麻雀牌レビュー |
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2014年12月17日(水) |
今回は、前回から引き続いてのテーブルゲーム勢、麻雀牌です。
麻雀の知識がないと厳しいかも。あっても多分つまんないけど。
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第6弾 |
麻雀牌 |
北斗の拳と麻雀の相性は結構良い。
かつてスクウェアエニックスが配信していた
「麻雀アプリ 世紀末麻雀伝説北斗」
以前レビューした
「北斗の拳 -世紀末麻雀伝説-」
そして「
雷神」とコラボした
「麻雀雷神 北斗の拳〜世紀末覇者バトル〜」
といった風に、携帯アプリとして多くの作品が生み出されている点をみても、かなりコラボし易い組み合わせであることが伺える。
あ、あと北家真拳とかもあったね。
なんか今度はパなんとかいう大人気ソシャゲともコラボするらしい北斗ですが、そんな女子供が指先ひとつで興じるゆるゆるなファンタジーモノよりも、ニコチンとカップラーメンにまみれた部屋でクズ野郎共が目をギラつかせながら徹夜で興じる麻雀なる巫山戯のほうが遥かにマッチしていることは言うまでもない。パチンコやパチスロでヒットしているのも同じ理由だろう。そっちは興味ないけど。
だが今回は麻雀は麻雀でも、現実の麻雀牌。
色々な演出が可能なゲームとは違うこのリアル世界においても北斗と麻雀はその相性の良さを発揮できるのか。
まずは検証1。
【世紀末麻雀伝説 北斗の雀】
Silver Blitzという所が出していた通販限定の商品。
販売されていたのは2006年頃で、北斗好きで麻雀好きとなればこれはもう買わねばならんだろうという事で、当時迷うことなくポチりました。お値段も結構お手ごろだったと思う。
特筆すべきは、やはり牌の絵柄が北斗キャラになっている点だろう。
しかもフルカラー。ファン的にはこれだけで十分魅力的なアイテムだ。
緑一色を解りやすくする為に名前の一部が緑になってたりする辺りの配慮が細かい。
当時はこの華やかなアイテムを目にし心躍らせたものだが、結局たった一度遊んだだけで押入れ深くに封印されることとなった。
何故か?
それは
状況がわかんないからです。
例えば、下の手はいずれも全く同じ牌姿なのだが
上のは麻雀好きなら0.5秒での「純全帯三色」だと理解できるのに
下のはもう全然ピンとこないんですね。
キャラ絵が主張しすぎてその牌の数字がなにかが全然入ってこないわけです。
牌の右上にある数字を一々確認しないととても理解できないから、ゲームのテンポが無茶苦茶悪くなる。おまけに
牌がビミョーに小さくて扱いにくいのも難点。1局打つだけで時間と体力をかなり消耗させられる、なんとも期待ハズレなアイテムであったのです。
でまあ8年ほど押入れの奥で眠らせた結果、見事に
紛失しました。
何故か説明書だけは発掘されたので、この麻雀牌ならではのオリジナルルールだけでも紹介しておきましょう。
【1翻役】
「ひでぶっ!!!」 ハートでロンあがり
「たわば!!!」 マッド軍曹でロンあがり
「うわらば」 アミバでロンあがり
「リンチャンカイオウ」 リンorカイオウをカンして嶺上でツモアガリ
リンシャンカイホウ→リンチャンカイオウね・・・
最後だけすげーしょうもないおっさんギャグぶっこんできたな。
つかこんな難易度高いの1翻ておかしいだろ。役満でいいわ。
【2翻役】
「化物対々」 ジャギ、アミバ、デビル、ウイグル、ハート、マダラ、牙大王の七種で対々or七対子
「イケメン対々」 シャチ、ケンシロウ、シン、ジュウザ、レイ、アミバ、アインの七種で対々or七対子
「おっさん対々」 ハン、リハク、マッド、ジャッカル、獄長、牙大王、リュウケンの七種で対々or七対
「あたたたたたたっ!!!」 ケンシロウ暗刻+他全部索子であがり
「秘孔・新血愁」 レイでリーチして3順後にツモあがり
アミバはバケモノなのかイケメンなのかどっちなんだ
ていうか七種類で対々って字一色とおんなじ難易度じゃねーか。いや中張牌だからもっと難しいだろ。これも役満でいい。
【役満】
「一子相伝」 ラオウ、トキ、ジャギ、ケンシロウ、リュウケンの五種類で対々
「北斗百裂拳」 萬子(北斗に関するキャラ)のチンイツで数字の合計が100以上
一子相伝絶対無理だろ・・・せめてサウザー入れて六種類にしろ。
【ダブル役満】
「国士夢想転生」 国士無双をラオウ(一萬)でアガる
国士無双と無想転生をミックスさせたで!って事なんだろうけど、どっちも「無」で合ってるのになんでわざわざ「夢」にして間違うのか。意味がわからん。
あと無想転生なのにケンシロウ(五萬)が入ってないけどそれはいいのか
【その他】
「聖極輪」 配牌にケンシロウとレイの暗刻があればその時点で半荘終了(任意)
こんなんでいきなりゲーム終了って言われたら空気がヤバイわ。
えー、まあ腐っても麻雀なんで、頑張り次第では十分楽しめるアイテムなのではないかと。そのためにはシンを見て直ぐに一筒!マダラを見て八索!と答えられるようになるほどの無駄すぎる熟練度が必要だと思いますけど。
なおこの商品、現在は販売終了していますが、オークションによく出ているため割と容易に手に入ります。興味ある方は手に入れてみるのもよいでしょう。
続いてこちら。
【北斗の牌】
おなじみのセガ製プライズ品。先のオセロや将棋より早い2004年頃のものらしい。
こちらが牌の絵柄。青はイイ人勢・・・と思いきや何故か
ババアが混入しておる。
1色カラーで地味だけど、むしろこっちのほうが落ち着いてて良いかもしれんね。
さっきのよりは隅に書かれてる数字も見やす・・・・ん?
あれ・・・?壱・・・?伍・・・?じゅ、拾・・・?
これ麻雀じゃない!
ドンジャラですらない!
ふむ、完全オリジナルゲームということか
たかがプライズゲームにわざわざ専用のルールまで考えたというのか。
これは若干期待していいんじゃないか?
緑牌。こちらもやはり壱、伍、拾の三種類。
ちなみに伍と拾は各9枚でいずれも柄が同じ。
壱も9枚だが上のように1枚ずつ絵が異なっているのが特徴。
赤牌はワルモノ多め。
どうやら拾牌を北斗(三兄弟)、伍牌を南斗(サウザー・レイ、シン)と分けたかったらしい。
唯一の黄、弐拾牌のユリアさん。
オールマイティー牌を意味する「全能」の文字がなんか笑える。
〜北斗の牌 遊戯指南〜
基本は麻雀等と同じ。四人で卓を囲み、手配を育てていく。
持ち点は各自400・・・400・・・
400アタタッ!
下のようなクソダサイ紙幣セットを配って準備する。
ジュドルでいいんじゃないのか?
せめてあたたは平仮名にできんか?
次にサイコロをふり
「覇王」を決める。
要するに「親」なのだが、どうしてもこの呼称にこだわりたいのか、取説の中でこの単語が出てくるたびに必ず括弧付きの赤文字で
「覇王」と記されている。中々ウザい。
ちなみにドラは
刹活牌と呼ばねばならないらしい。めんどくさい。
各自配牌を8枚取ったら、
親から順番に山から1枚取り、必要ない牌を1枚捨てていく。
散々「覇王」を押しといて、ここで早くも「親」と言っちゃう体たらく。もう少し頑張れ取説。
その他にも以下のような台詞をゲーム中に言わされる。もちろん強制だ。
リーチの時・・・
「退かぬ!」と叫びながら50アタタッ!を置いてさらに
「お前に死兆星は見えるのか?」と呟く。
ツモの時・・・・
「あたっ!」と叫び手牌を開ける。
ロンの時・・・・「あたっ!」の後に
「お前はもう死んでいる」と言う。
逆に当たられた人は
「ヒュウ!おみごと!」と言わねばならない。
天和の時・・・
「天、我と共に在り!」という(300アタタッ!)
地和の時・・・
「地、我と共に在り!」という(150アタタッ!)
交換牌使用時・・・・「交換牌」と書いてあるリン、アイリ、ジャギの牌を捨てた際、
「その捨てられた牌、俺の心に刻もう!」と叫ぶと、
場に捨ててある牌の一つ拾って自分のものにできる。
・・・この前の将棋のも大概だったが、これはそれ以上に
激寒。
書いてるだけで赤面しちゃうわ。
セガは北斗ファンの嗜好を相当幼く見積もってんのかしら。
ゲームのルールもほぼ麻雀。手配の9枚で3枚×3組を作れば上がりとなる。
数が壱、伍、拾のみなので、もちろん順子はない。
点数の高い主な役だけ紹介すると
400 |
「北斗神拳最強伝承者」 |
9牌全てケンシロウ |
350 |
「宿命!北斗三兄弟」 |
ケンシロウ、トキ、ラオウを三枚ずつ |
300 |
「カサンドラ伝説」 |
ケン3枚+トキを3枚+獄長、ライ&フウ、アミバ各1枚 |
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「サザンクロス」 |
シン3枚+KING四天王、ケン、ユリアを各1枚 |
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「南斗六星」 |
シン、レイ、サウザー各2枚+シュウ、ユダ、ユリア各1枚 |
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「聖帝十字陵」 |
サウザー、ケンを各3枚+シュウ、トキ、ラオウ各1枚 |
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「南斗最後の将」 |
ユリア+南斗五車星各1枚+ケンシロウ3枚 |
255 |
「女人達の想い」 |
ユリア、アイリ、マミヤ、リン、トヨ、ババア+ケン3枚 |
250 |
「一口の水のために…」 |
タキ、バット、トヨ、リン、バーテン各1枚+ケン4枚 |
てな感じ。
この他にも細かいオリジナル役がいくつか設定されているのだが、まあ簡単に傾向を説明すると、
とりあえず北斗集めとけってな感じの内容になっている。
拾の北斗三兄弟も、伍の南斗三羽烏も、いずれも各9枚ずつで難易度は一緒なのだが、北斗を揃えたほうが倍ほどの点数を約束されているという理不尽なまでの北高南低が施行されているのだ。そりゃまあ「北斗の牌」って商品名なんだから贔屓されるのは仕方ないけどさあ・・・みんな率先して南斗を捨ててくわけだべ?哀しいなあ・・・
とまあ色々問題のあるブツではあるが、滞りなくゲームを進行できるだけ先に紹介した麻雀牌よりはマシとも言える。イタい台詞ルールを封印し、役の点数を独自に設定しなおせば、結構楽しめるのではないだろうか。
まあそれでもUNOやってるほうが全然楽しいと思えるレベルだけど。
【総括】
期待を裏切るなかなかのクソアイテムでした。レビューもひどい仕上がり。
最初に言った北斗と麻雀の相性がどうこういうのはもう忘れてください。
こんなことなら最初に紹介した麻雀雷神のを紹介したほうが良かったかも。
あれ結構面白いんだよ。敵も普通に強いからやり応えあるし。
なによりも雑魚に名前が付いてるのがマニア心をくすぐるのよね。
スペード部下の力自慢ハゲは、アーロン
水鳥拳に見惚れたユダ部下は、ライアン
シュウの村の男の行く手を阻んだ聖帝兵は、ボルト
・・・ってなかんじで。
こんなん大好物よ。一番私のテンションが上がる要素ですやん。
なら素直にこっちをレビューしろやって思われるかもしれませんが・・・
途中から
メガネかけただけとかハゲにモヒカンのっけただけとかいう手抜き改変された同キャラが別名で出てきたので一気に冷めてしまいました。
それさえなければ神ゲーだったのになあ・・・