ジャンプフォースレビュー(3)

2020年2月29日



ジャンプフォースレビュー第三回。
ケンシロウが絡むストーリーのご紹介。






世界各地で、ジャンプヒーロー達が破壊活動を行っているという。


原因は「コズミックキューブ」


それは地球上には存在しない神秘の物質…。主人公の命を救い、驚異のパワーを与えたのも、そのコズミックキューブの力によるものであった。


ヴェノムスはその物質に悪意を込めることで「黒いコズミックキューブ」を精製。禍々しき力で、ジャンプヒーロー達の心を次々と悪に染めていたのだった。








というわけで、闇堕ちしたジャンプヒーロー達をぶっとばして正気に戻していくというストーリーが開始。そうして解放されたキャラクターが順次「Jフォース」のメンバーとして加わっていく流れのようですね。


こういった洗脳術、ジャンプヒーロー達にはあんまり通用しなさそうなイメージがありますが、こいつの場合は意志の強さなどは全く関係なく、問答無用で100%洗脳されてしまうという厄介なシロモノらしい。そういうのに滅法強そうな冴羽さんですらあっさりと堕ちちゃうレベル。




果たして、ケンシロウは大丈夫なのか!?

ゲイラの催眠術南斗暗鐘拳にも耐えたその実績で闇堕ちを回避できるのか!?








[キーミッション] 奥義を継承する者



長官「〇〇(主人公)、トランクス、ニューヨークでヴェノムズの反応を探知した。強力な反応だ。ジャンプ世界からの新たな戦士かもしれない」


トランクス「分かりました!〇〇さん、行きましょう!」







ト「町の被害、ひどいですね…ヴェノムズの反応があったのはこのあたりです。オレはこっちを探しますので、〇〇さんはあちらを―――」


???「その必要はない…」


ト「何者だ!?」









ケ「オレの名は、ケンシロウ…おまえたちを殺す死神だ…」

ト「黒いキューブに操られているのか!?」

ケ「お前たちのせいで、世界は破壊の炎に包まれ…罪なき者たちが大勢死んだ…命をもって償ってもらうぞ」

ト「それは、オレたちじゃない!!あなたは操られているんです!」

ケ「違う…この黒いオーラは、哀しみの力…そして、愛のために闘う覚悟そのもの!!」

ト「くっ…仕方ない!〇〇さん、行きます!」



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 洗脳ケンシロウとバトル
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ト「ケンシロウさん…あなたの哀しみは分かります。オレの故郷もここと似たようなものだったから…」

ト「でも、その力は哀しみの力でも、愛のために戦う覚悟の表れでもない…あなたを操る悪意です」

ト「〇〇さん、キューブの回収を!」


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 基地へ帰還
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ト「ケンシロウさん、お願いがあります。オレたちの仲間になってくれませんか?この世界を救うために…愛のために」

ケ「いいだろう…戦おう、おまえたちと共に」

トランクス
「ええ!一緒に戦いましょう!!」







【雑感】

予想通り、黒キューブの力に抗えず闇堕ちしてしまいました。
ケンシロウが洗脳されたのってあらゆる媒体においてこれが初じゃないかな。


ただね、数多くのヒーローが闇堕ちするんですけど、その中で一番喋ってたのがケンシロウなんですよね。

殆どの闇堕ちキャラは無言、もしくはひと言だけ発して襲い掛かって来るとか、そういうパターンばっかりなんですよ。そんな中で闇ケンシロウは、しっかりと主人公達に戦いを挑む理由を語ってくれているんです。あとどう見ても魔闘気なのに哀しみのオーラだから!って言い訳までしてくれます。いやお前普段そんな喋らねえだろ!語り上戸なのかな!

そしてその内容を聞く限り、ケンシロウは心を悪にとらわれたわけではなく、トランクス達こそが世界を破滅させた張本人だと思い込まされていただけで、「正義」の心は失っていないんですよ。きっとその事を説明する為に長台詞が用意されたんでしょうね。御配慮、感謝致します。





あとまあ、余談というか、解釈次第ではありますが……

トランクスが悪い……ってわけではないけど、世界が破滅した事に関して彼に責任が無いわけでは無いですよね…少なくとも「超」では。

世界っていうか宇宙そのものが消滅してましたけどね。














[キーミッション] 勇気!




デク「………」
(※『僕のヒーローアカデミア』の主人公、緑谷出久)


冴羽りょう「どうした、ぼうず?」





デ「冴羽さん…実は、最近自分に自信が持てなくて…まわりのみんながすごい人達ばかりで、こんな中で、僕がやっていけるのか心配で…」

ベジータ「フン、全く理解できんな。そんなくだらんことで悩んでいるヒマがあったら、少しでも多くトレーニングしたらどうだ」

デ「ハハハ……ですよね。でも、僕には生まれながらの才能なんて無くて…エリートのベジータさんとは違うんです…」

冴「あーあ、ベジータ、子供を泣かすんじゃないよ」

ベ「オ、オレは別に!!」

冴「よし、ここは1つ、オレが一肌脱いでやろうか」

デ「特訓ですか?」







冴「いいか、お前に足りないのは自信だ。だから、自信をつけるために…コイツらと模擬戦をしてもらう!」





ケンシロウ「オレが相手になろう」

承太郎「おれは手加減などできないぞ」

冴「Jフォースの中でも強面で有名な2人だ。どうだ?怖いだろ?」

デ「そ、そうですね…迫力があるというか、雰囲気が違うというか…体格もオールマイトっぽい」

冴「コイツらに勝てれば、自信が持てるんじゃないか?さあ、始めよう」

デ「は、はいっ!」


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 バトル
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冴「よし、それでいい。どうだ。少しは自信がついたか?」

デ「は、はい」

冴「そーか、そーか。それじゃ、このお礼は…今度、美人の先生を紹介してくれよな、むふっ」

デ「そ、それが目的だったんですか!?妙に親切だと思ったら!」





【雑感】

折角Jフォースメンバーに加わったのはいいけど、画風が違いすぎてケンシロウが溶け込めないんじゃないかと心配していたのですが、結局は空気感の似た同世代組でつるみはじめました。とってつけたようなストーリーよりも、この3人組のぶらり旅のほうが千倍面白そう。

ていうか闇から解放された途端に台詞1言かよ!!本来の姿取り戻しすぎ!











[キーミッション] もう一つの危機









クラピカ「厨房を取り仕切っていたサンジが敵と通じていたことへの影響はことのほか大きい」

冴「食事のことなら、ベータチームだけの問題じゃないのか?」

ク「料理を提供していたという意味ではそうだが、問題は…彼が仕入れた食材に信用がなくなってしまった」

冴「なるほど、毒の可能性か…捨てるしかねーなあ、もったいない」

ク「話が早くて助かる」

ク「幸か不幸か、この問題はまだ明るみに出ていないが、一刻も早く解決しておかねばならない」


ケンシロウ「食料の確保が急務という訳か…」

ク「ああ、そうだ」

冴「しかし、どうしてまた、オレとケンシロウな訳?他にもっこりちゃん、いないのぉ〜」

ク「ベータチームの中で、お前たちなら何を聞いても動揺しないと判断したからだ。長官に話は通してある。あとは時間との戦いだ」



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 調達開始
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ク「すまない、待たせてしまった」

冴「で、首尾はどうだ?」

ク「ある程度は確保できたが、予定していた量にはほど遠い。もって3日といったところだろう。ヴェノムズにその作戦があったのかは謎だが、補給路を断たれるのはつくづく手痛い。それで、そちらは?」

冴「似たようなもんさ。あちこち破壊されちまってるからな」

ク「このまま戦いが長引くようであれば、何らかの対策を練らなくてはならないな」

ケ「む?」

冴「どうした?」

ケ「2人とも、あれを見ろ」


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 ヴェノムスの集団が通過
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冴「あらま…見なかったことにはできないよな」






ケ「当たり前だ」


ク「2人とも準備はいいな」



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 バトル
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ケ「片付いたな…」

冴「しっかし、いつまで続くのかね…この戦いは…」

ク「勿論、オレたちが勝つまでだ。さて、任務を続けよう」

冴「はいはい…」





ク「2人とも助かった。おかげで今日のところは何とか無事に乗り切れた。しかし…」

ケ「明日も朝から食料の確保に行かねばなるまい」

ク「その通りだ。サンジの件が解決するまで私たちが対応する他はない。くれぐれも他の皆には悟られぬようにな」






【雑感】

結局の所このゲームはDB、ワンピ、ナルトがメインなので、ヴェノムスとの戦闘は殆どこの3作品のキャラが担当してるんですよ。だから他作品のキャラは中々ストーリーに絡ませ辛いんですけど、だからってまさかケンが食料調達班に回されるとはこの目を持ってしても見抜けませんでしたよ。そもそも戦力が戦闘面に偏りすぎじゃないですか?このチーム。ブルマとかいたほうがいいんじゃ?

まあケンの場合は食料面に関して苦労の多い世界から来た人ですし、意外と得意だったりするのかな。りょうちゃんも若い頃はサバイバルな生活してただろうし。あれ?意外と良い人選なのでは?

あと、りょうちゃんやクラピカというハイスペックなキャラを差し置いて真っ先にヴェノムズの気配を察知するというのは中々ポイントが高いですね。その後のりょうちゃんへの鋭いツッコミもお見事。下手すりゃここが一番の見せ場かも。








[キーミッション] 愛をとりもどせ









冴「ヴェノムズが現れるまでは、もっと賑やかな街だったんだがな…」

冴「いや、オレのいた世界の話さ。こことそっくりな世界なんで、つい思い出しちまった」


ケ「………」

冴「たまには、お前のいた世界のことも聞かせてくれないか」

ケ「………」

冴「無理に話さなくていいさ。ただ…その顔、まるで故郷の女でも思い出しているみたいだぜ」

ケ「………オレのいた世界は、ヴェノムズが現れる以前から滅んでいた。愚かな戦争で何もかも失った。残されたのは、貧しさと暴力の支配する世界だ。」

冴「………」

ケ「オレには愛する女がいた…そして、尊敬する師父とかけがえのない強敵(とも)がいた…。だが、それも全て…」


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 ヴェノムス出現
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冴「まったくムードもへったくれもない連中だ」

ケ「来い」


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 バトル
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冴「おつかれ。今回もまた、ずいぶん暴れたねェ…」

ケ「この世界は、まだ救える可能性がある…オレのいた世界とは違う」

ケ「この世界を守るため、ヴェノムズを必ず倒す」


冴「………」

ケ「お前は自分の故郷に帰れ。残してきた女がいるのだろう」

冴「そういう訳にもいかないだろ?ヴェノムズを倒しきるまでは」

ケ「…そうだな」

冴「ああ、さっさと片を付けようぜ」




【雑感】

くう〜!中の人繋がり&コアミ版権組の哀愁トーク、たまらんすねぇ!

どうやらりょうちゃんの台詞を聞く限り、各漫画作品の世界にもヴェノムズが侵攻してきてるみたいですね。……北斗世界に来たヴェノムズに少し同情してしまいますね。ケンシロウが自分の世界の事を全く心配してないのも、向こうにいる強敵たちの力を信頼しているからなのかも。







[キーミッション] 騒音(ノイズ)








承「ケンシロウ…」

ケ「ああ…」





ルフィ「あの2人、どこ行くんだ?」

トランクス「トレーニングでしょう。決戦前の肩慣らしといったところですか」

ル「アイツら、普段しゃべらねェのに2人でなに話すんだろうな?」

ル「よし!追っかけてみよう!!」

ト「ちょっと、ルフィさん!」





ル「アイツら、どこにいるんだ?」

ケ「あたたたたたたたたた!!」

承「オラオラオラオラオラ!!」

ケ「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!」

承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

ル「あっちか!!」



ル「お前ら、見つけた!!」

承「ルフィ、来ていたのか」

ル「ししし!お前らがどんな話するのか気になってな」

承「話か…あまりおしゃべりは好きじゃないんでな」

ケ「拳で語ったほうが早いこともある」

ル「なんかいいな!そういうの!」

承「そろそろ始めるか」

ケ「ああ、来い」


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 バトル
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ケ「さらに腕を上げたな」

承「あんたもな」


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 基地へ帰還
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承「………」

ケ「………」

ル「………」

承「………………」

ケ「………………」

ル「………………」







ト「な、何があったんですか…?」







【雑感】

「……………………」









以上でケンシロウが登場するキーミッションは終了。



お話も佳境に突入したし、もう脇役扱いのケンシロウの出番はないだろうな〜と思いながら残りのストーリーを消化していると……









なんと最終決戦にて

悟空&ナルトとチームを組むケンシロウの姿が!!




参戦キャラ1人の北斗の拳が、7人参戦のドラゴンボールやNARUTOのような人気作品様と同チームだなんて、ほんと有難いことやで…









……と喜んだのも束の間。


悟空とナルトは、まるでもう一人のチームメイトが見えていないが如く二人で会話を続け、ケンシロウの事を完全無視。


その後、2人が敵の本拠地へと乗り込んだ頃、既にケンシロウの姿は消えていた。


やめてくれよ……








ラストバトルでは悟空がヒーロー達の協力を得て元気玉を作り始めましたが、その協力メンバーの中にもケンシロウの姿はありませんでした。


どこいったんだよ……








そしてエンドロール。









あれ?

作品もキャストも……

北斗の拳が一番上に記載されてる……

何故?






北斗、DB、CH…


あ!連載開始の古い順か!!







つまり、このゲームをプレイしている層の中で、北斗ファンが一番の古参ジャンプファンという意味ですね!


要するにこどおじってことですね!






やめてくれよ……

辛辣な現実を突きつけないでくれよ……




-fin-


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