![]() その夜、風仁拳の道場に二人の少年が訪れた。強い相手を求めてやってきたシュレンなる少年と、それを止める同門の友。彼らは、炎燐拳なる一門の者達であった。門番の二人の男を易々と倒したシュレンは、この道場一の使い手であるヒューイとの対決に臨む。相手を求めていたヒューイの前に現れた、同世代の天才児・・・。この出会いは、リハクが齎したものであった。彼は、この二人の少年に、大いなる凶星を打ち砕くほどの可能性を見ていたのだった。 ![]() しかし現実は甘くは無かった。南斗最後の将を守る五車星となったヒューイとシュレンは、世紀末覇者拳王の剛拳の前に成す術無く敗れ去り、自らの見た未来が空想であったことを知ったリハクは、ただ深く煙草を吸うのだった。 |
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ヒューイ |
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シュレン |
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リハク |
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風仁拳の師 |
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風仁拳門下の男達 |
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シュレンの友人 | ||
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ラオウ |
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トウ |
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風仁拳 | |
ヒューイが学ぶ拳法。風を刃と化し、敵と打ち合わずして切り刻むという拳。「大地に生と死を運び、目に見えず感じるもの、それを友とし、その中に真空を生んだならば、それは全てを両断しうる翼と化す」との言い伝えがある。 ヒューイの才能は歴代の伝承者を陵駕し、六聖拳に匹敵しうる可能性をも秘めていたが、強すぎるが故に対等に戦えるものもなく、その孤独故に風が万里を越えることはなく、守るものがいない拳に奥義は宿らないと師は憂いていた。 シュレンの炎燐拳との闘いでは、風の力で炎を寄せ付けないという相性の良さを見せ、風斬烈掌などの奥義で攻め立てたが、リハクが間に割って入り水入りとなった。 |
風斬烈掌 | |
風仁拳の奥義。シュレンの双炎飛翔拳を迎え撃つ為に使用しようとしたが、ぶつかる直前に双方ともリハクに吹っ飛ばされてしまったため、全容は不明。 |
炎燐拳 | |
シュレンが学ぶ拳法。燐を用いて自在に炎を操り相手を燃焼させる拳。ヒューイとの闘いでは事前の攻防でヒューイの体に燐を撒いておき、拳を使うと同時に相手を炎に包んだ。しかし風を操るヒューイの風仁拳とは相性が悪く、全ての炎を風で消し飛ばされてしまった。その後、炎掌爆滅拳や双炎飛翔拳などを繰り出してヒューイと渡り合ったが、リハクが間に割って入り水入りとなった。 WEB更新の時は「炎輪拳」と表記されていた。 |
炎掌爆滅拳 | |
炎燐拳の奥義。両手のまわりに炎を纏って攻撃する技だが、ヒューイの起こした突風によって炎が押し返され、無力化された。 WEB更新の時は「南斗爆炎拳」になっていた。 |
双炎飛翔拳 | |
炎燐拳の奥義。両手に炎を纏わせたまま上空から相手に襲い掛かる。手を直に炎で燃やし、己の身を糧とすることで火力を増しているのが特徴。ヒューイの風斬烈掌との打ち合いになったが、間に入ったリハクが双方を吹き飛ばしたため、不発に終わった。 原作でラオウに最初に飛び掛かった際の攻撃に似ている。 |