美しさは全てを凌駕すると信じていた。 そしてそれは己に与えられし特権だと思っていた。 あの日までは―――― ![]() ユダの持つ輝きは時を経て閃光となり、その才と野心は多くの者を惹き付け、同時に畏怖を植えつけていった。やがてその強さと智は南斗最強である鳳凰拳をも血に染め、乱世は最も美しきものによって統べられる―――はずであった。しかしあの日、宙を舞うレイの南斗水鳥拳に目を奪われた瞬間、ユダの野望は脆くも崩れ始めたのであった。 ![]() 数年後、因縁の戦いは決着した。レイの幻影を追っていたユダには、遂に南斗水鳥拳の美しさを越えることはできなかった。本当に美しいと認めたものの前では己は無力となる。故にマミヤにも何もできなかった―――。そう語るユダだが、その光景を見つめるバットやトキは、溢れんばかりに飛び出してくるそのカミングアウトに、ユダというキャラクターの輪郭を見失いかけていたのだった・・・ |
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ユダ |
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ユダの師 |
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レイ |
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シン |
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サウザー |
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白狼 |
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手負いの狼 |
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次期南斗紅鶴拳伝承者 |
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ユダの取り巻き達 |
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南斗聖拳の訓練生達 |
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リゾ |
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ハーン兄弟(バス&ギル) |
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トキ&バット&リン |
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南斗紅鶴拳 | |
ユダが伝承する南斗六聖拳の一つ。次期伝承者候補がユダの智略によって殺されたため、ユダが新たな伝承者候補となり、史上最強の伝承者に。いずれは南斗鳳凰拳をも越え、南斗108派を統べる存在となる予定であったが、レイの美しさに見惚れてしまった瞬間にその野望は瓦解した。 |
伝衝裂波 | |
南斗紅鶴拳の奥義。地を這う真空波を飛ばし、遠方の敵を切り裂く技。レイとの組手の最中に不意打ちのような形で使用し、転倒させた。 |
南斗水鳥拳 | |
レイが伝承する南斗六聖拳の一つ。その美しさに一瞬目を奪われたことがユダのプライドを激しく傷つけ、憎しみの対象となった。ユダの紅鶴拳との組手ではほぼ互角の戦いを繰り広げている。 |
南斗鳳凰拳 | |
南斗最強の拳。ユダの描く野望の中では、この拳の伝承者であるサウザーもいずれユダの武と智によって血化粧に染められる予定となっていた。 |