ある夜、一軒の小屋に火矢が撃ち込まれ、刺客が突入した。だが焼け落ちた中から現れたのは、傷一つ追っていないオウガイ、そして養子であるサウザーであった。 暗殺の首謀者は、南斗牙翼拳のコウシュウなる男であった。近代化した軍隊の前には拳法など無価値。南斗の存続のためには、然るべき形で力を示す必要がある。そう考えたコウシュウは、己が南斗を掌握し、権威である鳳凰拳を抹殺することで事を成そうと考えたのであった。 武器を手に一斉に襲い掛かるコウシュウの手下たち。迎え撃つオウガイは、その闘いを通じ、南斗鳳凰拳の教えをサウザーに説いた。一子相伝である鳳凰拳に敗北は許されない。その強さを形成するのは、鍛え上げられた脚力による踏み込み。そこから放たれる拳の威力であると。オウガイの周囲に転がる無数の死体が、それを証明していた。一人残され、銃を構えるコウシュウ。だが既に背後をとっていたオウガイの手刀により、彼は拳法家ならぬ最期を遂げたのであった。 新たなる隠れ家を探すため、再び旅立つオウガイとサウザー。だがどこに行こうとも、やさしく、そして頼もしい師と一緒ならば乗り越えられる。サウザーはそう信じていた。 |
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オウガイ |
南斗鳳凰拳の伝承者。養子であるサウザーと共に世捨て人のような生活を送っている。 南斗の変革を目論むコウシュウ一味の夜襲を受けるも、これを撃退。同時にサウザーに南斗鳳凰拳の極意を説き、新たな住処を求めた旅立った。 |
サウザー |
オウガイの養子。次代の南斗鳳凰拳伝承者。コウシュウ一味の夜襲を受けるも、師オウガイによって命を守られ、同時にその戦いの中で南斗鳳凰拳の極意を説かれた。 イチゴ味のサウザーであるため童貞の設定であり、コウノトリがどこから赤子を連れてくるのかという疑問を抱いていた。 |
コウシュウ |
南斗牙翼拳の伝承者。近代化した軍隊の前では拳法など無価値と考え、南斗存続のために然るべき形で力を示さんと蜂起。南斗の象徴である鳳凰拳を亡き者とし、己が南斗を掌握せんと、オウガイとサウザーを暗殺しようとした。しかし焼き討ちをはじめとした夜襲は失敗に終わり、けしかけた部下たちも全滅。一人残され、銃で抵抗しようとするも、背後から斬撃を受け殺された。 |
コウシュウの手下達 |
コウシュウの配下の者達。オウガイらの寝床の小屋を火矢で焼くなどして命を狙うも、返り討ちにされて全滅した。揃いの動議を着ていることから、南斗聖拳の使い手ではないかと思われる。 |
コウノトリ |
新たに旅立たんとするオウガイ達の前に現れたコウノトリ。その姿を見たサウザーより、どこから赤子を連れてくるのか不思議がられた。 |
南斗鳳凰拳 | |
南斗聖拳最強を誇る一子相伝の拳。伝承者はオウガイで、後に養子であるサウザーに継がれることとなっている。南斗の多くの宗派が拳の切れ味、速度を極意とする中で、鳳凰拳は鍛え上げた脚力による踏み込みを極意とし、そこから放たれる拳の威力が絶大であるがゆえに無敗を誇り、一子相伝として紡がれ続けている理由となっている。 |
南斗牙翼拳 | |
南斗聖拳の一派。伝承者はコウシュウ。銃を構えるシーンしか登場しないため、どのような憲法であるかは不明。 |