核戦争が起こるよりも少し前――――。山岳部の小さな町に、突如「巨人」が現れた。100人以上の死傷者を出し、一夜にして町を壊滅させたその巨人は、軍隊によって捕獲され、十三回に及ぶ死刑執行を受けても死ぬことはなかった。![]() 遥か紀元前。ある文明が医学と黒魔術により巨人を生み出した。その力で他の文明を滅ぼし、国は栄華を得たが、やがてその国も巨人によって滅ぼされることとなった。その後、巨人は約200年の周期で現れ、見た者に恐怖を、そして「悪魔の化身(デビルリバース)」という名を残して消えていく。それが、南米の各地に今も伝えられる神話であった。 巨人を兵器として利用したい。それが軍の考えであったが、もしあれが本当に伝承の存在であれば、人間に扱えるものではない。現在仮死状態にある巨人を今後どうするべきか。二人の男が行く末を案じていたその時――――、世界は核の炎に包まれた。 数年後。世界が崩壊した後も、二人はまだビレニィプリズンに残っていた。巨人の眠る牢獄。その門を守る番人となって。 |
![]()
|
デビルリバース |
![]() 軍は生物兵器ではないかと考えていたが、出現した山岳地に20m程の穴があったこと、1千年以上前に南米の一部で使用された言語を話すことから、遥か昔から存在する神話の生物である可能性が浮上。伝承によると、紀元前の未発掘の文明が、当時の医学と黒魔術により巨人を生み出したとされており、約200年の周期で蘇る「デビルリバース」と呼ばれしその巨人ではないかと考古学者は推測した。 その後、軍が戦争に利用する案なども考えらえていたが、それよりも前に核戦争が勃発。監獄へと姿を変えたビレニィプリズンに、そのまま収監され続けた。 |
「ビレニィプリズン」の関係者 |
![]() |
スプラッシュ |
![]() |