25執念

2024年4月30日




北斗西斗25執念!!










えっ!? 25!?


凄いじゃん!節目じゃん!





ただそんなスペシャルアニバーサリーであるにもかかわらず、この4/30に毎年行っている執念(周年)企画を、


今年は何一つ思いつきませんでした。


誠に残念です。





なので今年は、新アニメを迎える為の準備をすることにしました。


昨年の9/13に製作が発表されたものの、この半年間マジで何一つ続報がない北斗の拳の新作アニメ。

放送が今年なのか来年なのか、TV放送なのかサブスク配信なのか、未だに何の情報もありませんが、来るべきその時に備えて万全の状態に仕上げておく必要があります。



そのために私がすべきことは何か。


それは「旧アニメに一片の悔い無し」とすること。




全152話のストーリーを書き出し、全キャラ全奥義の解説を済ませ、箱も3組所有する私が、旧アニメに対してまだやり残している事。





それは





うちを昔から覗いてくださってる方ならご存じかもしれませんが、12年半ほど前に「俺の北斗ソング愛」というカラオケ企画を実施。数多くの北斗ソングを歌い、平均90点以上を目指すも、無事撃沈しました。





ただ自分で言うのもなんですが、私、音痴ではないんですよ。意識した通りの音程はなぞれる人間です。


しかしそれは裏を返せば、私が北斗ソングのメロディを間違って記憶しているという事に他ならない。


30年以上繰り返し聞いてきた曲だというのに、未だに正確にメロディを記憶出来ていない……これは由々しき事。この問題を有耶無耶にしたまま新アニメの放送日を迎えることなど出来はしない。



ならば私がとるべき道はひとつ。


「北斗ソング90点以上耐久」


これしかない。




「北斗の拳」「北斗の拳2」のOP曲とED曲

・愛をとりもどせ!!
・ユリア…永遠に
・SILENT SURVIVOR
・DRY YOUR TEARS
・TOUGH BOY
・LOVE SONG


この6曲と改めて向き合い、正しいメロディーを理解し、90点以上出せるようになるまで歌い続ける。それが今回の課題。


TVアニメなら挿入歌の4曲も入れたい所だったが、時間的な理由で厳しかったので、今回はご容赦頂きたい。




一見するとカラオケ企画の第二弾といった感じだが、前回のは何点出せるかというエンタメ要素があったのに対し、今回は規定の点数を出せるまでひたすら歌い続けるのみの耐久企画なので、面白いとか楽しいとかそういった趣向の企画ではない。断じて歌いたいだけでもない。


これはあくまで、30年以上に渡り北斗ソングに対して誠実に向き合ってこなかった私への戒め。同時に、この25周年という節目に企画を出せなかった自分への罰。



つまりはですね。



来たるべき時のために、払っていきましょう、禊。









ではスタート。




採点は、最もポピュラーなカラオケDAMの精密採点を用いて行う。






その中でも最新機種に入っている「精密採点DX-G」にお願いすることにした。


精密採点を簡単に説明すると、「音程が合っているか」に加えて、「抑揚」「こぶし」「ビブラート」「しゃくり」「フォール」といった「表現力」も求められる採点システムとなっている。


正直、あまり得意ではない。

これの旧バージョンでやったときは殆ど90点を越えなかった気がする。










採点のコツを見極めるため、まずは十八番である「あずさ2号」を送信。


本来はデュエット曲だが関係ねえ。
俺が、俺こそが狩人だ。






結果は……









おお!?


思ったより出るねぇ!!


これはボーダーの設定をミスったか?
90点はイージーすぎたかもしれない。







音程の正解率が87%

表現力がもろもろ込みで92点


先に調べた攻略法によると、90点以上を目指すには音程85%以上が望ましいとのこと。今回は87%で割とギリだが、それでも95点いくんだね。表現力による加点も馬鹿にできないということか。







では、本番と参ろう。

まずはキングオブ北斗ソングから。






前回のカラオケ企画の時は、意外にも一番苦戦させられたこの曲。

果たして……













よっしゃあ!



まさかの一発クリア!

あれ?もしかしてこれすぐ終わるんじゃね?








音程83%、表現力69点と決して高くない評価だが、それでも90点を超えてきた。

早くも採点基準が暗中模索だが、まあクリアできたのでヨシ!!











どんどんいこう。



順番通りなら、もちろん次はこの曲。

今日より明日より90点が欲しい。













あれー!?





え、ちょっと……



この曲、前回100点出たんですけど!?

採点モードによってこうも変わるのか……









原因は割とハッキリしてて、スローテンポな曲なのに結構音程を外しちゃってるんですよね。で、スローってことは一音あたりの点数も高くなるだろうから、かなりの減点になっているのだと思われる。



いやーでもね、これは物言いありますよ。


例えばBメロのラスト、「女神が〜背中向けて〜今〜」のところ。


ここ音程的には「め→が→み→が→」とずっと同じはずですよね?


けど音程バーは「め→が→み↑が↓〜」になっとんですわ!!







いや確かに直前の「満たされ〜」「満→た→さ↑れ↓〜」と「さ」で半音上がってるけど「女神が〜」「め→が→み→が→」のはずだよ!?

少なくともムッシュはそう歌ってる!

だから俺もそれで覚えとるんやないか!

だから俺は悪くない!

悪いのはムッシュや!!





と、疑惑の判定に首をかしげながら8回挑戦するも、最高89.076点でクリアに到らず。


このままでは埒が明かないので、一旦ステイして次へ。












気を取り直して、サイサバいくぜ!












お?

これはいけそうじゃない!?

音程も合わせやすいし、それほど音域も広くないから点が伸びやすい。



ただ「デュッサバーイ」の「デュッ」で毎回大きくズレるので、そこを音程バーのほうに寄せてあげればクリアできそうだ。


……12年前と同じところで躓いてるな。











よーしよしよし!!

2回でクリアはでかい!
体力温存!








音程88%はあずさ2号をも上回る好記録。

頑張ったらこの曲が一番点数伸びそう。


クリスタルキングやTOM★CATは音域がバケモンだからキツいけど、彼等に比べたらKODOMO BANDはまだ我々に優しいよね。












この勢いのままいくゼ!!

DRY YOUR TEARS!
これも割といけそうな気がする!!












う、うーん……思ったほどだな……


そんなに悪くないし、音程も84%取れてるのでいけそうなのだが、4回歌ってもそこまで点数伸びなかった……



その原因として考えられるのがリズム。

結果画面の右上の五角形見てもらえれば解ると思うのだが、この曲だけ圧倒的にリズムが低評価なのよね。

評価コメントによると、入りの部分がフライング気味になっているとのこと。ある意味音程はずれてるより恥ずかしいなそれ…



つーかこの曲ながいよ

ユリ永が3分7秒なのに対し、これ5分18秒もあるんですよね。普通のJ-popの中でも相当長い方だと思う。

これに何度もチャレンジするのは時間や体力のコスパが悪すぎるので、これも一旦ステイを選択。





しかしこのまま保留が溜まるとキツい。


何故なら……









間違いなく今回の最難関と思しきタッボイが残っているのだから。














ああ……(絶望)



予想通りキツい!ヤバい!ムズい!

激しい上に音域が広すぎる!!








音程も今回最低の74%と厳しい数字。



これはちょっと、無理だね。
戦略的撤退です。







ラスト6曲目。

夜の帳の中、まだ歌います。












お……いけそう!!

あと1点ちょい!!








実は序盤に結構音程外しちゃって、途中で諦めたのよね。それなのにこれだけ点数とれたんだから、本気でやれば……








いけたー!!

音程87%、表現力90点と高得点!


馬鹿げてるけれど興奮する!!





と、ここで2時間が経過。
普段歌わないおじさんの喉はカスカス。


本日はこの辺で切り上げ、残りは後日に回して退店。


なんかこの10年でカラオケ料金すげえ高くなってない?と思った。






4日後、再びカラオケ店へ。


しかしまさかのDAMの部屋満室



仕方が無いので、この日はJOY SOUNDで1時間だけ練習することに。

折角なのでこちらの「分析採点マスター」とやらでも測ってみた。







一発でほぼ90点をクリアできた。
DAMに比べると大分緩めの採点らしい。
こっちにすればよかった。

一番印象の薄い「枯れた大地」が最高得点なのがジワる。







改めて二日目。



残るは

「ユリア…永遠に」
「DRY YOUR TEARS」
「TOUGH BOY」


の3曲。




まずは一番イケそうだった「ユリア…永遠に」のクリアを目指す。


サビよりもAメロ・Bメロでの細かい音程ズレがあったので、前回の録画を見返して微調整を行ってきた。


そのお陰で……







3回目に見事クリア!








復習の甲斐あり音程は77%→91%へと上昇。


対策を立てればちゃんと点数に反映されるというのは、ゲームとしても中々に楽しい。禊という本分を忘れ普通に愉しんでいる俺がいる。





次は「DRY YOUR TEARS」


こちらもそこそこ練習してきたので、まあすんなりいけるだろうと思っていたのだが、これが思わぬ大苦戦。






道中、相当手応えを感じて確実にいったと思ったのに、逆に3点ほど下がるという信じられない結果に、猫ミームばりの「ハァ?」が口をつく。


音程は89%も取れているのに何故……と思ったが、よく見ると表現力が62点とかなり低く、その内の「抑揚」が41点と厳しい数字が出ている。表現力のグラフも全部真っ赤っかだ。おそらくこれが原因だろう。


ググってみたところ、どうやら表現力の点数は抑揚が95%を占めているらしい。その他の「しゃくり」「こぶし」「フォール」は、どれだけ頑張っても微々たる影響しかないのだとか。


そうなの!?



で、その「抑揚」はどうやれば伸びるかと言うと、とにかくサビは声をデカく、それ以外は静かめに、を徹底すればいいらしい。


そうなの!?



抑揚ってそんな単純じゃない気もするが、ここは相手のフィールド。文句を言っても仕方ない。ならばその法にのっとり攻略するのみ。


通常時はマイクを20cm離して小さく

サビは松山千春くらい近付けて大きく

これを徹底して歌いきってみたところ…














うそだろ!?


おいおいおい!
いきなり8点くらいアップしたぞ!!









抑揚、41点→85点はエグい…
そりゃこんだけでますわ。


この曲って終始そんなに声量変わらないじゃないですか。むしろAメロBメロのほうがサビより声出てるまである。だから原曲に忠実に歌えば逆に点数が下がるという罠が仕掛けてあったんだね。そりゃ伸びないはずだ。







これで5曲を攻略。


残すはラスボス「TOUGH BOY」のみ。


いこうか。








これまでに培った技術を駆使して挑み続けるも、85〜88点辺りをうろうろ。


頼みの綱の抑揚も、前半はともかく、後半のウイアーリビンラッシュの所はサビなのかどうかよく判らないので、なんか中途半端になってしまっている。


何より難しいのが、曲名である「タッボイ」の所。「どこもかしこも」で高音を漂わされた後に「は↓じまらないから」の突然のフォールダウンがとてつもなく難しい。音程迷子でオロオロしている間に、その後のタッボイも全部ズレてしまうという有様。まさにカラオケ界の暗琉天破やで。



しかし点数的にはあと少し……。タッボイが合うまで冒頭部分を歌っては消し、歌っては消しを20回程繰り返す。首を下に向けたり、しゃくれてみたりと、あらゆる手段を用いて低音のピントを合わせていく。





そしてこの日も2時間が経過。

お時間10分前のコールが鳴る。






ラストチャレンジ……!!


集中……!!






哀しみは絶望じゃなくて


明日のマニフェスト!!(意味不明)


























やったああああああ!!!!


うれしいいいいいいいい!!!!!!!


普通にガッツポーズ出た!











音程は78%と結局駄目だったが……


それをリカバーする表現力94!!






つまり大事なのは音程を合わせる小手先の技術ではなく……



抑揚!!


声量!!


感情!!





魂!!



つまりそれは……愛!!!!



やはり最後に勝つのは愛なのだなぁと、北斗らしい決着を迎えた所で、今回の企画は終了。禊は無事に払われ、清らかな体で新アニメの公開を迎えられそうです。



ご清聴ありがとうございました。







【総括】

苦し紛れに思いついた企画にそれらしい理由を付けてやりましたが、確かにこれまでアニメ本編に比べると、主題歌に対してはそれほど情熱を注いで来なかった気もする。今回それに気付けて「アニソン」という存在の偉大さを改めて見直すことが出来ました。


アニメ北斗って、本編に関しては割と賛否両論あるじゃないですか。アニオリ回がふざけすぎだの、作画が悪いだのという人もいます。しかし主題歌に関しては悪い評価は一度も聞いたことが無い。愛とりやタッボイが神曲であるというのはファンの総意なんですよ。北斗の拳は作品そのものが素晴らしいのは勿論だが、名曲達との出会いが更に作品価値を高めたのは間違い無いだろう。


ましてや今は、「アイドル」や「Bling-Bang-Bang-Born」のように、日本のアニソンが世界を席巻する時代。作品を世界に轟かせるには、主題歌の力は必要不可欠と言っていい。北斗の新アニメも、そうなる可能性は十分にある。ですので何卒、何卒、今回もまた北斗が素晴らしい楽曲と巡り合えますよう、お祈り申し上げる次第です。


たのむで!!



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