほしいとの願いであった。婚約者の死という哀しみを癒せるのはナイトクラブだけであることを、彼女は知っていたのだった。



サイドミッション47
「悩んで、変わって」
悩みを抱えるヒナをバーへと連れて行き、黒服として相談に乗るケンシロウ。彼女の悩みとは、己のセクシー不足。カワイイだけでは長続きしないと考え、セクシーも取り入れたいと思ったものの、仲間でありライバルでもある他のキャスト達には相談できずにいたのだった。見当もつかない中、とりあえず化粧を頑張ってみてはどうかとアドバイスを送るケンシロウ。翌日、店にはパンダが如くに目の回りを真っ黒に塗ったヒナの姿があった。



サイドミッション48
「恋人になりなさい」
突如エマが、自分の恋人になれとケンシロウに命令して来た。父より縁談を持ちかけられ、店を辞めるよう告げられたエマは、その場を言い繕うため、黒服が恋人だと言ってしまったのだという。仕方なく恋人のふりをしながらエマの父に会う事になったケンシロウであったが、ユリアへの愛だけは嘘をつく事ができなかった。だがその後、悪党達に絡まれた所をケンシロウに救われたエマの父は、突如エマの縁談話を取り止めると言い出した。父が望んでいたのは、強い男にエマを守ってもらう事。その適任者は、キャストであるエマを守る最強の黒服を置いて他になかった。



サイドミッション49
「笑顔の理由」
死んだ婚約者のため、毎日祈りを欠かさず続けるリズ。最近、共に祈ってくれるサラサなる少女と友達になったことで、祈りの時間が楽しいと語っていたリズだったが、その日はサラサが姿を現さなかった。捜索の末、サラサが養父である叔父に売り飛ばされそうになっている場を目撃したリズは、己の命を省みず、サラサを救おうとする。今のリズにとって、サラサはかけがえのない存在になっていたのだった。駆けつけたケンシロウによって救われた後、リズはサラサに共に暮らさないかともちかける。その返答を受けたとき、リズの表情には、彼女がかつて失っていた最高の笑顔があった。



サイドミッション50
「高鳴る胸は乙女色」
ブライトのもとに恋文が届いた。どうせ悪戯だとして無視しようとするブライトであったが、ケンに背中を押された事で、勇気を出して待ち合わせ場所へ。そこに居たのは、本当にブライトを愛してしまった常連客の男であった。だがその時、かつてブライトにやられた悪漢達が、ブライトに復讐せんと現れる。その危機を救ったのは、知らせを受けて駆けつけたケンシロウであった。その後、ブライトは男の告白を断った。彼女には今、好きな男がいた。



サイドミッション51
「ようこそ、ナイトクラブへ」
ナイトクラブのキャストが勢揃いで迎える本日のお客様は、ケンシロウ。日頃から世話になっているケンへの恩返しとして、全力で接客して楽しんでもらおうという、ライラからの提案であった。楽しい宴の後、全員から「アレ」をあげると言われたケンは、ユリアがいるからと全力で断るも、アレとはただのプレゼントタイムであった。各々から貴重な贈り物を貰ったケンシロウは、その気持ちを力に変え、今日もお客様に満足いただけるよう全力で仕事に取り組むのだった。



サイドミッション52
「正しいカネの使い方」
壷の弁償金1億イディアルを遂に返済し終えたケンシロウ。しかし老婆は、自分はもともと弁償してもらうつもりなど無かったと、ケンにそのまま1億イディアルを突き返そうとする。大金の押し付け合いの末、埒があかないと踏んだ二人は、街で豪遊して金を使い切る事に。だがケンの働くバーやナイトクラブでは、日頃からお世話になっているからと、全て無料にされてしまう。最終的に二人が選んだのは、未来ある若者達のため、エデンの統治者であるキサナに全額寄付する事であった。



サイドミッション53
「バーテンダー・ケン誕生!」
チンピラに暴行される「バー・ラスティネイル」のマスターを救ったケンは、礼をさせてほしいと店に招かれる。だが暴行によって受けた傷により、マスターはカクテルを作れない体に。店を訪れてくれる客のためにも店を閉めるわけにはいかない。悩めるマスターが目をつけたのは、カクテルを作るに必要な心技体を兼ね備えたケンシロウであった。半ば強引にスカウトされたケンシロウは、黒服を纏ってカウンターへ。初めて作ったカクテルで、見事に常連客を満足させたケンシロウは、バーテンダーの奥深さを知るのだった。



サイドミッション54
「初心者大歓迎」
ダンディな「大人の男」に憧れ、バーへと訪れるも、決心がつかずにまごまごしていた青年アレン。バーテンダーであるケンに促され、勇気を出して来店したアレンは、カクテルを味わって無事夢を叶える。その後、常連を自称する悪党達に絡まれるアレンであったが、それを見事に撃退したケンの凄さを見て、真のカッコいい男になるにはダンディの真似後をしても意味が無い事に気付くのだった。



サイドミッション55
「親子の想い」
ケンの作った酒を飲んだ常連客のハンスは、かつて娘のカレンと酒を酌み交わした日々を思い出していた。だが彼女が結婚したいと言い出し、ハンスは思わずそれに反対。その後、戦争によってカレンは行方不明となり、残されたのは自らに宛てられたカセットテープ一本のみ。なんとかその中身を聞きたいと願うハンスのため、ケンは荒野にてプレイヤーを探し出す。そこに吹き込まれていたのは、父と仲直りするため、誕生日プレゼントを用意しるという娘カレンの肉声であった。娘の声に涙をあふれさせるハンスは、生きて再びカレンに会える奇跡を信じ、この時代を生き抜く決意をするのだった。



サイドミッション56
「働きたい男」
35歳になっても親のスネかじりのカイルは、働き口が無いとバーで嘆いてばかり。その原因が、彼のモヒカン頭や厳つい格好にあることは明らかだったが、ケンシロウからのアドバイスも全く聞こうとしない。だが父が過労で倒れたとの知らせを受けたカイルは、それを機に生まれ変わる事を決意。数日後、とある商店の前には、髪を剃り、呼び込みとして働くカイルの姿があった。



サイドミッション57
「カクテルにのせて」
ケンシロウが「南斗眠れぬ夜」に込めたカクテル言葉は「お前に一目惚れ」。それを知った客の一人が、早速そのカクテルを注文してきた。店で会う女に恋心を抱いた男は、そのカクテルを贈る事で、女に告白しようと考えたのだった。後日、女はそのアンサーとして「シュガー・オーリン」を男に贈り返した。そのカクテル言葉は「あなたの事を知りたい」。ケンの作ったカクテルが、ここに一組のカップルを誕生させた。



サイドミッション58
「幸せの場所」
強い酒を注文し気合いを入れる衛兵のタイラ。己をこき使う嫁に愛想をつかした彼は、かつて想いを寄せていたリサなる女と新しい人生を歩もうと考えていた。だが数年ぶりに再会した彼女は、既に妻子ある身となっていた。守るべき存在がいる今の自分は幸せ。そうリサから告げられたタイラは、諦めてエデンへ戻る事に。そこでは、居なくなった自分を心配して荒野に飛び出そうとする妻の姿があった。タイラもまた、守るべき者がいる幸せな男なのであった。



サイドミッション59
「思い出の味」
常連客のアッシュは、かつてマスターと共にバーを開いた無二の友人。だが家族を野盗に殺されたショックで、彼は過去を全て忘れてしまっていた。彼の中に家族への強い想いが残っていることは間違いない。だがその記憶を取り戻させたいというのは自分のエゴなのかもしれない。悩めるマスターが、アッシュの為に今してやれることは、かつて彼が作っていた「サマー・ラヴァーズ」とそっくりな味のカクテルを出す事だけであった。そのカクテル言葉は「ずっと2人で」。飲み終えたアッシュは、帰り際にマスターに言った。家族の墓参りに行きたいが場所が分からない。だからお前に案内してほしいと。



サイドミッション60
「最高のプレゼント」
プーリエの誕生日プレゼントとして、ケンシロウの働くバーに招待してカクテルを贈ることにしたリン。ありがたくその想いを受けるプーリエであったが、彼女はそのリンの優しさの裏にある強さを見ていた。凄惨な過去を乗り越えるため、強くなるしかなかったリン。そんな彼女に自分がしてやれることは何なのか、プーリエはわからなかった。だが彼女にそう思われていることがリンにとっての幸せなのだった。その後、マスターが出したカクテル「レッド・ボンド」。その酒に込められた「血を越えた絆」の言葉通り、リンとプーリエの間には親子以上の絆が生まれていた。



サイドミッション61
「恋のエチュード」
ケンシロウが働くバーにジャグレが来店し、相談を持ちかけて来た。どうやら彼の"友人"が、気になる女性との距離を縮められずに悩んでいるという。その"友人"のため、相談にのるケンシロウとマスターであったが、ジャグレの異常なほどの純情チェリーボーイぶりにお手上げ状態。その時、キサナがバーに来店。大きなバーガーを半分食べてほしいとキサナに持ちかけられたジャグレは、上機嫌でそのお願いに応えるのだった。



サイドミッション62
「心の潤滑油」
再びキサナがバーに来店。マスターより酒を勧められ、軽いカクテルを1杯だけ堪能するキサナであったが、彼女はとんでもなく酒に弱く、おまけに酷い酒乱であった。無法者達に因縁をつけ、喧嘩を煽り、道ばたで熟睡したエデンの聖女は、その後猛省。しかし記憶を無くして何も覚えていないキサナは、もう一度酒を注文し、ケンに断固として注文を断られるだった。



サイドミッション63
「美化された思い出」
ライラがバーに来店。キサナの酒癖の悪さを知るライラはケン達に同情するが、彼女にはキサナと飲んだ酒は悪い思い出としては残っていなかった。だがその後、強い酒を何杯も煽った結果、ライラはキサナと全く同じ悪酔いを開始。無法者達に因縁をつけ、喧嘩を煽り、道ばたで熟睡した夜の女帝は、その後猛省。ライラに悪い思い出が無いのは、彼女もまた記憶を失っていただけの事であった。



サイドミッション64
「生涯現役」
親友アッシュの為に酒を造った事で、誰かの為に酒を作る喜びを思い出したマスターは、身体も復調したことで、遂に現場への復帰を決める。しかしそのためには、成長したケンシロウという壁を越えねばならなかった。常連達が集まる中、ケンとの本気のカクテル勝負に臨むマスター。結果はケンシロウの勝利に終わった。だが、誰かを笑顔にするという幸せの前では勝ち負けなど関係なかった。自身を取り戻し、再びマスターがバーカウンターに立つ……かと思われたその時、彼は些細なことで再び腰を痛め、再度休養を余儀なるのだった。



サイドミッション65
「賞金首ハンター・ケン」
衛兵隊の副隊長イスカ。彼がケンシロウに持ちかけてきたのは、「賞金首ハンター」としてエデンに蔓延る犯罪者を始末して欲しいという依頼であった。情報を元に、賞金首カンダルの居場所を突き止め、撃破するケンシロウ。その圧倒的な強さに感服したイスカは、エデンの秩序を守るため、今後もケンシロウに協力して欲しいと頼むのだった。



サイドミッション66
「連続通り魔」
エデンで100人以上をその手にかけた伝説の殺人鬼リッパー。イスカの元恋人フィオや、ジャグレの父をも殺したと目されるその男を捕らえる事が、衛兵隊の悲願でもあった。そんなリッパーと手口の似た男がいるとの情報を受け、賞金首を退治したケンシロウであったが、残念ながら本物ではなかった。



サイドミッション67
「裏切りの商人、ザムザ」
エデンに物資を運ぶ商人のザムザが賞金首となった。野盗に物資の輸送経路の情報を流し、自らの隊を襲わせるという方法で、彼らに協力しているのだという。捜索の末、ザムザと悪党達が共にいる現場を押さえたケンシロウであったが、ザムザは息子を人質に取られ、仕方なく協力させられていただけであった。



サイドミッション68
「ジャグレ暗殺計画」
ジャグレがボウガンで暗殺されかけるという事案が発生。賞金首となったその暗殺者を誘き出すため、ジャグレは自ら囮となり、無防備にその身を晒す。その甲斐あり、暗殺者の姿を捉えたケンシロウは、速やかに彼らを抹殺することが出来た。その後、彼らを雇ったのが「ジルド」なる男である事が判明。その名を聞いたジャグレは、過敏に反応する…



サイドミッション69
「復讐の男、ジルド」
ザムザや暗殺者の件を裏で糸を引いていた男、ジルド。彼は、かつて冤罪で捕らえられた弟が獄中死した事で、当時の衛兵だったジャグレの事を憎み、その復讐の為に動いていた。しかし、ジルドの弟が衛兵を殺したのは事実であった。だが弟を信じる一途なジルドの瞳に、当時のジャグレは本当の事が言えなかったのだった。事情を察し、一人で片をつけようとするジャグレであったが、最終的にはケンシロウの力を借り、過去の過ちを清算する事に成功するのだった。



サイドミッション70
「謎の犯罪者狩り」
次なる賞金首は、荒野からエデンに拠点を移した盗賊団のリーダー。多くのハンターや衛兵を返り討ちにした手練であったが、部下を蹴散らすケンシロウの強さを見て、一目散に逃亡。だが逃げ込んだその裏通りで、男は滅多刺しにされて倒れていた。その手口は「リッパー」によるものに間違いなかったが、男は更に秘孔を突かれたかの如き謎の死を迎えるのだった。



サイドミッション71
「食い逃げ犯」
この世紀末では食い逃げは大罪。その常習性から賞金首となった男を捕らえるため、ロブ・バーへと訪れるケンシロウ。部下を蹴散らすケンの強さを見て、逃亡を図る食い逃げ犯であったが、その行く手に立ちはだかったイスカの顔を見た瞬間、男は何故か恐怖にうち震え、命乞いをはじめるのだった。



サイドミッション72
「殺人鬼の影」
「リッパー」の名を騙ってバラバラ殺人を繰り返す外道な賞金首が現れた。その日も一人の女を標的に定め、犯行に及ぼうとする偽リッパー。しかしケンシロウが駆けつけたことで女は逃亡。偽リッパー達も全滅し、事態は解決したかに思えた。だがその時、ケンが逃がした女が別の場所で殺されているとの報が入った。その手口は間違いなく本物の「リッパー」によるものに間違いなかった。



サイドミッション73
「歪められた正義」
次の賞金首は、元衛兵のクルガ。悪を憎み、悪党達に過度の暴力を働く事から衛兵を除隊させられていた男だが、最近はまるで狂気にとりつかれたように無法者達を殺しまくっているという。ケンシロウが駆けつけた時、既にクルガは正気を失っているかのようであった。しかしケンに倒された瞬間、クルガは急に呆けて言葉が喋れなくなってしまった。その症状から、ケンは凶王の使う冥斗鬼影拳との関連を疑うが・・・



サイドミッション74
「血錆びた狂人」
凶悪な犯罪者集団がエデンに現れた。メンバー全員が仮面を被り、正気を失った狂人と化しているという。少数精鋭で挑むという作戦で、ケンシロウとイスカの2人でアジトへと突入。一味全てを撃退する事に成功したが、噂通り彼らは完全に狂人と化していた。その様子を見たイスカは小さく呟いた。「なるほどな」と。



サイドミッション75
「化粧師」
今は亡きイスカの恋人・フィオの母親であるテーラー。彼女の話によると、以前ケンが助けた女がリッパーに殺された事件で、女を殺したのは自分だと「イスカ」が話していたのだという。それを聞いたテーラーは、娘を殺したのもイスカだと確信し、兵舎へと乗り込んできた。無論、イスカには身に覚えが無かった。そこで浮上した犯人の名は「化粧師」と呼ばれる変装の名人。そいつがイスカに化けていたのではないかと考えたジャグレは、ケンにその男の捜索を依頼する。バザールにて化粧師を倒し、事情を聞いた結果、やはり彼は何者かからの依頼を受けて、イスカに変装したとのこと。これにてイスカの疑いは晴れたかに思われたが……



サイドミッション76
「命喰らう鬼」
「リッパーの居所を突き止めた」そう書置きを残し、イスカは姿を消した。指定された場所へ赴いたケンシロウが見たのは、イスカにより殺された悪党達の死体の山。その手口を見て、ケンは確信した。イスカこそがリッパーの正体であると。北斗神拳に魅了され、我が物にしようと考えたイスカは、ケンを賞金首ハンターとして闘わせることで、自らの教材としていたのだった。これ以上は本物と戦うより他に無いと、ケンに刃を構える「リッパー」。その拳はどの賞金首よりも早く、鋭いものだったが、所詮紛い物の拳が伝承者に敵う筈は無かった。
イスカに残された命はあと僅か。そんな「友人」と最期の話をするため、ジャグレが現れた。彼はイスカの正体を知っていた。化粧師に依頼し、イスカを焚きつけたのもジャグレの仕業であった。フィオを殺したあの日……彼女より妊娠を告げられたイスカは、何故か己の正体を明かした。しかしフィオは怯えるどころか、共にエデンから逃げようと提案してきた。己の行動、そして彼女の真意。それが「愛」であることを理解できず、混乱したイスカには、もはや彼女を殺すことしかできなかった。そんな哀しき殺人鬼に止めを刺したのは、親友からの餞別の銃弾であった。



サイドミッション77
「世紀末愉快犯」
最近現れたイカレた集団「世紀末サーカス団」。彼らは、突然街に現れては"パフォーマンス"と称して暴れ回り、怯える人々を見て楽しむという迷惑千万な輩であった。討伐依頼を受けたケンシロウは、再び"公演"のために訪れた彼らの前に立ちふさがり、完膚なきまでに殲滅。エデンに平穏が訪れた。



サイドミッション78
「達人からの挑戦状」
ケンシロウのもとに果たし状が届いた。相手は古牧流古武術の正統継承者を名乗るコマキなる老人。同じ武術家として北斗神拳との手合わせを望む者であった。老体とは思えぬその動きでケンシロウと渡り合うも、敗北を喫したコマキ老人は、今暫くエデンに留まり、コロセウムに参戦して自らの拳を磨くことを決めるのだった。



サイドミッション79
「暗殺者からの挑戦状」
ケンシロウのもとに再び果たし状が届いた。送り主は、暗殺術を伝承する一族の男、アモン。いずれの拳が最強か決めるため、荒野にケンシロウを呼び出したアモンは、磨かれた体術や巨大化の術、ケンの知る強敵達の奥義を繰り出し、そして何故か間にバギーレースを挟みながらケンシロウと渡り合う。だが最後はその北斗神拳の前に屈し、「せがぁっ!?」と断末魔を残し絶命するのだった。



サイドミッション80
「鬼からの挑戦状」
ナダイが歩む新たな道。それは一人の拳士として己を高める事であった。その最初の相手は、ナダイが最も手合わせしたい男、ケンシロウを置いて他に無かった。己より強い男と戦い、自らの未熟さを知ったナダイは、素性を隠してコロセウムへと参加することで、更なる高みを目指すのだった。