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JスターズVSレビュー(4)
2014年6月28日(土)

Jスターズレビュー、最後です。
今回は、このゲームにおける北斗キャラの不遇具合についてネチネチ言います。


◆オープニング

こういったお祭りゲーには欠かすことが出来ないのがオープニングムービー。
影山氏・串田氏・きただに氏が歌う主題歌「Fighting☆Stars」に合わせて、様々な登場キャラクター達が暴れ回り、プレイヤーの興奮を煽ります。なんとなくサビの「ファイティンッスター」のメロディが「ゆわっしゃー」に似ている気もする。

この1分45秒ほどのムービーの中における、北斗キャラの出演シーンは


出だし辺りのコレと




終わり間際のコレ



この二点のみであります隊長!!


ラオウ様は影も形もありませんでしたぁ!


しかもこれ、どっちも静止画だから一切動きはないし
おまけに最初のが約0.1秒、二枚目のが約0.3秒くらいしか映らない。
比喩でもなんでもなく、まばたきで見逃すレベルですよ。サブリミナルかってくらい。

まあでもこれは殆どのキャラが似たような扱いなので、別にいい。
問題はストーリー編のほうだ。




◆ストーリー編への不満


まず欲を言うなら・・・欲を言わせて貰うならですよ?
ケンシロウだけでも主人公チームに入れてほしかった。

Jスタの主人公チームは最終的に最大28人にまで膨れ上がるのだが(プレイヤーキャラ15人、サポートキャラ13人)、北斗はこん中に全然に入れてもらえませんでした。
全52キャラ中の28人が入るって事は、半分以上は入ってるって事ですよ。
一人くらい入れてくれてもいいだろう。



いや・・・まあそれはいい。
もう集英社の作品ではないキャラを主人公一味にしろってのは欲をかきすぎだ。

それより問題提示したいのは、エリア&サブキャラの方だ。

このゲームの登場キャラクターは総勢52名と言ったが、実はそれ以外にも、バトルに参加しないサブキャラクターが多く登場している。プレイヤーは船で世界中を移動しながら各地のスポットを巡り、その地にゆかりのキャラクターからクエストを与えられたりヒントを貰ったりするのだ。カメハウスには亀仙人が、アテナ神殿には沙織お嬢様がいたりするわけだ。

で、以下が各作品毎の登場エリアと登場キャラクターの一覧。
間違っているのもあるかもしれんが、大体こんな感じ。

暗殺教室
 ・場所・・・なし?
 ・キャラ・・・渚、ビッチ先生、烏間

リボーン
 ・場所・・・沢田家 
 ・キャラ・・・獄寺、京子、雲雀

銀魂
 ・場所・・・桃源郷
 ・キャラ・・・新八、お登勢、桂

黒子のバスケ
 ・場所・・・誠凛高校
 ・キャラ・・・火神、リコ、テツヤ2号

こち亀
 ・場所・・・派出所
 ・キャラ・・・部長、中川、麗子

斉木楠雄
 ・場所・・・PK学園高校
 ・キャラ・・・燃堂、照橋、海藤

男塾
 ・場所・・・天雷響針闘場
 ・キャラ・・・富樫、虎丸、王大人

ぬーべー
 ・場所・・・なし?
 ・キャラ・・・郷子、美樹、玉藻

スケットダンス
 ・場所・・・開盟学園
 ・キャラ・・・安形、椿、ヤバ沢

聖闘士星矢
 ・場所・・・アテナ神殿
 ・キャラ・・・沙織、ムウ、童虎

珍遊記
 ・場所・・・つるあり公園
 ・キャラ・・・玄じょう、じじい、ばばあ

Dグレイマン
 ・場所・・・黒の教団
 ・キャラ・・・神田、ラビ、リナリー

ラッキーマン
 ・場所・・・スーパースターマンの家
 ・キャラ・・・スーパースターマン、みっちゃん、ラッキーワン

トリコ
 ・場所・・・ベジタブルスカイ』
 ・キャラ・・・ココ、サニー、小松、リーガルマンモス、他

Drスランプ
 ・場所・・・ペンギン村
 ・キャラ・・・千兵衛、みどり先生、ターボ君

ドラゴンボールZ
 ・場所・・・カリン塔、ナメック星、カメハウス
 ・キャラ・・・亀仙人、カリン様、界王様

NARUTO
 ・場所・・・木ノ葉隠れの里、砂隠れの里
 ・キャラ・・・カカシ、さくら、我愛羅

ハイキュー
 ・場所・・・烏野高校
 ・キャラ・・・澤村、西谷、影山

ハンターハンター
 ・場所・・・トリックタワー
 ・キャラ・・・クラピカ、レオリオ、ビーンズ、グレイトスタンプ

ジャガー
 ・場所・・・ガリクソンプロダクション
 ・キャラ・・・ピヨ彦、ハマー、ハミィ

ブリーチ
 ・場所・・・尸魂界、浦原商店
 ・キャラ・・・夜一、コン、浦原

べるぜバブ
 ・場所・・・大魔王屋敷
 ・キャラ・・・ヒルダ、アランドロン、邦枝

ボーボボ
 ・場所・・・ハジケ学校
 ・キャラ・・・ビュティ、ヘッポコ丸、天の助

脳噛ネウロ
 ・場所・・・桂木弥子魔界探偵事務所
 ・キャラ・・・弥子、笹塚、吾代

めだかボックス
 ・場所・・・箱庭学園
 ・キャラ・・・不知火、善吉、安心院

幽遊白書
 ・場所・・・暗黒武術会会場
 ・キャラ・・・幻海、コエンマ、ぼたん

るろうに剣心
 ・場所・・・大灼熱の間
 ・キャラ・・・薫、弥彦、左之助

ワンピース
 ・場所・・・アラバスタ、スカイピア、ヒルルクの桜
 ・キャラ・・・ナミ、ウソップ、チョッパー、他

上記の通り、
全32作品中、28作品に、エリア若しくはサブキャラが登場している。

何も登場していない作品は
北斗の拳、ジョジョ、ニセコイ、To LOVEる
この4つだ。

だが後の二つは、(よく知らんけど)ラブコメ作品であり、そもそもこんなバトル中心のゲームに登場させてもらえているだけでも十分な扱いであるといえる。それにこの2作品のキャラクターである千棘とララは、ストーリーモードで主人公チームの一員に加わっており、更にはOPでちょっとだけ出番も与えられている。ハッキリ言って北斗よりも遥かに好待遇だ。

ジョジョは北斗と張る程の酷い扱いだが、ジョナサン、ジョセフともにピンの出番を与えられており、特にジョセフはストーリーによって行動パターンも変化するなどバリエーションが豊富だ。しかし近年のジョジョの再ブレイク具合を考えると、もっとプッシュされてもいい立場であり、不遇具合で言うならこっちのほうが上かもしれん。まあこんな事で傷を舐めあっても空しいだけなのでこれ以上は考えないことにしよう。





◆Jスターズカード

本作では、ゲーム内で稼いだポイントを使ってガチャガチャを引き、登場キャラクターが描かれたカードを獲得することが出来る。これがJスターズカードであり、これをJスターズデッキにセットすることで、プレイヤーは様々な恩恵を受けることが出来る。



カードには4段階のレア度があり、それぞれの絵柄も違う。また、最レアのカードは本来のキャラ+別のキャラが登場しているコラボ絵柄となっているので、別のキャラのカードにもゲスト出演している1枚があるのだ。つまり1キャラにつき計5枚の絵柄が存在することになる。


それではまず最初に大人気キャラクターであるルフィさんのカードを見ていただこう。



★1つ〜★4つまでの4枚 + ラッキーマンにゲスト登場の1枚
うん、ワンパクな感じでとてもよろしいんじゃないでしょうか。




続いて北斗キャラの2名のカードを御覧ください。






おわかりいただけただろうか。


そう、ポーズがほぼ一緒なのだ。


ケンシロウに至っては全部一緒だ。


カードになっているキャラクターは全部で60いるが
全部一緒の扱いを受けているのはケンシロウだけである。


ラオウ様のように5枚中3枚同じなのも、他には銀魂の定春、スケットダンスのヒメコ・スイッチ、まんゆうきの本屋のババアと、脇役のものしか存在しない。
本屋のババアと同格扱いされる世紀末覇者。

流石にこれはひどい。


っていうかそもそも北斗キャラだけ何故かポリゴン絵なのよね。
他は全部アニメ絵なのに北斗だけゲームで動かしてる3Dキャラをレンダリングしただけ。
ていうかむしろそっちのほうが色んなポーズ作りやすいだろ。






そしてこのカードの効果に対しても一言言いたい。

各カードにはそれぞれ異なった効果が付加されている。カードをデッキにセットすることで、その効果はプレイヤーキャラにプラス効果として現れ、戦闘が有利になるのだ。

で、北斗キャラのカードに与えられた効果というのがこれだ。


ケンシロウのカード
    ロックオンしている相手からの攻撃をガードした時のスタミナダメージ5〜20%減少


ラオウ様のカード
    ロックオンしている相手がスタミナ切れだったらダメージ10〜25%増加

これはゲームをプレイした事のある人でなければ全く意味が分からないだろうが、少なくとも私個人の判断で言うなら、相当なカスカードであると言える。


まずケンシロウのカード。
このゲームでは、バトル中に相手の攻撃を防御すると、スタミナゲージ(必殺技を使用する際に消費するゲージ)が徐々に減っていき、これがゼロになるとスタミナブレイクとなってピンチになるという仕様になっている。ケンのカードはその減少率を5〜20%(カードのレア度によって変化)抑えてくれるというものなのだが、スタミナブレイクされる事など1回のバトルで1度あるかないかだし、だいたい20%程度カットしてくれたところでその僅かな差がブレイク回避に繋がる確率などほぼ無いと考えていい。そんなレアケースのためにカード枠を一枚消費することなどありえない。多分これが100%カットであったとしても私は使わないと思う。


そしてラオウ様のカード。
これは、先に紹介したスタミナブレイクを相手に成功させた後、その後のダメージが10〜25%アップするというものだが、さっきも言ったとおりスタミナブレイクなどそうそう起こるものではなく、そんな機会の少ない攻撃が25%アップしたところでどないやねんっちゅう話だ。そりゃ狙っていけば何度か機会はあるだろうが、連続攻撃をガードしきられた後は逆にこちらがピンチになるため、そんなリスクの高い戦術は普通とらない。小難しい事を考えずに正面から殴るだけの猪突猛進スタイルの人にはいいかもしれないが・・・・・、あれ?まさかこのゲームの製作者は拳王様の事をそんな風に思ってこの効果にしたのかな?段々ムカついてきたぞ?


カードの有益度など考慮せず、自らの愛する作品のカードをデッキに組み込む。これこそが真のファンのあるべき姿であろう。私も当然そうするつもりではいた。だがハッキリ言ってこのクソ度は作品への愛をも越えるレヴェルであった。

ボーボボカード最高や!



◆かけ合い集

バトル開始前、参加キャラクター達は前口上を述べる。その際、特定のキャラクターの組み合わせによって、キャラ同士がかけ合いをすることがある。ストーリー編にろくに絡んでない北斗キャラにとっては貴重な他作品とのコラボポイントだ。

あ、もう愚痴は終ったのでこっからは普通の紹介ですよ。


 ケンシロウ かけ合いボイス一覧
ラオウ(同チーム)
 ラオウ「フッ・・・きさまの腕では無理だ!!」
 ケンシロウ「おれは昔のケンシロウではない!!」

ラオウ(敵チーム)
 ケンシロウ「ラオウ、おまえが天を握ることはない
         野望とともにこの地に眠るがいい!」
 ラオウ「もう、天などどうでもよい!
      いやおれが望んだ天とはきさまだったのかもしれぬ!」

ナルト(敵チーム)
 ケンシロウ「おまえらとおれとでは格がちがいすぎる」
 ナルト「オレが諦めるのを諦めろ!!!!」

マダラ(敵チーム)
 ケンシロウ「お前はもう死んでいる・・・?」
 マダラ「言いたいことはそれだけか?」

トリコ(敵チーム)
 トリコ「久々に使うか・・・フォークと!!ナイフ!!」
 ケンシロウ「ならば、きさまの息の根をとめるまで」

キルア(敵チーム)
 ケンシロウ「1800年受け継がれてきた一子相伝の暗殺拳
         我が北斗神拳を受けてみるか」
 キルア「オレん家も暗殺稼業やってんだよね 結構昔からだと思うよ」

星矢(同チーム)
 星矢「やはりねえさんの行方はだれもしらないんだな」
 ケンシロウ「哀しい男よ だれよりも愛深きゆえに」

球磨川(同チーム)
 ケンシロウ「おれに無謀という言葉はない」
 球磨川「『甘ぇよ』『が、その甘さ嫌いじゃあないぜ』」

ラッキーマン(同チーム)
 ラッキーマン「問題はこれからどうするかだ・・・」
 ケンシロウ「恐れることはない、もう大丈夫だ」

ボーボボ(敵チーム)
 ケンシロウ「きさまの髪の毛一本もこの世には残さぬ」
 ボーボボ「髪の毛一本も残さないだと?キサマも毛狩り隊かこの豚野郎!」

アラレ&ガッちゃん(敵チーム)
 ケンシロウ「ならば その礼に応えてやろう!!」
 アラレ「かーっくいー!ほんきであそぼーよ!」
 ガッちゃん「ピピー!」

ラッキーマン(敵チーム)
 ラッキーマン「ひえ〜戦いたくないよぉ〜」
 ケンシロウ「だめだ!おまえにかける情けはない!!」



 拳王様 かけ合いボイス一覧
ケンシロウ(同チーム)
 ラオウ「フッ・・・きさまの腕では無理だ!!」
 ケンシロウ「おれは昔のケンシロウではない!!」

ケンシロウ(敵チーム)
 ケンシロウ「ラオウ、おまえが天を握ることはない
        野望とともにこの地に眠るがいい!」
 ラオウ「もう、天などどうでもよい!
      いやおれが望んだ天とはきさまだったのかもしれぬ!」

エース(同チーム)
 ラオウ「同じ道を進めば同じ宿命を背負う!!
      兄弟ならばちがう道を選ぶがよい」
 エース「俺たちは悔いの無いように生きる!
      同じ道だろうが、思いのまま自由に生きてみせる!」

飛影(同チーム)
 ラオウ「その眼でたしかめてみるがいい!!」
 飛影「邪眼をなめるなよ!」

トリコ(敵チーム)
 ラオウ「フ・・・きさまをこの場で倒しておれが最強の男となろう!!」
 トリコ「おっ!相手してくれるのか!!手かげんしねーぞ!!」

アレン(同チーム)
 アレン「生きる為にエクソシストになろうと決めたんです」
 ラオウ「よかろう 止める理由はない!」

両津(同チーム)
 両津「いちいち細かいことを考えるな!」
 ラオウ「たしかに迷いもみえぬ!!怯えもみえぬ!!」

めだか(同チーム)
 めだか「あんな可愛らしい馬にも、なついてもらえないなんて、
      私は、どうしようもなく駄目な人間だ・・・」
 ラオウ「黒王号をひるませるとは・・・きさま」

両津(敵チーム)
 両津「お前の黒い馬、速そうだな・・・わしに任せればがっぽり稼げるぞ」
 ラオウ「うぬ〜!!どこまでも下衆なやつよ!!」

ジャガー(敵チーム)
 ラオウ「万人が認めてもこのラオウだけは認めぬ!!」
 ジャガー「笛がそんなに嫌いか!?」

ラッキーマン(敵チーム)
 ラッキーマン「ラッキーだけで全戦全勝なのだ」
 ラオウ「ただ笑いと媚に生きてなにが人間だ」


なんか無理矢理なのもありますが、良いのもいくつかありますね。
何故か二人ともラッキーマンに対してブチ切れてるのが面白い。
鼻毛真神のボーボボとの絡みも、ある意味禁断のコラボだなあ。

ちなみに、かけ合いではない普通の台詞もある。
その中のラオウ様の台詞に一つ、気になるものが。


   ラオウ「おれの名はラオウ!
        世紀末覇者
拳王様だ!」


拳王様はそんな事言わないもん・・・
自分の事拳王様なんて言わないんだもん・・・!




◆おまけ




亀有公園前ステージにある寺院には、拳王様の金剛力士像が祀られている。
反対側はケンシロウかな?と思ったら何故かトリコだった。





不遇な北斗には当然専用ステージなど与えられてはいないのだが、アテナ神殿ステージの端っこのほうには北斗七星が煌いているのでこれで我慢しよう。なんかグラウンドの隅っこをお情けで使わせてもらっている弱小陸上部の気分だ。






◆総括


星矢が一番使っててたのしいです。



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