蒼天の拳リジェネシス 第3話 |
|
2017年12月28日(木) |
風邪も大分マシになってきたので蒼天リジェの感想を。
ゼノン表紙の拳志郎はこれ、流石に原先生によるものでしょう。
塗りがまさにそうだし。
で、先月気付いた胸の傷なんですが、漫画の中ではただの線傷なんですけど、原先生のカラー絵で見るとケンシロウの七つの傷っぽい形に見えますね・・・もう癖になっちゃってんのかな?時代を鑑みるに銃痕だと思うのだけど、まさか死因に関わったりしてこないよなあ・・・
前回シルエットのみ登場した、オランダ軍第6師団ファン・デル・コール大佐。
こんな顔でした
目元がちょっとサウザーぽい?
この灼熱の国で真っ黒な軍服コートに身を包む変な男は、自らの居城にてひたすら「実験」を繰り返していた。診療台に乗せられた現地民に対し、両手の二本指をつきだしたコールは、男の目の中に"気"のようなものを注入していく・・・・
一方、拳志郎たちの強さを目の当たりにした現地の少年 ハルト君は、近くの店へと拳志郎たちを案内し、改めて捕えられた父親の救出を依頼していた。
・・・やけに邦人っぽい名前ね。君本当にインドネシア人?
コール大佐は、魔法のような力で人体を破壊することが出来る・・・その情報から、やはり相手が北斗の者ではないかとの疑いを強める拳志郎とヤサカ。その力の前では、
シラットの達人であるハルトの父親も歯が立たなかったのだという。
シラットは、東南アジアに伝わる伝統武術ですね。
ドラマ「SP」で岡田准一さん(ご結婚おめでとう御座います)や、「CRISIS」で小栗旬さんらが劇中で犯人相手に披露してたというイメージがあります。それ以外の知識は殆どないので、資料のために今しがたちょろっと映像を見たのですが、打撃よりも拳を裁くことに重点を置いて、打ち合いを制すと同時に足をかけての転倒も狙うという感じの武術なのかなと思いました。蟷螂拳に少し近いのかな・・・。見当違いのこと言ってたらすいません。
しかしインドネシアでも一番有名な拳法であり、少しずつ日本でも知名度が高まりつつある武術だというのに、蒼天の拳に実在の拳法が登場するとやっぱりこういう扱いなんですね〜。むしろ変わってなくて安心する。
どうでもいいけどハルトパパのモデルとなったと思わしき画像みっけた。
親父が拉致されたからといって、自分達の同胞を虫けら扱いするような奴等の下っ端となっていたような奴の頼みなど聞けない。そういってハルトの願いを突っぱねる拳さん。だが同時に彼は、コール大佐のもとへの道案内をハルトに命じた。
「俺たちは俺たちの喧嘩をしにいく!」
ああ面倒くさい。やっぱ拳さん面倒くさいわぁ〜
そらヤサカもこんな顔なりますわ
コールの実験台となった男は、あまりのショックにいろいろな液体をたれ流し、すぐに死亡していた。だがコールはドキサプラム(呼吸興奮薬)の投与と手厚い心マによってすぐに男を蘇生し、再び実験を再開。そして送り込まれた気が臨界点に達したとき、遂にコールの求める実験・・・いや「創生」は成功を迎えた。実験体とされた男の
遺伝子構造が急速に再構築されはじめ、その全身の筋肉が数倍に膨れ上がったのである。その姿は、もはや人間と呼べるものではなくなっていた・・・
コールの助手の一人を握り潰し、更にそれをぶん投げてもう一人の助手も瞬殺する"元人間"。その余りの「進化」ぶりに惜しみない拍手を送るコールであったが、無論その化け物の暴力はコールにも向けられていた。肉体の進化には成功・・・しかしそれに意識が耐えうる強靭な精神力が無ければ実験は成功とはいえない。残念ながら、未完成のまま生まれてしまったその「息子」に対し、コールは別れの一撃を放つ。眩く光り輝くその右手は、強靭な筋肉をいとも簡単に貫き、同時にその肉体を解(ほど)いた。
「我が拳は生と死を司る」
死に行く息子に涙を流しながらそう呟いたコールは、崩れ落ちたその亡骸から眼球を拾い上げ、その死に感謝の意を捧げるのだった。
あー、そうかぁ。遺伝子操作かあ。原作では初めてですけど、レイ外伝で一度登場してる設定ではありますね。レイ外伝のは投薬や科学的実験によるものでしたが、コール大佐のはそれをほぼ「気の注入」で成してるって感じかしら。
遺伝子操作での筋肉の肥大は、現代では養豚とかで既に成功している技術ですね。なので全く荒唐無稽な設定でもないのですが、今考えたらアミバがギュウキにやったのとか、最後に自身に突いてたのも同じような効果なのかもしれないなあ。
まあどっちにしろ「遺伝子操作で生まれた」とかいう設定って漫画では結構安直だし、あんまりメインにもなってほしくはない設定なので、この序盤で出したのは良い判断だった気がします。
コールの拳は、なんとなく元斗皇拳と北斗神拳をミックスさせたような印象。手が光ってるのはモロに元斗だけど、気を送りこんでの肉体操作は北斗に近い。そして闘気で敵を滅するのもまた元斗ですが、
「シュルルルル」という効果音と共に肉体が崩れていくという描写を見る限り、闘気の熱で溶けているというよりは、肉同士を結合させる糸を解いているというか、肉体自体の構造を変化させているような感じがしますね。なのでこれも北斗のほうが近いのかな?なんにせよ、あれだ。気持ちわりぃ。
弔いを済ませた後は、スッとテンションを切り替えて再び次の「息子」を創るための素材選びへと赴くコールマン。狭い独房の中に押し込められた数十人の男達を前に、コールの死の選別が始まる。ただのルーペかと思われていた片目のレンズをまさかのスカウター代わりにし、謎の数値を計測した結果、選ばれたのは――――あのハルトの父親であった。
そんな時、一人の兵士がコールに意見する。オランダ軍が総力を挙げて捜し求める「希望の目録」・・・その捜索をしなくて大丈夫なのかと。だがコールが今行う実験は、その目的を達成するための研究でもあった。人を超越した兵士を創造し、最強の部隊を造り上げ、希望の目録を確実に手に入れる。そしてその力を持って、新世界への扉を開くことが、コールの目指す境地なのであった。
うーむ、ちょっとのんきすぎやしませんかね・・・前話で既にエリカ達が近くまできているという報告は受けているはずなのに、今から実験を成功させてそれを大量生産する時間とかあまりに長期スパンで考えすぎでは・・・?
その頃、拳志郎たちもコール大佐の根城へと到着。ジャングルのど真ん中にポツンと立てられた古代遺跡のような城には、おびただしい数のオランダ兵が警備にあたっていた。しかもそこには各国から集められた凶悪な囚人部隊まで配備されているという。
といったハルトの忠告を無視するかのように、ジャンケンで負けた拳志郎は、たった一人で城へと向けて突入していった。どれほどの強敵や軍団が待ち受けていようとも、拳志郎なら10分、いや5分あれば十分片がつくことをヤサカは知っていたのである。同時にそのヤサカの言葉によって、コール大佐がとんでもねえ噛ませである事をボクは理解するのだった。
そしてコールの実験室では、いよいよハルトの父親への施術が開始されていた。シラットの達人であるがゆえにフィジカルが高いのか、先ほどの男とは違い、命を落とすことの無いまま「進化」を迎えようとするハルトパパ。しかしその時、分厚い鉄板の扉をぶちやぶり、早くも拳志郎が到着。果たして最初に拳志郎の相手となるのはコール大佐なのか、それとも既に「進化」してしまったハルトパパなのか・・・・というところで以下次号。
今回は主にコール大佐の人物紹介的な内容でした。
やってることは外道なんですが、本人には悪意はないって感じのキャラなんですかね。人間にとって弱いことは罪。そこから救い出してあげられる自分の行為は善であると完全に思い込んでるんでしょう。実験台を強制廃棄したときの涙も本気の涙なんだろうなあ。そういう意味じゃアミバよりはマシか。
強さ的にはどうでしょう。ヤサカの5分予測を考慮しなくても、流石に最初から苦戦するようなことはないと思いますが、雰囲気だけなら中堅クラスですよねえ。
それと、こんな研究バカでも希望の目録はしっかりと欲しがってるんですね。コールが言うには「新世界への扉を開く鍵」なんだそうですが・・・なんだろう。彼らの伝承する拳法の進化に関係することなのかな。そんな内容でもない限り、この人が興味持ちそうに思えないんだよな。
ハルト君ですが、このまま葉子英ポジションとなって拳志郎たちを案内する役目になりそうな気もしますね。
それと忘れてましたが、インドネシアといえばガルーダでしたね。作中で像が出てくるまで忘れてました。南斗神鳥拳・・・・出ますか?(出ない)
てなわけで今回はこれまで。
そしてこれが今年最後の更新となるでしょう。
来年の北斗の拳35執念も、北斗の拳、蒼天の拳、あとホクサイもついでによろしくお願いいたします。