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DD北斗之拳 最終回 2011/4/7(木)
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いよいよ最終回です。




世紀末おでん屋台・「北斗之軒」





第一話で北斗三兄弟が初登場を果たしたあの屋台に
三人は今再び顔を揃えていた。


彼らを呼び出した店主のリュウケンは
座席に腰掛ける三人に向かい、言い放った。

今宵、この場にて、伝承者争いの決着をつける―――!!



つかこの人、伝承者だったんだ・・・

このおでん屋の店主をはじめ、
居酒屋「乱世」の板前、
ホストクラブ「ロンリーイーグル」のウェイター、
クラブ「南斗」でのスタッフ、
銭湯ひでぶ湯の客、
などといった風に地味に登場を続けてたけど
ケンシロウたちとの師父・弟子な関係を臭わせる絡みが無かったから、
てっきりこっちの世界じゃただのスーパーアルバイタージジイなのかと思ってた。


もしかしてこの人、昔からこんな風にバイトをかけ持ちして
四兄弟を養うための生活費を稼いでいたのだろうか・・・
戦争が起こった世界の方が楽な生活できてたような気がするな・・・




ともかく、そんな後期高齢者アルバイターからの突然の通達によって
このオデン屋台を舞台に、雌雄を決することとなった三人。

彼等に与えられた試練。それは

おでん汁のダシが何からとられたものかを当てる

というものだった。




「現代の継承者には鋭敏な味覚も欠かせぬ」
という、よくわからない理由でその試練内容をすんなり納得し
何の疑いもなく、ダシを口へと運ぶ三兄弟。

だがその時



   トキ 「グハッ!!」


ト、トキィ〜〜〜〜!!!



トキが飲んだのは、ハズレの皿・・・・・
そこに注がれていたのは、リュウケンのフンドシダシであった・・・

これはジジイ殺されてもいいレベル。




一方、ちゃんとした御題のダシを口へ運んだ二人はというと
全くわからんという味音痴の拳王様を尻目に
ケンシロウはその体に闘気を滾らせ、精神を研ぎ澄ませていた。




  バット
   「あ、あれは北斗神拳究極奥義
    無想転生!!」


   リン
    「無我の境地に入ったケンは無敵だわ!!」




 ぶっちゃけこれもう無想転生でもなんでもないけど、無意識無想の中で味を探り続けたケンシロウは、遂にその答えを導き出す。


   ケンシロウ
    「カツオブシ・・・昆布・・・そしてこの香ばしさ・・・

    "イリコを軽く炙った"だ!!



ドラム音響く長い沈黙の後に、リュウケンが叫ぶ。


    「正解!!」



今此処に、新たなる北斗神拳伝承者が誕生したのであった・・・




余韻に浸る間もなく、早速手渡された秘伝書に目を通すケンシロウ。
そこには、たった一文だけこう記されていた。


 「北斗之軒 第六十四代店長伝承者と認める
                      リュウケン」



ケンシロウが受け取ったのは、北斗神拳伝承者の証しではなく
このオデン屋台の権利を譲渡するという証明書であった・・・


バイトで溜め込んだ資金を手にバカンスへと向かうリュウケンに続き、
トキとラオウもまた、巻きこまれまいとその場を後にする。
残されたのは第六十四代店長と、彼の物となったオデン屋台のみであった・・・










数日後、オデン屋台は、マッスリ千葉レポーターが取材に訪れるほどの
大人気屋台として生まれ変わっていた。

カウンターに座るのは、ユリアと・・・

こ、この後姿は原御大!!



それとこのアニメのキャラデザのBlack-box氏!
なんでわかるかというと背中に書いてあるから!!



そして行列に並ぶ、過去に登場した強敵達・・・




まさに全員集合!と言いたいところだけど
レイと・・・・シュウと・・・アミバと・・・ジャギと・・・・
ヒューイシュレンと・・・あとKING四重臣の姿が見えないな・・・


つうかジャギはどうしたんだ?

伝承者争いに散る火花!
兄より優れた弟などいねぇ!!


なんていう次回予告のくせにジャギ出番無しとか、どういうこと?



「ガンモはもう 終わっている!」


というリアクションの難しい台詞にて締められ、終劇。



そして・・・





 え? あれ? 次回予告?
 今回最終回なのに?
 ってジャギ出てきた!?最後に?出番コレだけ?







というわけで、DD北斗之拳 全12話、終了しました。

(1,2,4話を除いて)全話をレビューしてきたわけですが

私が見た中で一番の神回を選ぶとするなら
今思うと「ロンリーイーグル」の回が一番印象深かったかなと。
あのピンドン音頭が未だに頭に張り付いて離れねぇ・・・・

あと、「孤鷲拳」に拘って「ロンリーイーグル」をプッシュしてたのも良かったですね。
今迄これほど南斗孤鷲拳がピックアップされた事って無いと思うんですよ。
原作に名前が登場してない、まだ一般的には決して知名度が高いとはいえない南斗孤鷲拳をここまで前面に押し出してくれたのはなんとなく嬉しかった。



最後にひとつ、身も蓋もない意見を言わせて貰うなら、正直北斗がこんなギャグアニメ化されて放送される事は決して良い傾向だとは思わないです。

別にDDが駄目ってわけではないんですが、自分としては、やっぱり正統派の北斗作品にがんばって欲しいのですよ。ギャグアニメじゃ考察しがいがないんですよ。
ではなぜこういった事態になってしまったのかと言うと、それはやはりラオウ外伝に続く形でアニメ化されなかった北斗外伝達のだらしなさが原因であると思います。これらの作品より、DDのほうがアニメ化を優先されたって事ですからね。



つうわけで、ノーススターズピクチャーズさん。
次はなんかリアル志向のやつ、お待ちしてますよ!
できればカイオウ以降の話か、蒼天のOVA化を・・・

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