イチゴ味57話 感想 |
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2015年12月14日(月) |
イチゴ味のWEB漫画が更新されてもいつもは感想とか書かないんですけど、今回は衝撃的すぎたのでちょっと興奮の熱冷めやらぬ内に書かせて貰いますよ。
単行本派の方はネタバレ注意です。
「コミックぜにょん 北斗の拳イチゴ味」
南斗 DE 5MEN第四弾は
「檄!帝国華撃団(改)」。
次回は歌ネタっていう予告を見逃してたからすげえビックリした。
自分、サクラ大戦の知識はほぼゼロなのでよく解らなかったんですが、これはサクラ大戦2のOP曲で、1のやつとは若干イントロや間奏なんかが変わってるんですね。道理で今回の謎擬音が記憶の中の曲と一致しないはずだよ。サクラ2も5MENも、どちらも新メンバーが加入したってことで合わせてきたんでしょうか。
【今回の主な擬音語】
・ンティティティティー モールモリモー
・ンハラーン トメトメター ティロリロロー
・ボボボボボボボテレッテー テレツルタラリルタラ
・ポッポコポッポコポー
・ズッチラペペテー
毎度毎度このセンスはどっから出てくるんだ・・・
こういうのは全部河田氏が考えてらっしゃるのか・・・?
きっと絶対音感の真逆に位置する謎の才能を持ってはるんだろうな・・・
前々回で予告していた通り、修羅の国に渡っちゃった5MEN。大ブーイングしてたくせに、なんだかんだで付き合ってあげる殉義妖仁のツンデレ4人組みも大概ですね。
これ・・・・船の先端部分が、なんとなくハンが渡ってきた船に似ている?。
これパクっちゃった?戦果として没収しちゃった?んで帆を上記の恥ずかしいキス顔軍旗に張りかえられちゃったのかな?ていうかハンも連れてきてやれよ。
無数の仮面修羅が待ち受ける中を、どこからか手に入れたキャンピンカーで爆走する5MEN。その天井の上で高笑いを挙げるサウザーは、飛びかかってきた修羅たちを、中空での謎のポーズで撃退する。
まさか無双の
鳳凰炎舞刃とか
落鳳破とかじゃないよね・・・?
其々の得意とする技で修羅を蹴散らしていくロン毛達。
この4コマだけでもう泣きそうになる。ギャグ漫画なのに・・・!只のifなのに・・・!
しかも伝衝裂波で仮面修羅二人を切り裂いたのって、原作でケンシロウがやってたやつじゃん!!本来の技主であるユダが改めて再現するとか胸熱なんてレベルじゃねえぞ!!
あらかた敵を片付けたと思ったその時、砂蜘蛛ら増援が登場。
やはり沿岸警備隊の中でも格上の存在なのか、部隊長を務めてる様が伺える。
・・・でもこの頃の砂蜘蛛ぼっちゃんて、いわゆる赤鯱海賊団を全滅させた頃であって、即ち15歳にも満たぬガキの時分だよな?ルイを幼女で描いたのであればこの辺りも合わせて欲しかったという思いもあるけど、まあリボルテック化した実力があるんだから仕方ないよね。
キャンピンカーの中で安眠中だった所をユダに蹴起こされ、不機嫌なまま戦場に躍り出る低血圧の狼ファルコ。前々回、サウザーが修羅の国への進軍を匂わせた後に、特に説明も無く帝都に押しかけていたので、ファルコを助っ人として5MENに加入させるんだろうなというのは読めました。天帝救出という大恩が出来た以上、ファルコにも断る理由はもう無いでしょうしね。
ブレーンクローからの叩き付けからの邪法キックで砂蜘蛛を一蹴するファルコ新メンバー。
この時の砂蜘蛛が(老けてるけど)15歳未満なんだとしたら原作より実力は下だし、そもそも秘孔戈穴を封じた滅殺傷も無いから体調も万全だし、それにファルコが苦手にしてた忍棍妖破陣も使ってないからね。この結果は当然と言える。
それよりこの顔面掴んだ技は元斗猛天掌なのか?あれってクロー技だったのか?そっちのほうが気になるぜ。
そしてこれは・・・いやこれ・・・何だよこれ・・・・お腹いたい・・・・
衝の輪には突進力が足りないから、台車を使って無理矢理前進させるという発想なのかしら。名案ではあるけど、あのファルコがそれを素直に受け入れてるのが凄いよね。でも原作で天帝救出に一役買ったケンシロウの為に命投げ捨てたわけだから、まだ幽閉されて間もない、視力も失ってない頃に天帝を助け出したイチゴサウザーへの恩赦の気持ちは、それ以上なのかもしれない。ならこれくらいはノリノリでやってくれるかぁ。
それとこれはツイッターで見かけて成程と思ったのですが
歌詞が「
衝撃の」のコマで、「伝
衝裂波」や「
衝の輪」を繰り出してるんですよね。
これは絶対偶然じゃなよなあ。すげえ、すげえよ。
その発想も凄いし、歌詞と場面が上手いこと合うように展開を調整してるのも凄えよ。
闘気のタイヤに撥ねられた修羅達の残骸を残し、一向はさらに奥地へ。
この渓谷って、おそらく原作でシエ様が潜んでた不帰の谷ですよね。
原作でもこの直ぐ後、リン達は"あの人"に遭遇しました。つまりこの谷を越えたという事は、"あの人"とエンカウントする確率がグッと高まった事を意味しているわけです。そう思いながら見ると、何気ないこの1コマが途端に背筋の凍るシーンに見えてきますね・・・。
帝都侵攻の際には食べられなかったお弁当にむしゃぶりつくことができ、ご満悦のサウザー。そんな束の間の安息を、圧倒的な闘気の波動が打ち砕く。ンゴディゴというお馴染みの擬音と共に遂に姿を現したのは、第一の羅将カイオウであった。
うわぁ・・・すげえ気合入った絵だ・・・・これ相当時間かかってるんじゃないか?
カイオウをもう書きたくないという理由だけで早々に修羅編終わらされそうだ。
相手が只者で無いことを察知した6人は、臆面も無く全員でカイオウを取り囲み、間奏の台詞と共に決めポーズをとる。しかし集合してしまったことが仇となったか、及ぶ範囲が狭いはずの暗琉天破をまとめて喰らってしまう一同。そこに放たれるはやはり強烈無比の暗琉霏破。サウザー、レイ、ユダの3人が一撃でやられたのを見た他のメンバーは、「あたいたちは一歩も引かないぜ!」という先程の台詞を瞬時に撤回するかのように、キャンピンカーに飛び乗り、不帰の谷を引き返していく。
因みに運転手は、原作でサウザーの玉座つき三輪車を運転してた兵士と同じぽい。
「5MEN、みんな無免」という設定を忘れてない辺りが流石。
ちゃんとシートベルトしてるあたりも流石。
しかし舗装されてない岩山道で、屈強な野郎が7人も乗った車がスピードなど出るはずも無く、馬に乗ったカイオウにアッサリと追いつかれてしまう。破壊されたキャンピンカーから飛び出したファルコは、上空からの闘気突き(原作ではここから天衝舞に変化)で決死の攻撃を仕掛けるも、やはり天破→霏破コンボの前に撃沈。
残ったシンとシュウは、動かなくなったマッチョを二人ずつを抱えながら、停泊してあるボートに向けて全力逃亡。六聖拳レベルの拳士なら朝飯前なんだろうが、やっぱこの辺りのパワーは常人離れしてますね。運搬のスペシャリストであるシュウが全員運んでたらそれはそれで面白かったけど。
だがボートまであと一歩というその時、ゼブラの鉄鎖がシュウの首を捉える。
ここであえてゼブラを出すのが素晴らしい。修羅や郡将は他にもいるが、作中でカイオウ直属の修羅で、最も忠義厚き配下といえばゼブラだからね。わかってるわー。
無防備となったシュウに向け、例の変な武器で襲い掛かるゼブラ。しかしここで、突如復活したサウザーがゼブラの顔面にニーを叩き込む。普段は対立する二人が危機的状況で互いのピンチを救うというこの桜木から流川へのパス的展開に失禁を禁じえない。
しかし、未だにレイ達が気絶から覚めない中、サウザーだけが割と元気に戦線復帰しちゃう辺り、やっぱ格が違うんだろうなー。真北斗無双でダントツの防御力を誇っていただけある。
なんとかボートへと辿りつき、全力漕ぎで帆船へと戻ろうとする3人+動かない3人。
潮風にたなびくレイのロン毛が哀しい。
このボートはハンの船についてたやつだと思うんですが、元ネタは何か無いのかな。ファルコorケンシロウが上陸に使ったやつ、レイアがシャチに造ったやつ、北斗三兄弟が海渡ったやつ、シャチがケンを運ぶときに乗った筏、ケンが帰国時に乗ってたやつ、なんでもいいから使って欲しかったなあ。特にレイアのやつパクってほしかった。
船へとあと少しに迫ったその時、水面下からの泡と共にカイオウが浮上。
6人はボートもろとも暗琉霏破で吹っ飛ばされながらも、最後は残る力を振り絞ってのジャンピング決めポーズで曲を締めくくるのでした。END。
これはもちろん地下水路を逃亡するシャチの前にカイオウが現れた場面のオマージュなのですが、TVアニメ版じゃこれと同じように海の中からも現れてるんですよね。船を木っ端微塵にされる所も一緒(イチゴのはボートだけど)。もしアニメ版のも知った上でこの展開にしたのだとしたら、益々尊敬するわぁ。
欄外では、今まで謎だった「南斗 DE 5MEN G」が、ファルコを加えて6人になった5MENを意味する名前であることが明らかになりました。今までGは銀河のGだと思ってたんですが、どうやら元斗のGっぽいですね。よく見たら新装版の軍旗にもGって書いてありますな。
いい所で終わってしまったので続きは気になりますけど、もともと修羅の国に来たのも勢いだけだから、逃亡に成功したらリベンジとか一切無しに修羅の国編終了な気もするなぁ。一回掴まってそっから逃げるまでのエピソードをやってくれるかもしれない。いややってほしい。できればナガト辺りに出番を与えて欲しい。ヒョウはどっちでもいいです。
改めて、今回は本当に面白かった。自分、歌に乗せて展開するのが凄く好きな人なんで(大体の人はそうだよ)5MENシリーズは凄く好きなんですけど、今回はそれに加えて展開の方も、そして本分であるギャグの方も神がかっていましたので相乗効果で大興奮してしまいました。初代檄帝のファルコ戦も素晴らしかったですけど第二弾で見事に越えてきましたね。
やっぱりバトルがリアルというか、こいつらがこういう行動とったらこうなりそうってのを実に違和感無く展開してくれる所が素晴らしい。イチゴくらい原作に寄せてくると「ギャグ漫画だから本来ありえない決着になった」っていう言い訳は通用し辛いと思うんですが、それを逆手にとってキッチリとリアリティのあるバトルを描いてくるってのが凄い。そこに上手い具合にギャグを混ぜ込むことで絶妙に力量バランスをぼやかしてくる所がまた憎い。
元々北斗のギャグパロ系に興味惹かれなかった自分をここまでのめり込ませるとは・・・恐ろしき漫画よ。アニメはもうすぐ終わりますが、二期も必ずやってくれると信じております。
女性誌とのコラボはレジに持っていきにくいので控えていただけると助かります。